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「あんなに流行ったから着にくい」!?流行が終わるメカニズムとは

こんにちは。

牧 菜々子です。

次は、何が流行るのか。

いつも、気になるのはそこですが…。

じゃあ、流行が終わるのは、どんな時なのか。

そのメカニズムが分かれば、流行の終わりも、ある程度予測できるかもしれません。

流行が終わる時のポイントは、2つあります。

1つ目は、「体」です。

体は、1つしかない。

次の流行の服を着たら、体は1つしかないから、前の服を着られないのです。

だから、次の流行が始まった時が、流行が終わる時。

というわけです。

2つ目は、「気持ち」です。

それも、「あんなに流行ったから、着にくい」という、気持ち。

これが、最終的に流行を終わらせるのです。

体は1つしかない

近年は、ハイブランドが、だいたい5年周期で、新たなトレンドを作っています。

次のトレンドアイテムが出始めると、「新鮮!」と思って取り入れる人が増えます。

そうすると、体は1つしかないので、それまで着ていた服は、着られなくなります。

別に、嫌いになったわけではありません。

できれば、まだ着たいのです。

でも、次の流行も取り入れたい。

自ずと、以前の流行は、収束していくのです。

一時期、あれほど流行ったレギンスが姿を消したのも、ガウチョパンツの流行が決定打でした。

シンプルな、メカニズムです。

気持ちが流行を終わらせる

次に、流行の行方を左右するのが、「気持ち」です。

もちろん、大きなトレンドは、ハイブランドがコントロールしている部分が大きいです。

でも、必ずしも、ハイブランドの目論見どおりにならないこともあります。

それが、消費者の気持ちの部分です。

だんだん、下火になるタイミングがあります。

そこから、トレンドとしての賞味期限が切れて、「流行が終わる」という局面では、気持ちが大きく作用します。

最終的には、「あんなに流行ったから、着にくい」という気持ちが、流行を終わらせます。

だから、大きなトレンドであればあるほど、この気持ちによって、終わりを迎えることになるのです。

お互いに分かっていることを何度も言うのは野暮

どうして、「着にくい」という気持ちになるのか?

それは、「流行ったよね」という共通認識が、得てして気まずさを生むからです。

その気まずさの正体は、何でしょうか?

それは、「もう分かっていることを、何度も言われる時のモヤモヤ感」に、似ているからです。

流行ったという共通認識があるから、もう分かっている。

それを、何度も言われているようで、モヤモヤする。

これが、気まずさの正体です。

もう分かっていることを、何度も言うのは、野暮というもの。

「野暮ったい」とは、よく言ったものです。

それが正しいとか、普通だとか、評価はあまり関係ありません。

そのくらい、気持ちの影響は、大きいのです。

2つの条件が揃うと流行が終わる

「流行った」という共通認識が、気まずさを生んだ時。

そして、次の流行が始まった時。

この2つの条件が揃うと、流行は、終わりを迎えます。

逆に言うと、まだ次の流行が広まらず、気まずさも生まれていない間は、その流行は続きます。

「この服は、まだ着られるかな?」

そう思ったら、次にそれに取って代わるアイテムが広まっているかどうか、チェックしてみてください。

それがない間は、まだ大丈夫。

あとは、影響が大きい「気持ち」の部分を感じながら過ごしてみる。

体と、気持ち。

流行が終わるメカニズムは、意外にシンプルなのです。