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罪悪感を持たない人

こんにちは。

牧 菜々子です。

世の中には、罪悪感を持たない人というのがいます。

日本では4%、全世界でも4%の人がそうです。

悪いことをしても何とも思わず、反省もせず、自分がなぜ責められているのかがわからない人です。

どこの街にも、一定数います。

そのような人に対しては、「許せない」「懲らしめてやりたい」と思うものです。

ですが、そのような人は、長い歴史上ずっとそうですが、一部の人から擁護されます。

そして本人は、別に勝ったとも思っていませんし、「また許されて申し訳ない」とも思っていません。

それが通常運転です。

それではこちらの気が済まないのですが、反省しないうえに許されるので、懲らしめることはできないのです。

ただ1つだけ、私たちにもできることがあります。

それは、擁護だけはしないということです。

反省させることはできませんし、わからせることもできません。

懲らしめることもできません。

ですが、擁護しないことだけはできます。

罪悪感を持たない人は、必ず一部の人から擁護されます。

どうしてかというと、口がうまいからです。

ここぞという時は口のうまさで切り抜け、その口のうまさから出た言葉を信じて支持する人が生物学的に一定数いるからなのです。

悪いことをしても何とも思わない人を、自分の手で懲らしめることはできません。

ですが、決して擁護しないことだけは、私たちにもできます。

そんなことだけでいいのかと思われるかもしれません。

ですが、このような人をいざという時に擁護したくなる気持ちに抗うことはとても難しいものなのです。

きっとその場になったら皆わかるのだと思います。

ですから、擁護しないだけで上出来です。

擁護をせず、その人を攻撃もしない。

それが実は、一番気高い接し方なのです。

擁護されることさえなければ、そのような人は社会的に生きられません。

それがじわじわと作用すれば、あとは晩年にその人の消息が伝わってくることがあるでしょう。

それは私たちの社会だけのことではなく、長い歴史上ずっとそうなのです。

今のこの世界でも、私たちの街でも、このような人が罪悪感を取り戻すことはないのです。