あなたを責めた相手はその後に考えを改めているかもしれない
こんにちは。
牧 菜々子です。
以前、仕事で取引先の人に責められた時のこと。
「とにかく、それでは納得できないので。」と言われ、電話を切られました。
上司に相談し、回答の仕方を固めてから、再度こちらから連絡。
回答を固めたと言っても、さっきと180度変わったわけではなく…。
だいたい同じような説明をすることになるとわかりつつも、担当者の方につないでもらいました。
すると、先ほどの責められていた空気感はなくなっていました。
「先ほどは、言い過ぎました。
すみません。」
そう向こうから言ってくれたのです。
恐怖で手が震えていた私は、驚きと安堵感とで、逆にその後もしばらく震えが止まりませんでした。
こちらの回答がそんなに変わったわけではないのに、こちらからかけ直しただけで、空気感が変わっていたのです。
責められたら再度コンタクトを取る
責められたら、恐怖で逃げたくなってしまいます。
自分の「逃げたい気持ち」でいっぱいになってしまい、「相手の怒りが続いているかどうか」なんて、考える余裕がない。
でも、相手は、怒りが続いていなかったり、冷静になって考えを改めていたりすることがあるのです。
そしてそのことは、再度コンタクトを取らない限り、こちらにはわかりません。
だから、責められたら、こちらから再度コンタクトを取ることが、意外と大事なのです。
こちらからかけることで立場を対等にする
この時、別の人に代わってもらうのは、得策ではありません。
私自身、上司に「代わろうか?」と言ってもらいましたが、「いえ、同じほうがいいと思うので。」と言って、再度私が電話をかけました。
怒られているのですから、今の状況は、相手のほうが立場が上。
そしてこちらからかけ直すのだから、やはり相手のほうが立場が上で、こちらが下というふうに、一見思えるかもしれません。
一般的には、下の立場のほうから働きかけるのが礼儀だし、電話を「かけるほうが下」だと思われています。
でも、会話の主導権としては、「かける」ほうが上になるのです。
受けるほうが、受け身の態勢。
こちらが責められてはいるものの、こちらから再度電話をかけることによって、会話自体の主導権は、こちらが握れるのです。
これで、立場の上下を修正できる。
対等にすることができるのです。
「こう見えて度胸があるんです」
責められていても、怒られても。
再度こちらから働きかけることで、主導権を握りつつ、相手の怒りが続いているかどうか確かめることができます。
相手が考えを改めていて、「先ほどは言い過ぎました。」と言ってくれる可能性もあるのです。
再度電話をかける時は、たしかに恐怖で手が震えました。
でもどこかで、「こちらから働きかければ少なくとも会話としての主導権は握れる」と直感していたように思います。
無事に解決した後、上司は、さらにその上司と会話をしました。
私のことを、「こう見えて、度胸があるんです。」と伝えてくれたようです。
状況を客観的に見ることができる
誰かから、嫌なことを言われたり、責められたりしたら。
「相手も後悔しているかもしれない」と、ちょっと思ってみる。
状況を客観的に見ることができて、こちらの気持ちも落ち着いてきます。
相手が考えを改めている可能性は、こちらが思うよりも高いのです。