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わからないものをわからないままにしておく力を鍛える

こんにちは。

牧 菜々子です。

失敗や、判断ミス。

どうしてダメだったのか、原因がわからない…。

その場合、原因の多くは、「わからないものをわからないままにしておくことができなかったこと」にあります。

わからないものを、わかったことにしてしまった。

そうすると、事の性質上、間違っていることになりますから、失敗につながるのです。

(わからないのですから。)

負荷がかかる

人は、どうして、わからないものを、わかったことにしてしまうのでしょうか。

それは、わからないままにしておくのは、ものすごく負荷がかかるからです。

脳は、判断したいのです。

意思決定したいのです。

そのおかげで人間は高度な発展を遂げているわけですが、脳は、失敗や間違いにまでは責任を取ってくれません。

脳は、自分(脳自身)のことしか考えません。

決定できれば良いのです。

決定させてもらえないなんて、脳にとっては、負荷以外の何ものでもありません。

訓練する

では、どうすればわからないままにしておくことができるようになるのか。

これは、慣れです。

訓練です。

繰り返すのです。

脳レベルではなく、体とか、細胞のあたりに意識を寄せて、わからないままにしておくことを選ぶのです。

例えば、「今やっていることが、いつ成功を収めるのだろうか」ということは、わかりません。

わからないことを、わかったことにしてしまうと、失敗に向かいます。

3か月で成功する。

3年で成功する。

そう「わかって」しまうと、その期限を過ぎた時に、失敗が確定します。

本当は、わからないのに。

成功には、環境の変化という要素がつきものですから、3年で成功するかどうかはわからないのです。

わからないままにしておくのは、ものすごく負荷がかかる。

でも、わからないものをわからないままにしておく訓練だと思って、疑問がわく度に、体や細胞のほうに意識を寄せて、繰り返すのです。

すると、慣れて、わからないままにしておく感覚をつかめるようになります。

負荷はかかるのですが、その分この能力はかなり「使える」ことに気づくはずです。

決して悪いことではない

そもそも、わからないことや、どうしようもないことで悩むのは、他のことがうまくいっている証拠でもあります。

決して悪いことではないのです。

あせって「わかって」しまうよりも、わからないままにしておくのが得策。

頭を使い過ぎず、体の細胞に頼ってみてください。