人からの評価は自分の価値じゃない
人からの評価が怖い人へ
みなさんは人からの評価、怖くないですか?
人からどう思われているかが心配……
このような悩みを相談されることが最近とても多いように感じます。
最近はアプリのレビューやフリマアプリなど、人から具体的な数値で評価されることも身近になり、
「人からの評価=自分の価値」
という概念に陥りやすい傾向があるように思います。
他人の評価でしか自分を計れなくなるほど、苦しいことはないと思うのです。
他者を優先すると、必然的に自分の気持ちは後回しになってしまいます。
「本当はやりたくないけど、こちらの方が良さそう……」
「一般的にはこちらが正解のはず」
このように選択の基準を他人に合わせてしまうと、自分を見失いかねません。
だからこそ、人からの評価に流されない自分だけの基準が必要だと思うのです。
人がマウンティングをする理由
自分に自信がない人こそ、「人から認められたい」という気持ちが強くなり、
マウンティングという形で
「あなたが正しい」
「あなたってすごい」
というアピールが強くなる。
これこそがマウンティングの正体だ、と心理学の先生から話を聞いたことがあります。
自分を大きく見せるための強気な発言は、自信のなさを他人からの「肯定」で埋めようとする行為なのかもしれません。
確かに自信のある人は、わざわざ人に強さをアピールする必要ないですよね。
だって、人に認めてもらえなくても、自分が一番自分を認めているから。
……ということは、
「マウンティングをする人=自信のない人」ということになります。
同僚とか会社の先輩とか、マウンティング発言の多い人と一緒にいると正直疲れます。
でも、「あっ、この人、本当は自信ないんだ」と心の中で分かっていれば、モヤっとせず受け流すことができそうですね。
編集者は本の売り上げ=自分の価値になりやすい
こんな私も、人からの評価=自分の価値と思っていたころがあり、随分と自分を追い詰めてしまったことがあります。
「編集者は自分が作った書籍=自分の価値」
というように考えがちで、
自分が作った本が売れていれば、自分の仕事が認められた
自分が作った本が売れなければ、自分の仕事を否定された
こんなことを考えてしまいます。
本の売り上げこそが自分の価値で、売れない本を作ったら、自分には価値がない。
こう自分に大きなプレッシャーをかけていたので、書籍を作ることが怖くなってしまった時期がありました。
そんな負荷の中、やはり作った書籍はあまり伸びず、周りの期待に応えられなかった自分を不甲斐なく思ってしまい、随分と落ち込んでしまったことも……。
自分の価値は自分で決める
そんなとき、歌を何曲もリリースしているアーティストの方に相談をしてみました。
「自分の曲がヒットしないと、自分には価値がないように感じませんか?」と。
その答えは「そんなこと全然思わない」と。
ヒットする曲もあれば、しない曲もある。
キャリアを持つということは、そういうものだから。
自分がいい曲が作れたと思っていたら、それでいいんだよ。
この一言に心が軽くなったのを覚えています。
もちろん、何かを発表するからには、多くの人から評価されるに越したことはありません。
でも、自分さえ納得していれば、それこそが答えなのだそう。
周りからの目を気にしていると、どんどん人に流される人生になってしまいます。
自信もなくし、自分軸からどんどん離れてしまってから気付いても遅いのです。
だからこそ、『自分の価値は自分で決める』ことが大切だと思うのです。
どうしたら自分は満足するのか?
自分は何がしたいのか?
何を良いと思い、何にワクワクするのか。
他人の目ではなく、常に自分の心と対話をしながら、どんな選択も自信をもって決断していける私でありたいと思っています。
では、明日またお会いしましょう。
西村真紀
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