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#24 ~不登校児にとっての夏休みの意味とは?~

不登校児にとっての夏休み。

はたから見たら「学校に行っていないのだから、年がら年中休みなんじゃないの?」と思うかもしれません。

しかし、それはちょっと違います。

夏休み。それは彼らにとっても、やっと休める貴重な時間なのです。

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・不登校児の多くは、本当は学校に行きたいのに行けない

・そんな子供たちは「学校に行かない」「行けない」自分を責めている

・他の子供たちが学校に行っている時間は、心が休まらない

・日中、外に出ることを嫌がる子供も多い

「なぜこの時間に学校に行っていないのか」という世間の目にさらされることへの恐れと、ますます自分を責めてしまう悪循環。


もともと学校生活で傷つき、不登校になっている場合が多いのに、

更に彼らは日々色々なものと戦っている。

そして心をすり減らし続けている。

夏休み。それは彼らにとっても、やっと休める貴重な時間です。


大いに楽しんでほしい子供時代を、このような思いをさせて過ごさせるのは保護者も辛いですよね。


中には「自分で納得して学校に行かないことを選択した子供」もいて、そのような問題はすでに吹っ切れている場合もありますが、そのような子供たちも、学習の機会を奪われているかもしれません。

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私が我が子の不登校の時に、フリースクールや相談機関で感じたのは、

そこに来ているのは、とても純粋な子供たちだと言うことでした。

優しくて、賢くて、思慮深い子供も多かった。


自分の利益だけを考えるのではなく「みんなのためにどうしたらいいか」「今より良くなるにはどうしたらいいか」と言う視点で考え、

常に世界がより良い方向に進んでほしいと願っていたり。


自分の考えが同世代と合わずに浮いてしまったとしても、

理解されず理不尽な扱いを受けたとしても、

むやみにやり返したりせず、平和的に解決したいと考えていたり。


しかし、特に幼い時期の集団生活では「やり返さないからやられる」「やり返さないのは弱い」ととられる場合も。

そんな土俵には乗りたくないのに。

たとえ、やり返すことでその場は相手を黙らせることが出来たとしても、その後自分のことを嫌いになったりするのです。


自分の解決方法の方が、ずっと大人の対応であることは明らかなのに、

無理やり望まない土俵に乗らされたり、アイデンティティを否定された気持ちになったりしたら?

その場所に行けなくなること、理解できる気がしませんか。

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不登校児と付き合うにはとにかく根気が必要!

保護者は時に不安を抱え、長いトンネルに居るような気持ちになるかもしれません。

そんな時は、保護者自身が相談機関を利用し、心配やストレスを減らすことが重要だと思います。

この問題の着地点は、登校するしないより一歩先にある、

子供の心のエネルギーを回復させ、再び歩き出せるようにするところにあるからです。

保護者は問題の本質を見失しなわずに、子供を支えられるように、自分のメンタルケアもして行きましょう!


読んでいただきありがとうございます。
ギフティッドチャイルドの子育て、不登校、留学を通して我が家が選択してきたアレコレを綴っています。

#23 ~8月31日の夜に~

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