見出し画像

しらいさんちの子育て事情⑨:「プロフェッショナル大集合」

2024/6/14(金):子育て日記
 今日も見に来て下さってありがとうございます。
 今日の娘は右手の研究に余念がなく、熱心にチュパチュパしている姿がたまらなく可愛いです。

 そんな今日の投稿は私の経験した分娩の話。
 宜しければ見ていってくださいね。


分娩用意!!と上がりの時間


 子宮口が全開になり、入院の決定から見ていてくれた助産師さんから
「うん!子宮口全開!分娩の準備しようか!」
という言葉が言われ、いよいよ感が出てきました。
 「やっと生める!」とゴールが見えてきたようなホッとした感覚でした。
 そして分娩宣言をした助産師さんは退出し、新しく可愛らしい助産師さんが登場。分娩まで早かったことを労ってくれながら今まで陣痛に耐えていたベッドを分娩台に変えていってくれました。 
 そんな準備をしている間に、病院に入った時から見に来てくれていた助産師さんが
「私、もう上がりの時間やから帰るけど、がんばってよ。今日中には終わるから!」
と励ましの挨拶をしに来てくれました。
 顔を見るたびにホッとするようになっていた助産師さんがいなくなることに、ほんのちょっとの不安を感じましたが、不安を口にする余裕もないほどの痛みで助産師さんを見送ることになりました。

ボンヤリするのはメガネのせい?

 分娩の準備が整い、いきみ方を教えてもらって、分娩がスタートしました。この頃には痛みでのたうち回るのでメガネを外しては、自分の周囲が見えずに不安になってメガネをかけて…を繰り返していました。

「目を開いて」
「声を出さないで」
「お尻を押す感じ」
「足を広げて」
「息を吸って…止めて」」
 時々うまくいきめるものの、強くなる陣痛に体勢が崩れて注意される…そんなことが続きました。
 当初、痛みは強いものの、まだ陣痛が治まっている間は冷静でいられたのですが、段々と痛みが強くなるにつれ意識が遠のいていきました。痛みの合間に
「こんなに意識がボンヤリしてるのはメガネしてないからそう感じてるだけかな?」
なんて思っていました。

その道のプロたち大集合


 意識が朦朧とし始めたとき、分娩を担当してくれていた助産師さんが他の助産師さんやお医者さんに何かを伝えて相談している様子が目に入りました。相談されたお医者さん達も何やら神妙な様子。
「あ、これ多分何か異常があるんだ」
助産師さんの様子に違和感を感じ、何も分からないまま勝手に
「帝王切開なら早くして!っていうか今いきんでいいの?」
とプチパニックになっていました。
 そしてついにお医者さんから
「ちょっと時間がかかってるから吸引でお手伝いします。ちょっと産道が狭いみたい」
という説明がされ、お医者様が2人、助産師さん5人が集合されLDRの空気感は一気に変化していきました。
 大の大人にお腹を押され、足を広げられ、子宮を広げられ、吸引され…怖さと痛さでパニックを起こして
「痛い~痛い~」
と訴え続けては
「陣痛が来てない時には身体休めないと」
となだめられ、夫はその間も
「痛いよな~がんばれ~」
と頭を撫で続けてくれました。

痛みのない陣痛


 吸引が決定してからどれくらい経ったのか、下腹部に陣痛のそれとは違った大きな違和感のあるような激しい痛みを感じるようになってきました。
 痛みで意識は飛びながらも、NSTの赤ちゃんの心拍の音は元気な鼓動を伝えてくれていたので、何処か安心感は感じていましたのですが、私の小さな知識の中で
「吸引は赤ちゃんの命が危なくなったときにするもの」
というものがあったので、赤ちゃんに別の危険があるのでは…と思い、
「赤ちゃんは大丈夫ですか?」
と聞くと、助産師さんから
「赤ちゃんは元気!こんなときでも赤ちゃんの心配してるなんて、もうお母さんやね」
と答えが返ってきました。
 そして何度かいきんでもお産が進まず、
「もう産んでしまわないとあかんからお腹押しますね。次で産みましょう。陣痛が来たら産みますよ」
と言われました。しかしこの頃、違和感の痛みはずっとあるものの陣痛の波の痛みは全く感じなくなっており、自分の意識の問題かと思っていた私はそのことを言い出せずに何となく力を入れていました。
 生まれて来る瞬間も結局痛みのない陣痛のなか、助産師さんとお医者さんの力技で産ませてもらいました。
 娘が出てきてくれた瞬間はあまりにも力強い元気な産声で、意識も飛びかけでメガネもしていないので、まるでドラマを見ているかのような感覚でした。
「生きてる…」
そのことがたまらなく私を安心させてくれました。
 そして私がお世話になった病院はカンガルーケアが売りの病院だったのですが、赤ちゃんがなかなか私の元には来てくれずに少し不安はありました。それでもひとまず元気な産声と自分の意識があることに安心し、幸せを噛みしめながらも会陰縫合の痛みに悶絶していました。

 さて、今日はここまで。
月曜日にはこの後のお話を…是非見にきてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?