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『中村屋酒店の兄弟』
劇場を出て、偶然にも白磯監督を目の前にした時、
「ありがとうございました」
と発していた。
「おもしろかったです」とか映画の感想ではなく、感謝の言葉だった。
もしかしたら、普通のことかもしれない。
監督、俳優を目の前にしたら、よくあることなのかもしれない。
だけどあの日の自分にとって、
まだ映画の感想がまとまっていなかった自分にとっては、
それが直感的な感想、捉えた感情だったんだろう。
◇
『ちょっと思い出しただけ』
なるほど、ちょっと思い出したのは、
その人・その場面だったのか。
同じ日を6年間遡る。
結末を知っているだけに、苦い思い出から、
出会った頃の甘い気持ちまで振り返る、
その順次がむしろ残酷だ。
だけど、苦くても、当時の思い出は鮮明に、その感情を伴って思い出される。
観ている私たちもそうだ。
照生と葉の、限定的な数日間だけでも、
2人の関係性がありありと描かれる。
たった数日間なのに。
何がきっ
『花束みたいな恋をした』
花束を構成する花々の名前を、私は知らない。
劇中で、絹は麦に「花の名前を女の人から聞くと、男の人はその花を見るたびにその女の人のことを思い出すんだって」と言っていた。
それを聞いた麦は「じゃあ教えてよ」と言うが、絹は教えない。
友人と会った帰り道、電車に揺られながら絹は「カップルでタトゥー掘るって、一生別れない自信があるってことだよね」と言った。
麦は「なに? 絹ちゃんは自信ないの?」と尋ねる
日本版『コールドケース』で知った音楽
WOWOWに加入してよかったことの一つに、日本版『コールドケース』を見れたことがある。
そもそもアメリカのドラマとか見ないので、本家がアメリカであることもWOWOWに入ってから知ったのだけれども。
オンデマンドサービスで第1シリーズから見て、見事にハマった。
本家との違い等は全く分からないのだけど、過去の未解決事件を扱うけれども、どこか現代社会とリンクする部分もあって、見ていて惹き込ま