静森あこに心臓をつねられた。【創作大賞感想】
わたしはこれを無料で読ませていただいて良いのですか?
胸の谷間の奥らへん、が、ぎゅっとなった。痛い。
きゅん、なんて生やさしいものではない。
心臓をつかまれた? 違う。そう、これはつねられている。
指の跡がつき、しばらくは消えそうにない。
どちらの掌編も、もう戻らないもの、手に入らないものへの思慕が綴られている。
文学の主題としては特に目新しいものというわけではない。
ただ、そのこちらに迫ってくる感じが、ちょっと類を見ない感じで凄まじい。
描かれているのは執着であり、ある