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アンリマユ
2024年7月14日 22:09
彼は、小さなライブスペースのある、小さなバーのマスターだ。歳は30代半ばで、性別問わず人間が好きなんだと思わせる、人たらしな顔をしている。私が偶然、彼の店で歌うことをきっかけに、彼と知り合った。そんな彼から「最近、奇妙なことが起きて困っている」との相談を受けた。彼の話によると、隣の店のお客さんが自分の店に来るようになり、それが原因で隣の店の店主から反感を買ってしまった。それをきっかけに、身
2024年3月17日 19:22
心霊現象に興味を持った私は自身の家系について母に尋ねた。祖母が言うには代々の仏教家系で私の曽祖母は般若心境を呼んでいたらしく祖母も般若心境が好きだと言って居た。そんな祖母と結婚した祖父は、父と同じ神道だったそうだ。私の男子家系は父方も母方も神道だったようだが、祖父は祖母の意向を尊重し仏教で墓を作って居る。この事実を考えると、やはり女の尻に敷かれる定めの家系なのだろうか?と感じた。かく言う私も、
2024年3月14日 10:14
彼女への淡い恋心が、私を霊や神々がひそむ異界へと導いた契機となった。その謎めいた旅路に足を踏み入れた理由を、私は深く考察していた。まず、私自身が何らかの精神疾患に陥り、現実とは異なる幻想を見ている可能性。次に、彼女が記憶を失っており、実は私のことを深く愛しているという可能性。あるいは、私たちの運命を操るような神仏のような存在が、この不思議な巡り合わせを意図的に引き起こした。そして最後に、全く逆
2023年12月20日 11:44
私には小学校4年生から今だに関係が続いてる男友達が居る。子供の頃から私はクラスの中で特異な存在だった。特別いじめられることはなかったが、いつも4、5人の友達と一緒にいて、彼らには「兄貴」と慕われていた。私たちの小さな集団は、時にはクラス全体と対峙することもあった。クラスの行事がある度、私の派閥はクラスの他の生徒たちと対立し、緊張感が漂っていた。そんな時も、彼はいつも私のそばにいた。私たち