【FIRE夫の育てられ方】自由すぎる幼少期
ぱんだごろごろさんから「親御さんにどのように育てられるとご主人のような思考の持ち主になるのでしょう?」という内容のご質問をいただいたので書いてみようと思う。
リクエストありがとうございます!
まず、「ご主人のような思考の持ち主」というのはおそらく
・質素倹約生活を好み
・共感力がないクリティカルシンカーで
・指示されるのが大嫌いな上に
・とにかくラクしたくて
・なんでもハックしたがるような
・マリーアントワネット気質の人
という意味だと思われる。
が、大袈裟なタイトルとは裏腹に、実は特筆すべき育てられ方がない。
40年以上も前の地方の田舎で育ち、特に教育熱心といった家庭でもなく、その当時、その地域ではごくごく一般的な子育てだったのかもしれないとは思うが、以前夫や義両親から聞いた話を思い出して書いてみる。
【FIRE夫】幼少期〜高校生
くらいまでの育てられ方
■基本的に「好きに」させられていた
夫の育てられ方を一言で表現すればこれに尽きる気がする…。
おそらく大そうな理念は一切なかったと思うが、いい感じに言い換えれば「本人の自主性を重んじた子育て」とでも言えるだろうか。
とはいえ夫はかなりお母さんっ子だったので、幼稚園に行きたくない、お母さんと離れたくないと言って毎朝大変だったらしい。
手のかかる幼少期だったようだ。
■親が「勉強しろ」と言ったことは一度もない。
むしろ「そんなに勉強しなくても…」と呟かれていたらしい。
■漫画は読み放題、ゲームはやり放題、
テレビは見放題、お菓子は食べ放題
何かを規制されたりすることはほぼなかったらしい。当然お夕飯を食べているときもテレビは付いていたとのこと。志村けんの黄金期。
■志村けん三昧
テレビ見放題だったからか志村けんに魅了されていたからか、夫は基本的にひょうきんなタイプだったらしい。義父は「この子は吉本に入るんだろうか」と思っていたとのこと。
■幼少期、習い事は一切していなかった。
小学生になって自分から塾に行きたいと言い出しお願いして通わせてもらっていたらしい。
■母親に溺愛される
両家にとっての初孫でもあった夫は母親だけでなく親戚中から可愛がられる。
■が、その反動なのか、中学生くらいからの反抗期が凄まじい
ちなみに大学時代は一度も帰省しなかったとのこと。(お義母さん可哀想…泣)
※一説によると反抗期は「母親を遠ざけよう」とする行為のようで、幼少期からの密着度が高い方が反抗期がひどくなる、とのことなのだが本当だろうか…
こんな感じだろうか。
私が外野から義両親を見ていて思うのは
「子供に期待してなかったっぽいな」ということだ。
期待してなかったと言うと語弊があるかもしれないが、つまり「勉強ができようができまいが、運動神経が良かろうが悪かろうが、朝早く起きられようが起きられまいが、そんなことは別にどうでもいい」という雰囲気がビシバシ伝わってくるのだ。
義母は「ほんと、この子は朝起きられなかったからねえ、毎朝お母さんが車で送って行ったんよ」って、ニコニコしながら言ってる。
昔から成績が良かった話も、「なんかね…そうなんよねえ。どうしたんかねえ」みたいに傍観してる感じだし。
たぶん私にはなかなか真似できそうにない育て方だなとは思いつつも、でもこういう雰囲気の中で育てられるのって、子供にとってはすごく居心地良さそうだなとは感じる。
ありのままを愛されてる感じがするからかもしれない。
そして夫曰く「何も強制されたりしなかったけど、そのうち自分で考えて行動するようになった」とのこと。
ああ、そうですか。。
けど一方で、やっぱり夫は義母の愛を一身に受けてきて、そのことがのちに旅立つ時の拠り所になっているんだろうなと思うエピソードがある。
それは、幼少期の夫の家に友達がたくさん遊びにきていた時だった。(当時、夫の家にはよく子供が集まってきていたらしい。義母が子供と遊ぶのがうまく、みんな義母と遊びたくて集まってくるのだ)
年上の男の子が、寝っ転がって遊んでいた当時の夫を足で小突きながら、ちょっと聞き捨てならないことを言ってきたらしい。
それを見ていた義母は瞬く間に鬼の形相になり、怒り心頭で「帰れ!帰れ帰れ帰れ!そんなことするやつは、帰れーーーー!」と叫んでその男の子を家から追い出してしまったらしいのだ。
夫は何が起こっているのか分からず(ちなみに小突かれていたこともよく分かってなかったらしい)ポカーンとしていたようだが、今でも「あの時の顔はすごかった。なんか俺を守ろうとしたんだろうね」と言っている。
この対応の是非はともかく、「何かあったらお母さんは全力で真剣に自分を守ってくれる」という安心感を心の奥底で感じていたんだろうな、と思う。
義父母の他のことは真似できないかもしれないけど、ここだけは、しっかり息子の子育てに引き継いでいきたいと思っているところだ。
■FIRE夫のつくり方(育て方)
→好きにさせる
(愛情はいっぱいかける)
…と、ここで最後にひとつ書かないといけない大事なことがある。
同じように育てられてきたはずの夫の妹は、夫とは似ても似つかない…つまり、とても穏やかで優しくてもちろんお金お金言ったりしない、共感力の塊のような大変付き合いやすい人だということだ。
「同じ環境で育っても育ち方はあくまでも人による」としか言いようがない結果で、申し訳ない限りである。。
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