【FIRE夫の性質】共感力がない
みなさん共感力はあるだろうか。
私は人並み程度には備えているつもりである。
日常的に「わかる!」「そうそうそう」「だよねー」と言いながら生活している。
が、逆に、FIREした夫をはじめお金を増やせる人の特徴としては、
共感力がない
というのが挙げられる気がするのである。
そもそも共感力があったらFIREしない。
夫には生活が派手な友達や知り合いもいるが、その価値観に共感し影響されていたら、いくら稼いでいてもお金は増えないのである。
夫は派手な彼らと一緒にいてもなぜかその価値観に引っ張られない。
「雰囲気に流されない力」が強いのである。
そしてその力は日常の些細な事柄に対しても発動される。
3月、息子の幼稚園が春休みになり、1週間ほど別荘で過ごしていた。
普段全くテレビを見ない我が家であるが(息子は見る)、うちの母が一緒だったこともあり、滞在中はテレビがついている時間帯があった。
そしてその日流れていたのが地方の町を歩きながら道行く人に話しかけたりするお宅訪問番組である。ご存じのとおり国民的長寿番組。
町民と交わされる暖かい会話、ほのぼのとしたいい話が売りの番組として認知されている。
しかし夫はこの雰囲気にも流されない。
「だってこれ、その辺の一般人が『すみませーん、ちょっと見せてもらってもいいですか?』とか言って急に家に来たら「は??」ってなるじゃん。完全に不審者だもん。
それを芸能人の力とテレビ局の権力でなんとかしてるわけでしょ。権力を振りかざしているテレビ局自体もだけど、それに対して「ハハーっ」ってひれ伏してる人たちもさ…こういうの見てるといたたまれなくなるよね」
ほのぼの和やかな雰囲気に演出されている番組も、夫にとっては単に「人が権力にひれ伏しているのを見せられているだけの番組」なのである。
まあ私もその感覚は多少分かるが…。
でもテレビの中で高齢の女性が大御所芸能人との出会いを泣きながら喜んでいたりすると、「そっかあ、そんなに嬉しいんだね…良かったね…」と思ってしまう。
番組が作り出す雰囲気には必ず乗っかるタイプの私は、夫の「権力」発言にハッとするのであった。
同じ日、テレビ関連でもうひとつ夫の気に食わないことがあった。
私が「正直不動産」というドラマの初回放送を見ていたときだ。
自分が弄ばれた?挙句にひどい言葉を言われた女性が激怒して、
「サイテー!」
とかなんとか言いつつ男性をビンタしてるシーンがあった。
このシーン、みなさんはどう思うだろうか。
私はよくある演出だし特に気にもしなかったが、夫は顔を曇らせた。
「これさー。男女が逆だったら大問題になるよね。もし男が女を平手打ちしてたら、暴力振るわれた!とか言われんでしょ。
女が男を殴っても容認されて、男が女を殴ったら暴力だ!なんて、不公平だよね。
男女平等とか言いつつ、自分で自分の首絞めてるの分かんないのかな」
男女のもつれを描いたシーンも、夫にとってはジェンダーバイアスの話になるのである。
ちなみに有名な「すてきな三にんぐみ」という絵本(三にんぐみの泥棒がひょんなことからみなしごを育てる)は「不良が捨て猫にエサあげてたら急にいい人扱いされた、みたいな話だね。泥棒は泥棒なのに」と一括し、
「パーフェクト・ワールド」(犯罪者と少年の絆を描いたクリントイーストウッド監督のヒューマンドラマ)という映画は「ストックホルム症候群の話だね」とバッサリである。
いい話、感動の話として演出されているものを純粋に、素直な心で受け取ることはまずない。
ピュアな心はどこかに置いてきてしまったのだ。
あんなに可愛い子(義母談)だったのに…。
■FIREする人は共感力がない
(雰囲気に引っ張られない)
→というより、これがいま話題の
クリティカルシンキングなのか…。
私としては何でもかんでも批判的に見るのは疲れるというか面倒なのだが、実は上記じゃなくても有名な(感動すると評判な)絵本の中に「これは…?」と疑問に思うようなものをチラホラ見つけてしまっている。
まだいま単純な社会の構造から学んでいる子どもには早いかもしれないが、夫の口癖である「どういう構図で成り立っているのか俯瞰して見ないと。騙されるよ」というのは、これからをサバイブしていかなきゃいけない子どもにこそちゃんと教えていかなきゃなあと思っている。
でも夫のようにゴリゴリのクリティカルシンカーにはなってほしくないのだが…。
なんとかちょうどいい按配に育って欲しいものである。
※気付けば最後の記事から1ヶ月が経っていた!
突然の腰痛で3日間寝込んだり、春休みに遊び回っていたり、新学期の用意に追われたりしていたら瞬く間に時間が過ぎていた。
落ち着いてきたのでまたよろしくお願いします☆
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