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デフ・スタディの時間に迫る

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YouTubeチャンネル「ma-hideの挑戦‼︎」にて配信中のリストの一つ、「デフ•スタディの時間ですよ。」シリーズを中心にしています。 この動画を作成するにあたり、収まらなか…
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2021年2月の記事一覧

声代わりの手話言語に想うこと

声代わりの手話言語に想うこと

目が見えない障がい者や肢体不自由で車椅子の生活をする障がい者など、障がい者のほとんどは普通の人と同じ、聴覚はもっているわけである。そのため、音を聞いたり音を発することで日常生活上では概ね問題がなく、生活できるということがある。

 しかし聴覚をもっていない、もしくは著しく困難な課題があるという障がい者。ここでは聴覚障がい者と一括りで表現する。この聴覚障がい者が日常生活をする上で考えなければならない

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きこえない苦労をプラスに変える

きこえない苦労をプラスに変える

 ここで挙げる動画(第8回「卒後の障がい認識における問題〜就労編〜」)内は、私が非常にとても重要と位置付けているテーマの一つである。卒業が控えている3年生だけではなく、2年生の後輩たちにとっても改めて社会に出ることのキャリア教育の内容として考えて頂きたいと思って取り扱ってみたのである。

 ここで挙げる内容は、正直言って聾学校現場においては、授業に全く強く意識されていない。大人の都合によって、生徒

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先輩方の苦労があったからこそ

先輩方の苦労があったからこそ

 私たちが学ぶ教育というのは、ずっと同じではなく年々変わって行くことは当たり前なことである。この先も変わることになっている。特に2022年度から、高等学校に新学習指導要領改正が本格的に施行される。その内容では、主に教育課程の在り方が大きく変わることになっている。社会科でいうと、今まで学んできた「地理」「日本史と世界史」「現代社会」「倫理」「政治経済」といった科目名のところを新しく「地理総合」「歴史

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本を読むことで得られる学び

本を読むことで得られる学び

まずは、ゆっくり一息、道を外してちょっと話していく。日常生活で必ず、本を読む時間はあるわけである。私が大学生活を通して、本に触れることが多くなってきたわけで年に2、3冊は聴覚障がい関係の著書が販売されたら興味持って購入することは欠かせなくなっている。

その中でもおすすめの本をそれぞれの分野で3冊を紹介したい。選ぶのが難しかったのでその他の本についてはトップ写真で我慢していただきたい笑。

●手話

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障がい者それぞれのコミュニティー

障がい者それぞれのコミュニティー

タイトルにはコミュニティーについて触れている内容であることを伝えるつもりであったが、実際は捉え方が多様であるといっておく。私が述べていることは、一般的に言うと集団生活のことを指している。

第5回「ろう者の歴史から手話を知ろう!」の動画は、学問的でもなく人間が生活する上で成立するそのものを分かりやすく伝えていると思って、視聴していただければ幸いである。

聴覚障がい者の場合、手話言語であるから当然

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耳の代わりに欲しいものとは

耳の代わりに欲しいものとは

ある日、もし耳がきこえなくなったらどんな気持ちですか。

ときこえる人に会ったら、質問したい。そしてその一人一人の声を知ることが私の気になるところである。と言ったら、変人かもしれないね笑!でもね・・・この質問がとても重要なことだと思うんだ。

耳がきこえないというのは、どんなに苦しいのかということ。これは誰一人も一度は考えてしまうことがある。そして個性だと受け入れて、聞こえないことを誇りにもって生

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言語圏とアクセス権の重要性を知る

言語圏とアクセス権の重要性を知る

当たり前のことだか、耳がきこえる人間は生まれながらにして第一言語はその国の言葉を自然環境の中で気付かないうちに脳の中に入っていく。こうして語彙の数を増やしていく同時に脳の発達でいろいろな考えを持つようになっていく。そして情報を得るためにその人の得られた言葉で発したり、受け止めようとしたりするアクセスという方法を磨いていく。

これが人間としての意思疎通の基本的な基盤であろう。しかし、私のように耳が

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障がいを理解することって

障がいを理解することって

デフスタディの時間を始めるにあたり、大きな柱として設定した。   「医療」「教育」「スポーツ」「ろう運動」である。

特に「医療」という柱は、最初に触れるべき柱だと思っている。まず、私自身の抱えている聴覚障がいということをみんなに知ってもらうことがとても大事であり、かつ同じ障がいを持つ人間がたくさんいる中で経験を共有しているんだということを改めて再認識する必要があった。

とはいえ、聴覚障がいって

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タイトルにかける想い

タイトルにかける想い

YouTubeを始めたきっかけの一つが、私のこれまでの経験や知識を活かす場所を求めていたからである。

その一つとして、初めてこのような動画を上げてみた。実にいうと、このシリーズには簡単に許されるものではなく最初は誹謗中傷なり批判なりと色々な声が殺到していた。自信を失うほどの精神的苦痛を抱えてた自分に追い打ちをかけるようなダメージを受けていた時期があった。

でも一つ、疑問がある。ここで記しておく

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