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ユーザーのためのダッシュボードUIをつくる【海外記事メモ】

本日はこちらの記事を取り上げます。なお、画像も以下から引用しています。

以前もダッシュボードUI関連の記事を読んだのですが、個人的な事情でもうちょっと知識を深めたいと思いまた別の方の記事を読んでみようと思います。以前の記事はこちら

本日もよろしくお願いいたします。


SaaSダッシュボードのためのUX/UIデザイン戦略~ユーザーによる効果的なデータ管理の実現~

今日のデジタル環境においては、SaaS(Software as a Service)プロダクトが多くのビジネスのオペレーションに革命をもたらしてきました。
プロジェクトマネジメントから顧客マネジメントまで、SaaSソリューションは幅広く、かつユーザーに使いやすいサービスで多様なニーズに答えています。
成功しているSaaSプロダクトの重要な要素の一つとしてダッシュボードがあります。これは、ユーザーがデータを効果的にモニタリングし、分析し、管理するサービスの中心となる画面です。

直感的で効果的なSaaSプロダクトのダッシュボードをデザインするには、慎重に様々な要因について考察を深める必要があります。
UX/UIデザイナーはSaaSアプリケーションのダッシュボードをデザインするに当たり、独自の挑戦と要求に対して理解をしなくてはなりません。
この記事では優れたSaaSダッシュボードをつくるための主要な戦略を説明します。具体的には、データの可視化や情報の階層構造、オプションのカスタマイズ性などについて議論していこうと思います。


データの可視化

データの可視化は効果的なSaaSダッシュボードを作る上での最重要要素です。デザイナーは複雑な情報をわかりやすくビジュアル化させて表示させることを優先しなくてはなりません。

  • 明快でわかりやすく表示させる-データが何を表しているのかに合わせて棒グラフや折れ線グラフ、円グラフなどどの表示パターンが最適なのかを考えてください。ユーザーがデータの重要性を理解できるように、わかりやすい情報を提供してください。

  • 自由にデータ探索をさせる-ツールチップやフィルター、ドリルダウンなど、ユーザーが自由にデータを探索し、大胆にデータに触れるような要素を入れ込んでください。これによって、ユーザーのモチベーションの工場と深い洞察を生み出すことができるようになります。

  • リアルタイムでの更新-ユーザーが最新の情報に触れられるように、リアルタイムにデータを更新するようにしてください。タイムリーな更新はユーザーに最も関連がある情報へアクセスさせることにつながり、最新の情報は適切な判断を促してくれます。


情報の階層構造

効果的なダッシュボードデザインは最も重要なデータへユーザーが素早くアクセスすることを手助けしてくれます。デザイナーは以下のポイントをおさえてください。

  • 明確で簡潔なレイアウト-散らかって雑然とした画面とならないように、明確で整理されたレイアウトを保ってください。ユーザーに最も重要なデータに意識を向けるため、必要なデータにはハイライトしたり、文字の色を変えるなどの工夫を施してください。

  • 徐々に開示する-ユーザーの操作に合わせて、徐々に追加、補足情報を表示するようにしてください。これによって、いきなり細かい情報まで表示することでユーザーを圧倒してしまうことを避け、詳細情報はユーザーが必要なときのみ表示できるようにします。

  • カスタマイズできるウィジェット-ユーザーが目的に合わせてウィジェットを追加したり、削除したり、並べ替えたりすることができるようにしてください。柔軟にダッシュボードをアレンジできることで、ユーザー個別のニーズやワークフローをサポートすることができます。

  • 意味のあるデータグルーピング-データのグループは意味の近いもの同士でまとめ、データを解釈しやすいようにします。よくまとめられたデータグループは、ユーザーの理解を助け、認知負荷を軽減させてくれます。


カスタマイズできるオプション

SaaSダッシュボードはユーザーの多様な要求に応えるため、カスタマイズできるオプションを提供すべきです。ユーザーが自身の使い勝手を最適化させることで、デザイナーはユーザビリティを強化し、ユーザーが効果的にデータを扱うことをサポートできます。以下のポイントをおさえておきましょう。

  • ダッシュボードのパーソナライズ-ユーザーにカラーテーマやウィジェットなどの好みに合わせたカスタマイズ機能を提供してください。このようなパーソナライズオプションはユーザーにサービスの所有感を与え、満足度を高めてくれます。

  • ウィジェットのカスタマイズ-ユーザーの好みの見た目にしたり、特定の図やアラートの設定などをできるようにしてください。これくらいの柔軟性があることによって、ダッシュボードは特定のユーザーのニーズやワークフローに最適化されます。

  • 役割に基づいたカスタマイズ-様々なユーザーがアクセスするSaaSプロダクトでは、役割に応じたカスタマイズオプションを提供してください。管理者やチームリーダーは普通のユーザーとは異なるデータの見え方や構成を必要としているかもしれません。ダッシューボードを役職に最適化させることで、それぞれのユーザーにとって最も関心があり、意味のある情報を効果的に受け取ることを可能にします。

  • データのフィルターやセグメンテーション-絞り込み機能や、ユーザーが自由に期間や地理的条件や特定のユーザーグループをパラメーターをもとにデータを細かく分けられる機能を実装してください。このレベルの自由度を与えることで、ユーザーはデータを様々な角度から分析し、気づきを得て、データドリブンな決断ができるようになります。


まとめ

SaaSのダッシュボードのUX/UIをデザインすることは、特定の課題と考慮が必要となります。データの可視化や情報の階層構造、カスタマイズオプションなどを意識することで、ユーザーが効率的にデータを管理できるダッシュボードをデザインすることができます。

データの可視化は複雑な情報を簡素化させたり、瞬時に気づきを得られるような様々な役目を負っています。明快な表現や自由な情報の探索、リアルタイムの情報更新を採用することで、ユーザーの理解や意欲を向上させることができます。

情報の階層の項目では、明快なレイアウトや自由な情報の開閉、カスタマイズできるウィジェットなどを活用して、ユーザーがすぐ重要な情報へアクセスできることを示しました。
このアプローチで膨大なデータの中でも効率的にユーザーを情報へナビゲートできるようになるでしょう。

カスタマイズできるオプションの項目では、ユーザーの好みや特定のニーズに合わせて柔軟にダッシュボードを変更できるようにすることを述べました。
パーソナライゼーションやウィジェットの自由なカスタマイズ、役割に応じた表示、そしてデータのフィルターやセグメンテーションはユーザーの独自のワークフローや決断プロセスをサポートすることになるでしょう。

これらのデザインを実装することで、UX/UIデザイナーは素晴らしいUXを提供できるだけでなく、ユーザーがデータを効果的に扱える環境を生み出すことができます。
究極的には、よくデザインされたダッシュボードは生産性を向上させ、データドリブンな決断を後押しし、今日における競争が激化した市場の中でユーザーが勝ち残るためのSaaSプロダクトとなることでしょう。


感想:個別のカスタマイズ性も大事だけど、まず最大公約数的なデザインを作ることも大切で難しい

筆者の主張としては、かなりユーザーが操作したり設定をアレンジしたりできるようなUIを推している記事に読めました。
確かに同じ仕事をしていても、どんな職場であっても個人個人が微妙に異なる仕事をしているため、多様なニーズに応えるためユーザー自身が自分に最適化させたUIへカスタマイズしたり、必要な情報をどんどん探索できるようにする工夫は重要なことと思います。

一方でダッシュボードは「操作や設定なしでも必要な情報が俯瞰できる」という点も大切で、様々な人がいて多様なニーズがあるにせよ、「どんな人でも80点くらいの快適さが得られる」UIに落とし込んでいく営みも重要に思います。
カスタマイズなどを積極的に行うユーザーというのは少数なはずで、どんな人が見てもある程度の快適さを享受できる落とし所を探すのがまた難しいポイントだったりもするだろうなぁと感じています。さらにカスタマイズ機能の実装は技術的な難易度も高まるリスクがあったりもします。

あまり操作が伴わないためUIデザインとしては難易度があまり高くなさそうにも思えるダッシュボードUIですが、やはり考えるポイントは様々あるなぁとつくづく感じました。

個人的に気になった海外記事を週数本メモしていますので、よければフォローおねがいします


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