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慣性の法則と加速度運動の心理学

このタイトルで見ない人も一定数いそうですが、、、あえてつけてみた。理由は特にない。

要は、「人が居心地がいいと感じるのは現状維持であるし、いまの状態から変化するには必ず外的圧力が必要」ということです。

慣性の法則のおさらい

物理を習ったことがある方なら分かるかもしれませんが、「慣性の法則」ってどんなもんでしょう?

Wikipedia先生に聞いてみたところこんな回答が返ってきました:

静止している物体に力が働かないとき、その物体は慣性系に対し静止を続ける。運動する物体に力が働かないとき、その物体は慣性系に対し運動状態を変えず、等速直線運動を続ける。

ヘイWiki。日本語でおk。要は「今の状態をキープ」ってことね。

なので、ツルツルすべりまくる床があるとして、そこに置いてるものをチョンとおしたら、そいつはずっと滑り続けるし、逆に押さない限り動かない、ということです。
※現実には摩擦があるのでどこかで止まる。

人の心にも適用される慣性の法則

これって人間の心理というか行動にすごく現われると思っていて、人が動かない理由って、「動く前の今の状態」がすごく心地よくて、その状態を保ちたいからだし、逆に動き続けてる人間に「止まれ!」って言っても止まらないのは、その人にとっては動いていることが今の状態なので、止まることが気持ち悪いのです。

色んな自己啓発の本とかを見たときにあるあるで、「あなたが行動できない○○な理由」とか、「いま行動するために意識すべき○○なこと」とか、そんなん色々ありますが、要は慣性の法則なんです。

だから、色んなことを考える前に、「人間はいまの状態が居心地がよく、そうでない状態にはなりたくない」という特性がある、ということは、まず理解しておくべきだろうと思います。

諦めるのはまだ早い、第二法則

じゃあ、いまの状態から変化するにはどうしたらいいか?というと、ここで登場するのが「加速度運動」です。

さっきのツルツル滑る床の例えで、「チョンと押す」という話がありましたが、この押す作業のことでして(Wiki先生ムシ)。

ここでポイントなのは、「加速度運動は外力である」ということです。

良く言う「環境を変える」ということ

よく、自己啓発で「意識や決意はムダで、環境などの外的要因を変えるべし」と言いますが、それはまさにこういうところを指します。

ぼくもFPとして良く言うのは、「お金のことをどうにかしよう。。」と思っているけど出来ない理由って、なんだかんだ自分だけじゃ限界があるのに自分で何とかしようとしてるからで、なんでもいいから外力をかけられた方が動きはスムーズですよ、ということは良く言っています。

結局、出来ない理由も、出来る仕組みづくりも、すべては物理で説明できるので、感情的にモニョモニョ考えるより、加速度を自分に与える仕組みを考えることで、変化を進めていきましょう!

働きづらさや男女の問題など、生きづらさを解決する糸口を一緒になって考える「パパFP」。公務員からフルコミの営業にトライし、2年で業界トップ1%のMDRTに。夢は社交ダンスで世界大会に行くこと。