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コンテンツてんこもり

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見たり、聞いたり、読んだり。 主に#コンテンツ会議 の記事をまとめています。
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#読書

読んでいる本が交差する

読んでいる本が交差する

いくつかの本を同時に、生活リズムに合わせて読んでいる。

移動中に読む本は文庫サイズの本。眠るまえ、布団に潜り込んで読むのはハードカバーのずっしりした本。重くて持ち歩くにはやや厳しいかなと判断したものは、枕元において少しずつ読むことにしている。

この二種類が主だけれど、一気に読んでしまいたい本があると、移動中にも、就寝前にも読むことがある。十月の終わりから一気にハマった十二国記なんかはまさにそう

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人形劇のトラウマと太宰治

人形劇のトラウマと太宰治

小学生のころ、偶然テレビで見てしまった人形劇がいまだに怖くて、忘れられない。

ブラウン管のテレビを使用した、もう三十年も前の話だ。テレビ/ビデオ・ゲームといった画面の切り替えはなくて、普通に見ているチャンネルにゲーム画面が反映するというものだった。我が家で使用していたテレビではNHK教育番組(いまでいうところのEテレ)のチャンネルで、ファミコンゲームがうつし出されていた。

ファミコンでたっぷり

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新潮の夏、日本の夏。

新潮の夏、日本の夏。

とある新聞広告が、ツイッターで話題に上がっていた。

毎年夏の恒例として「新潮文庫の100冊」が発表されている。2018年に選ばれた100冊を使ったショートストーリーが作られて、新聞広告として掲載されたらしい。

我が家では新聞を購読していないため、広告そのものを直接見ることはできなかった。けれども、「103タイトル見つけた」とか、「読んだことのあるタイトルは赤、未読のは青でマルしてみた」など、時

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あやかしは、するりと心のすきまに入り込む。

あやかしは、するりと心のすきまに入り込む。

おちかちゃん、大きくなったねえ。色々あったけど、よくぞここまで強くなったよ。まるで昔から知っている友人を思うような気持ちが、読み終えた時に込み上げてきた。

宮部みゆきさんの「あやかし草子 三島屋変調百物語 伍之続」

三島屋変調百物語はシリーズ化されている。「おそろし」「あんじゅう」「泣き童子」「三鬼」そして、「あやかし草子」。

江戸の町にある人気の袋物屋「三島屋」でおこなわれる百物語をめぐる

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巨大迷路のスタンプラリー。

巨大迷路のスタンプラリー。

うーん、何と言っていいものか。ちょっと言葉に詰まる。

単純に「おもしろかった!」と、手放しで面白がることができなかった。いや、単純におもしろいのだけれど、面食らってしまったというか。これまでにない読書体験だったようにおもう。

佐藤正午さんの「鳩の撃退法 上・下」である。

すでにさまざまな人が文庫本の感想を述べていらっしゃる。「まさに!」と思った感想としては石戸諭さん @satoruishid

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