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ワタシの宝物。

家族、好きですか?

子どもの頃の私は、
「家族を好き」とは言えなかった。

両親と3人ぐらし。

母は、
ちょっとでも母の意に沿わないことをすると、
理由も言わず、烈火のごとく怒る人。

父は、
決して声を荒げて怒ることはなかったけど、
口数が少なめの人。
子どもの頃、私と遊んでくれるのはいつも父だった。
だから、好きだったけど、
男親だし、日中は仕事で不在だし、
私の年齢が上がるにつれて、
必要最低限のことしか話さなくなった。

だから、
家にいるのが息苦しかった。
母とふたりきりになるのが息苦しかった。

私は学校が大好きだったけど、
それは家にいなくてすむから。
母と一緒にいなくていいから。

早く家を出たかったけど、
大学進学時も、
就職時も、
母に阻止されて、失敗。

結婚して家を出ることも、
母にはかなり激しく抵抗されたけど、
逃げ出すように、脱出成功。

晴れて母から解放されて、
自分の家族を持つようになりました。

私には今、
中1の息子と、小4の娘がいます。

小4娘の宿題に、3行日記があります。
毎日の予定帳の下にちょこっと書くヤツ。

今までも日記の宿題はあったけど、
今年の担任の先生はちょっと違う。

毎日「お題」を出してくれるんです。

先生、ナイスです。

去年までは、
「ママ、日記に何書いたらいい?」
と、必ず私に聞いていた娘。

「〇〇に行ったでしょ?どうだった?」
「〇〇が楽しかったって言ってたじゃん?」

毎日、いちいち書くことを決めるのを手伝っていた私。

でも、
今年は「お題」が決まっているので、それがありません。

やっぱり、
最初は「お題」を決めてあげるのが書きやすいですよね。

そんな日記の宿題で、
先日、こんなお題がありました。

「ボク、ワタシの宝物」

娘の日記はこうでした。

私の宝物は家族です。
家族は私をとても大切に育ててくれたり、
私のことをよく分かっているので
毎日が楽しいからです。

泣いちゃいそうでしたね。

そして、
その翌日から3日間のお題は
「家族のホメホメポイント」

初日は、
私のことを書いてくれました。
イエイ。

お母さんのいいところは、
面白いところと、やさしいところです。
お母さんは、いつも笑わせてくれて
毎日が楽しいです。

2日目はパパ。

お父さんのいいとことは、
やさしいところと、ツッコミが面白いところです。
お父さんはみんなのために
仕事もがんばってくれるので、
とってもうれしいです。

3日目はお兄ちゃん。

お兄ちゃんのいいところは、
ふだんはいじわるだけど、
やさしいところがあって、
ふだんは言えないけど、
やさしいお兄ちゃんが大好きです。

すごいですよね。

先生ウケを狙った嘘ではないと思いますが(笑)、
まったく心にもないことは書けないですよね。

私はきっと、
「家族が宝物」とは書けなかった。
だって、嘘になっちゃうから。
頑張っても「嫌いじゃない」が精いっぱい。笑

実は、息子も
小学生の頃の作文で
「宝物は家族」と書いていました。

息子や娘の日記を読んで、
自分の子どもたちに、
自分と同じ思いはさせていないんだと、安心しました。

息苦しい家庭ではなく、
明るく、楽しい、
幸せを感じられる家庭を届けられているんだなと思いました。

実は私、
決して出来のいい親じゃありませんが、
親になったその時から、
ひとつだけ決めていたことがあります。

多少、親バカと言われてもいい。
私なりの「母親の愛情」をたっぷり注いでいこう。
それは、私にしかできないことだから。

もちろん私自身も、
両親には何も不自由なく育ててもらったし、
恵まれた家庭だったと思います。

自分が大人になってみて、
親になってみて、
初めて分かった両親の想いもあります。

あれは、
母なりの愛情だったんだと思えることもあります。

ただ、母の愛情を、
私自身が愛情として受け取れなかっただけ。

今は、
「車で20分」という適度な距離感が、
母と私の関係を良好に保ってくれています。

ちなみに、
母は、子どもたち(孫たち)には
めっちゃ優しいです。
「あなたの口から、そういう言葉が出てくる??」
って思うような、ビックリ発言をたくさんしてくれます。

子どもたちも、
怖いおばーちゃんは想像できないと言います。

まぁ、それでいいんですけどね。

今、
ワタシにとっても、
家族は宝物です。

両親も含めて、ね。


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