窓カフェ

詩というか、恋愛小説、もろもろ、書きます

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最近の記事

#23

空を描いてみた 色んな季節の空 朝日、夕日etc 僕の描く空は 何故か いつも黄色が あの日の空は ずっと見ていても 飽きなかった 海の水平線に 沈んでいく 水面に反射して 足元まで のびていて 遠くに小舟が見えたんだ 砂浜に車 停めて シートに寄りかかっていた 何故 黄色なんだろう 1番 好きな色は 青なのに あなたが好きだった色は 何色だっただろう 今でも 頭によぎるのは 向日葵の花 駐車場の車の前に 植木鉢 置いていたよね 僕も ミニ向日葵は 好きな

    • #22

      季節外れの低気圧が 朝靄の街を包んでいる 昨夜の無言留守電は なんだったの? こんな朝は雨に濡れていたい コンビニ近くの公園 滑り台が錆びている オオイヌノフグリが 綺麗だから 見とれていたんだ ゆっくりで、いいよね 歩いてきた道のり これからも、ずっと こんなふうに オオイヌノフグリが 綺麗だから 見とれていたんだ 上着も雨で ビッショリだ もうすぐ春が来る 君が微笑むから 僕も手を強く 握ったんだよ 雨は振り続ける オオイヌノフグリが 綺麗だから 見と

      • #21

        コバ またどっか、遠くへ行きてぇな オレ 今度は、どこ制覇する? コバ 北ばっかだからよぉ、群馬とかさ オレ 群馬、山梨あたりねぇ コバ 近いわりに、行ってねぇもんな オレ やっぱ、海好きだから、群馬 横断して、太平洋だな コバ 何時間コースかやぁ オレ 5時間は、かかるんじゃねぇか コバ 能登半島の千里浜ぐらいだな オレ でも俺たちって、無謀だよな コバ カンちゃんは、1人で秋田まで行くしな オレ 岡谷から長野まで1時間10分だぜ 岡谷から豊科まで高速にしても コバ あの時

        • 浅間サンラインから18号へ

          浅間サンラインから18号へ 今頃みんなは昼食だろうか 僕の住む街へ入ったら起こすから そっと隣りを見る 言うまでもなかった もう眠ってる カーステからは やはり浜田省吾 でも眠っている君には 静かなオムニバスのほうがいいかな 今度 信号に引っかかったら 変えよう 女の子の寝顔は好きだ ”今 なに夢みてるの?” 目を覚ましたらきいてみよう ”もう すっかり春だね” いけね 眠っているんだった 何ヶ月も前から僕は この日が来るのを待っていた 18号をひたすら北へ いつのまに

          #20

          僕は ここを出てゆく 誰かにすすめられたわけではない 自分で決めた 工事の音と浜田省吾の曲が 奏でるアンバランスな部屋 壁のシミを見ていると ここへ来たばかりのことや それから今日までの 長く短い日々を思い出し ふたつの感情がわいてくる ため息まじりの切ない顔と めったに人には見せない優しい表情 見えますか 感じますか 伝わっていますか?この気持ち 今でも くだらないプライドから 抜け出せずにいる ありがとう と、 さみしくなるねの 同居する胸の中 きっと僕は何も言えずに

          #19

          ベッドの手すりに寄りかかって ホットコーヒーを飲む AGF MAXIM 30グラム この大きさが僕には堪らない コーヒー好きの僕には すぐ終わってしまうけれど 匂いと重さで君を感じる 雨が降ってきたようだ ラケットを持ち体育館へ向かう君の 後ろ姿に つい目を奪われてしまう その何秒かの時が僕には 今は とても長く ちょっぴり嬉しくなる そしてなんと言っても チョコマカ チョコマカと ボールを追う姿が堪らない 気持ちとしては 一緒にできたらと思うけど コーヒーを飲みなが

          #18

          ひとり見ていた アパートの通路から見える景色 セミの声、鳥の鳴き声、車の音 今日は休日、海の日 あまりにも静かだ そろそろ梅雨明けかな 暑い日が続いている いつもと変わらない 同じ毎日の繰り返し たぶん、これからも クール宅急便だ 何故か 急にビールが飲みたくなってきた よくわからないけど、いいね こういう感覚 うまく言えないけれど 何十分たっただろう なんだか 急に胸が痛くなってきたよ このアパートに移ってきて半年 何かが心の中に引っかかってる いつも見てる、この景色が

          #17

          こんな形はイヤだ もうやめよう 一緒に、この町を歩けたこと それは大事にしたいけど これを最後にしよう 痛みを感じるような寒さの中 遠い田舎町を二人で どこに何があるのかも分からないのに 不安さえ感じなかった あの日のあなたは いつもよりキレイでした 笑顔を振りまいて とても楽しそうでした モスバーガーを佐久平で、なんて 長野の人間には、もったいないね 確かに俺も嬉しかったよ 2時間もかけて来てくれたのだから 大切な休日をつかってまで 会いに来てくれたのだから でもね

          #16

          いつのまにか、寂しい 今日も雪が降り続ける 知り合うのが、遅過ぎたのか いつのまにか、別れのとき 今日も雪は降り続いている 何故、こんなにも切ないんだ 僕が君から離れていくことは お互いのために、なるのだろうか それとも はじめから無理なことだったのだろうか これから僕は 自分の道を歩きはじめる 僕は、いつも、この腕を広げて 運命が変わることを祈っていた 春が来て、夏、秋、冬 晴れたと思えば、曇り、雨、雪 僕らが、歩いてきた道のり どれもが真実であり、真実ではない こ

          #15

          黙っていてほしかった 君の口から、聞きたくなかった 1度の嘘なら忘れることができたのに あの晩、君がどこにいたのかは うすうす、きづいていた 手当り次第、探しまくって この気持ちを落ち着かせようとした 見つかるわけが無いのに 朝、君からの電話があったときは 少しでも、いつものように振る舞った 何も知らないフリをして いつものCAFEで、いつものBLACK 今、僕の前に君がいるから この部屋に、戻ってきてくれたから なのに昨夜のこと、謝るなんて 愛していたから余計に憎い 黙って

          SongForThemNow そのままの二人で

          アイツは、何も言わずにただ 彼女の肩を、そっと、抱いて 駅の柱時計を見上げていた 俺たち、いつも方向感覚なくて その時の、あるがままの生き方 求めているものさえ、分からず いつも、暴力に訴えていた どことなく、ぶきっちょで 俺とは全く違うけど 必要以上に喋らないアイツ ずっとそのままで、いてほしい こんな俺には何もできないけど つかんだ幸せ離さずにいて 今、2人に捧げたい SongForThemNow ふだんは強気な彼女 でも、寂しいのは嫌だと アイツの寝顔を見ていた 俺た

          SongForThemNow そのままの二人で

          AQUARIUS

          Birthdayが、近づいた頃、出会った恋は 今、思えば はじめから、終わりは見えていた 何もかもが、輝いて見えた心も 傷つけあう前に静かに消えていった 何もなくても一緒にいるだけで 言葉なんてなくても微笑むだけで それだけで分かり合えた Aquarius16歳 束縛されるのが嫌で自分勝手なくせに 寂しがり屋で甘えん坊 失うものの大きさも知らずにいた 行きつけの店でのBalentineDayは くずれかかった手作りのケーキ 君は虫歯に気をつけてよと ハミガキのマネをした き

          #14

          いつの間にか、寂しい 今日も、雪が、降り続ける 知り合うのが、遅すぎたのか いつの間にか、別れの時 今日も、雪が、降り続いている なぜ、こんなにも、切ないんだ 僕が君から離れてゆくことは お互いのために、なるんだろうか それとも はじめから、無理なことだったのか これから、僕は自分の道を歩き始める 僕はいつも、この腕を広げて 運命が、変わることを祈っていた 春が来て、夏、秋、冬 晴れたと、思えば、曇り、雨、雪 僕らが、歩いてきた道のり どれもが真実であり、真実ではない

          #13

          分かち合う、という、言葉は 好きなんだけど とても、重大なことなんだよね 二人の人生を左右してしまうんだから それでも、いいと人は 恋に落ちてゆくんだね だけど、心のどこかに迷いがあると あっという間に、崩れてしまう だから、とても、勇気のいることなんだ そして簡単に 使っては、いけない言葉なんだ

          #12

          なぜ弱音を、吐く 遠くて近くの人には、勝てないからか なぜ弱音を、吐く こんなにも、逢えないからか なぜ、僕まで、不安にさせる このままじゃ、先は、見えてる 私は、いつまでも待つよと言ってた あの頃の笑顔は、どこへ、いった 君のその言葉に 僕がどれだけ、勇気づけられたか 何もしてあげられない僕に 何もなくていいよ そばに、いられるだけでと 抱きついてきたのは、何だったんだ 確かに、君を不安にさせているのは 僕かも、しれない 今の僕に、これ以上、何を求めるんだ 愛情のほかに

          上着の袖と僕らの距離

          電柱のあかりをたよりに 気が向くまま、歩いていた 路地から飛び出した子供たち 僕らの横を、追い越してゆく やっとのおもいで、星をみつけた ビルの陰に、ひとつだけ 酒屋の前に山積みにされたビールケース 腰掛けがわりにして 膝の上のラーメンを食べる これが、いいんだよねって、あなたは 割り箸を持ったまま、橋の上を指差す 花火大会が、始まったみたいだ いつの間にか 浴衣姿の人達が、どっと出てきて 狭い通りを埋めつくして 僕らは、前が見えなくなる あなたが、どんぶりを、片付けて 僕

          上着の袖と僕らの距離