#19
ベッドの手すりに寄りかかって
ホットコーヒーを飲む
AGF MAXIM 30グラム
この大きさが僕には堪らない
コーヒー好きの僕には
すぐ終わってしまうけれど
匂いと重さで君を感じる
雨が降ってきたようだ
ラケットを持ち体育館へ向かう君の
後ろ姿に
つい目を奪われてしまう
その何秒かの時が僕には
今は
とても長く
ちょっぴり嬉しくなる
そしてなんと言っても
チョコマカ チョコマカと
ボールを追う姿が堪らない
気持ちとしては
一緒にできたらと思うけど
コーヒーを飲みながらのこの眺め
僕にとってのバッテリーかな
でも雨は降りつづいている
少し目を逸らすと
そこは現実の世界
やはり憂うつな気分になる
あ、音楽をかけよう
そうだなぁ
今この時なら
アール・クルーかな
曲が始まり
コーヒーを
もう1杯
そして僕はまた
君の
ボールを追う後ろ姿を見続ける
一日のはじまり
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