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ブログとつぶやき

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2021年3月の記事一覧

星くず兄弟の伝説という名のタイムカプセル

 天才・近田春夫が1980年にリリースしたアルバム「星くず兄弟の伝説」は、架空のロックミュージカル映画のサントラ盤という、二重三重にひねりを利かせたシロモノだったりします。

 そのアルバムを実際に映像化してしまったのが映画「星くず兄弟の伝説」だったりします。

 メガホンをとったのは自主製作映画の世界でぶっちぎりに頭角を示していた手塚真を起用。当時の新宿ツバキハウス(劇中にもロケ場所のひとつとし

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華麗なるかな二流

華麗なるかな二流

 出版業界はかなり厳しい状況にあるそうです。

 思えば地元の本屋さんもどんどんシャッターをおろしています。

 コロナの影響で巣ごもり需要からマンガ、電子書籍などは好調と言われてますが、出版社自体の倒産なども耳にします。

 本を出版するということは、ひとつのステータスであり、その編集、流通のノウハウは出版社並び出版業界にのみ集約されたブラックボックスであったりしました。しかし、様々なハウトゥ本

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幸福を呼ぶ青い鳥

 長いことオモチャを集めていると、欲しくて欲しくてたまらないものあったりします(それがひとつやふたつですまないのが何とも救われないのですが)。ビンテージショップやイベント、ネットオークションなどに目を凝らし、ひたすら探し続けるのです。

 自分の場合はひとつのジャンルにこだわることはなく、何年か周期でマイブームが切り替わるので、マイブームが発症したときには欲しいアイテムが市場から消え去っているとい

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イート イート イート

イート イート イート

 世間の評判はどうあれ、自分の心にドカッと居座る魂の映画というのがあったりしますよね。

 みんなの評価は高くなくとも、自分の中では1億点あげたくなるような、そんな作品。

 自分にとっては大林宣彦の商業映画デビュー作である「HOUSE ハウス」もそんな映画の一本だったりします。

 お話としては七人の女のコたちが呪われた家にむしゃむしゃと食べられちゃう。ただそれだけの内容です。

 でも、この映

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エメラルドの秘密あるいは猫目石はどこへ 

「開運!なんでも鑑定団」が放映されたことで古いオモチャに価値があるということは広く知れ渡ることになりました。もちろん、それ以前から骨董のニューウェイブとして古いオモチャにコレクターがいるということは知られており、1984年にシンコーミュージックから発刊された北原照久さんの「Wonderland of Toys」3冊、雑誌「POPEYE」の1977年の特集記事などでオモチャが取り上げられるなどしてい

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どっちが勝つか三代目

 オモチャというのは賞味期限があります。かつてオモチャの売れ筋の寿命は3ヶ月と言われていました。無形の情報が商材として飛び交う現在。ブログ記事の鮮度の寿命は数日、つぶやきの寿命は数時間などと言われている感覚からすると「随分寿命長いんじゃね?」という気がするかもですが、有形の工業製品が主流であった昭和の時代では、かなり目まぐるしい製品サイクルだったのです。

 そんな製品寿命が短い世界なのでメーカー

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狼は狼を呼ぶ

狼は狼を呼ぶ

 どんな趣味でもそうだと思うのですが、カジュアルに楽しんでいるうちは平和だったりするのですが、底なし沼に踏み込むと後戻りができなくなります。

 オモチャの世界でもその傾向はあり、ある程度の域に達すると、普通のものでは満足できなくなってしまうのです。

 普通ではないオモチャって何? というお話なのですが、バリエーションハントに始まり、試作品やテスト販売品、カスタマイズされたものなどその人によって

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山の手線の外側の話

 ことあるごとにオモチャが好きという話をしているのですが、普段はオモチャの好きな人とオモチャの話しかしません。実際に自分の半径5m〜30mの人でオモチャが好きな人に話が通じれば良いわけで、おのずと用語や会話もそうしたものに最適化されてきます。それはそれで全く不自由ではなく快適な日々を過ごしていたりするという事実はあったりします。この21世紀になって細分化された趣味は奇異な目で見られることはなく、普

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未完なみかんはいつ食べるのが良いのか

 今までは考えたこともなかったのですがclubhuseで知り合った人たちに刺激を受けたのでちょっとお話を書いてみたいと思い始めました。なので色々と模索しつつ下書きなぞ始めています。

「界」が好きな話

 おもちゃが好きだったりするのですが、自分はコレクターではなかったりします。近年は買いたい欲も減衰気味で、玩ゲル係数(消費支出を占める玩具購入費の割合)もひところよりは低くなっていると思ってます。

 その反面で玩具に関する知識・情報欲は年々高まるばかり。そう考えると自分は「おもちゃが好き」なのではなく「おもちゃ業界」が好きなのかもと思い至ってます。

 日本をはじめ海外のおもちゃメーカーとその商

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