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Cambodian Market――未知との遭遇

カンボジアでのインターン中、よく市場に足を運んだ。
買い物のためでもあるが、むしろ品揃えを眺めるのが目的だった。
そしてやっぱり青果コーナーが楽しい。

ドラゴンフルーツやリュウガン、ランブータン、マンゴスチンなど、南国ならではのトロピカルフルーツから、ニンジンや大根やキャベツなどお馴染みの野菜まで、実に様々な果物や野菜が並んでいた。

フルーツ大量!

大根大量!(左奥のビニール袋に注目)

ニンジンなんて日本のスーパーに並んでいてもおかしくないクオリティでびっくり。
(ただ、幾つかはへたの周りが緑色になっていて、やはり日本産の品質には届かない)

グローバル化が進む今日、食のグローバル化も激しいのだなあと、市場の品揃えを見て感じたのでした。

そうは言っても、時には名前も分からない野菜や果物に出くわすことも。
インターン先のカンボジア人の社員さんは日本語がペラペラだったが、さすがに東南アジア特有の農作物の和名までは分からない。
日本人の社員さんに訊ねてもなお、解決しないこともあった。

例えば上の写真の中央のサツマイモのようなやつ。
リンゴやミカンに混じっていたので恐らく果物だと思われたが、全く初めて見る代物だった。
大きさは手のひらに収まる程度。
皮が蛇の鱗のようにテラテラしていて、しかもトゲトゲしている。

人に訊いても分からない、そんなときは文明の利器に頼る他なく……
「トゲトゲ 果物 東南アジア」
という具合に、分かる範囲の情報を詰め込んで、Google先生にすがる。

Google先生は偉大だった。
検索結果を2、3件回るだけで解決した。
トゲトゲの謎果物の正体は「サラカヤシ」だった。
英名はsnakefruitだそう。似つかわしい名前だ。

中身はこんな感じ。
硬い皮の下から黄色い果肉が出てきた。
味は、ビワに近いかな……でも甘味が少なく香りもなく、正直おいしいとは言えなかった……。
(あんまりおいしくないから日本で無名なんでしょうね)

味はともかく、初めてのものに出会うワクワク感は、何にも替えがたい旅の醍醐味。

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