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”対立” を ”対話” に変える黄金の原則「まず理解に徹し、そして理解される」

あの「7つの習慣 人格主義の回復」に記されたスティーブン・R・コヴィー博士のこの言葉に、人生でどれほど助けられたかわからない。

誰かとの深刻な対立に直面したときには、いつもこの言葉が頭をよぎる。


まず理解に徹し、そして理解される
Seek first to understand, then to be understood

スティーブン・R・コヴィー


つまり、「まずはあなたから耳を傾けなさい」というメッセージだ。


なんで今さら、こんな状況で、この人に?

間違っているのはあっちでしょー?


そんな邪念を振り払い、絞り出すような勇気でこの原則に従ってみると、次のような奇跡を頻繁に目にすることができる。

  • 膠着した状態がまるで日曜劇場のクライマックスのようにひっくり返り望ましい方向に向かっていく

  • 相手のたかぶる感情がみるみるクールダウンしていく

  • 絶対に分かり合えないような「対立」関係にある人との相互理解が進み、「対話」がスタートする

こんなことが、目の前で本当に起きていく。

私自信が実験台であり、その証言者だ。


この原則の効果を得るには、次の3つの行動を繰り返すだけでよい。

これは「7つの習慣」の中でも紹介されている方法だが、一般的な「傾聴」と同じと捉えてOK。

ただ、とてもシンプルだけれど根気が必要となる。途中で投げ出すと、相手との関係がますます悪化してしまう。


1.相手の見ている状況や出来事、達成したいことに理解を示す

「そっか、○○を経験したんだね」
「なるほど、○○にリスクを感じているんだね」
「そうか、○○を期限までに完了させたかったんだね」


2.相手が抱いている感情に共感を示す

「そのせいでフラストレーションが溜まっていたんだね」
「だからあんな風に強く言うしかないと感じていたんだね」


3.1と2を自分の言葉で伝え続け、相手が「そう、それが言いたかった」と言ってくれるまで繰り返す

「他に何か感じていることとか、気になっていることはない?」
「私はちゃんと理解できているかな?」


これを根気よくやり切ったあかつきには、相手との固い信頼関係を得ることができる。

さっきまでお互いに自己主張ばかりして罵り合っていた相手と、涙を流しながら「こっちこそ自分のことばっかりだった。本当にごめん」と言い合うほどの関係性を築き直すことができる。

二人の間にそびえ立っていた重い、分厚い壁が、ガラガラと崩れていくのを実感できる。

さっきまで想像することもほとんど難しかった未来が、まさに目の前で繰り広げられるのだ。


これは、人種、国籍、性別、立場、世代、経験、価値観といったあらゆる違いを超越して役に立つ、黄金の原則だと私は確信している。

実際に、ビジネスとプライベートの両方で、家族から始まり外国籍の同僚に至るまで、どんな層にも有効だった。


だから、騙されたと思って試してほしい。

逃げたくなるほどのヒリヒリした状況に直面したら、コヴィー博士の言葉に乗っかってみてほしい。

きっと何かが変わるきっかけとなるから。


そして何かが変わったなら、同じことを周りの誰かにオススメしてほしい。



こうやって、世界から「対立」を減らしたい。

こうやって、世界に「対話」を増やしたい。


本気でそう思っています。

きっとできると信じています。


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