たいらまこと:「天職活動 & 内向型」応援/研修ファシリテーター

Compass-ion代表。超内向的な自分の可能性を信じ、20年間の天職活動を経て研修…

たいらまこと:「天職活動 & 内向型」応援/研修ファシリテーター

Compass-ion代表。超内向的な自分の可能性を信じ、20年間の天職活動を経て研修講師という「人の最高」をそっと引き出す専門家に。天職、心理的安全性、内向型、強みについて発信中。米Gallup社認定ストレングスコーチ、Blanchard® 公認トレーナー (SLII®)。

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「人の最高」を引き出すために必要なたった2つのこと:Compass と Compassion

私のミッション20年かけて天職活動を進める中で、「なぜ私は働くのか」が次第にクリアに見えてきて、しっくりくる言葉に落とせるまでになった。 これが、今の私の「働く理由」。 この記事では、私自身のミッションにも関連する「人の最高」を引き出すために必要な要素について紹介する。 「人の最高」を引き出すための2つの側面子育てでも、後輩や部下育成でも、生徒と教師の関係においても、人が成長するのを支援する上で私たちがやっている本質的なこと。 それは、以下の2つの要素を高めること。

    • 見知らぬ老人に罵倒された友人が目の前で見せた、人を赦すための想像力。

      外人は帰れ!! 外人は出ていけ!!! 突然、こんな叫び声が何度も聞こえてきた。 もう20年以上前、友人であるアメリカ人のピーター(最近聞かない古風な名前)と一緒に、別の友人のアパートを訪ねたときのこと。 突き刺すような寒さの富山県での出来事だ。 最初は耳を疑った。 誰が、何を叫んでいるのか。 しかしその声はだんだん近づいてくる。 ピーターに向かって。 叫び声の主は、友人のアパートの別の部屋に住んでいるらしい白髪の老人だった。 面識など、なかった。 おかし

      • チームの力を引き出す鍵は、リーダーの「手放す勇気」にあった。

        もうダメだ。。 もうムリだ。。 つい数日前の深夜2時、東北のとある青少年自然の家の長い長い階段を歩きながら、口からこぼれ出てきた言葉だ。 なかなかこんな典型的な弱音を吐くことはないのだけれど、このときばかりはそれを抑えられなかった。 ちょうど一年前の夏、私は、所属するボランティア団体が企画するイベントの実務リーダーに任命されていた。全国から500名の青少年とその指導者を集め、交流と心の成長を支援するために6日間の合宿を行うという。 一年がかりの大型プロジェクトに不安

        • 褒め言葉に「ありがとう」って返すことにして得られた3つのこと

          タイラさーん、just say thank you !!! もう20年以上前、アメリカ人の友人とお別れするまぎわに空港で言われた一言だ。 なんで別れ際にそんなことを?と思った。 でも、スマホが存在していなかった時代のこと。 いつも彼からの褒め言葉を全力で否定していた私に、しばらく会えなくなる前にどうしても伝えておきたかったんだろう。 * * * それまでは気付かなかったが、思えばずっとそうだった。 人から褒められたら、話を逸らし、逃げて、時には全力で打ち消したり

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        「人の最高」を引き出すために必要なたった2つのこと:Compass と Compassion

          ”対立” を ”対話” に変える黄金の原則「まず理解に徹し、そして理解される」

          あの「7つの習慣 人格主義の回復」に記されたスティーブン・R・コヴィー博士のこの言葉に、人生でどれほど助けられたかわからない。 誰かとの深刻な対立に直面したときには、いつもこの言葉が頭をよぎる。 つまり、「まずはあなたから耳を傾けなさい」というメッセージだ。 なんで今さら、こんな状況で、この人に? 間違っているのはあっちでしょー? そんな邪念を振り払い、絞り出すような勇気でこの原則に従ってみると、次のような奇跡を頻繁に目にすることができる。 膠着した状態がまるで日

          ”対立” を ”対話” に変える黄金の原則「まず理解に徹し、そして理解される」

          「みんなちがって、みんないい」の先へ。目指すは「みんないかして、みんないい」。

          もう15年以上も前になる。 出社前の慌ただしい朝、コニシキさんのあたたかい歌声に乗ってテレビから流れてきたこの詩に、思わず準備の手を止めてしまった。 NHKの子ども向け番組内の一曲だったけれど、ダイバーシティの本質をついたこの美しい表現は何年経っても色褪せず、世代や人種を超えてあらゆる特徴を持つすべての人に当てはまる。 実際、金子みすゞさんがこの言葉を世に送り出してから一世紀が過ぎているというから、説得力は増すばかりだ。 そして思う。 そろそろこの詩の次の世界に進まな

          「みんなちがって、みんないい」の先へ。目指すは「みんないかして、みんないい」。

          内向型のオードリー・ヘプバーンは、孤独な時間からエネルギーを得ていた。

          外向型が良しとされる社会にあっても、内向型が高いパフォーマンスを発揮して評価を得ることはできる。何とか工夫して輝ける場を見つけ出すことは、簡単ではないが、不可能ではない。 でも、ひどくエネルギーを消耗する。 フリーアドレスという仕切りのない自由席がかつての固定席に取って代わり、多様なメンバーとの活発なディスカッションや協働を絶えず求められる。 耳に入ってくる誰かのウワサ話をサラッと聞き流せず、勝手に心配したり、評価したり、ショックを受けたり。 言葉数こそ少ないけれど、

          内向型のオードリー・ヘプバーンは、孤独な時間からエネルギーを得ていた。

          イラク戦争が始まった日、なぜか蛇口をひねってシャワーを止めた話。

          2003年3月、アメリカのブッシュ大統領がイラクに対する攻撃開始を宣言する姿が、全世界に中継された。 サダム・フセイン大統領が国連の大量破壊兵器に関する査察に非協力的だったことを理由に、首都のバグダッドに空爆が行われたのだ。 六畳一間のアパートで、ニュースが繰り返し流されるテレビ画面を食い入るように見つめた。 どちらが善でどちらが悪だとか、そんなことはよく分からなかった。ただ、理由は何であれ、目の前で戦争を始める号令をかけている人がいる。 そしてそれを眺めながら、ただ

          イラク戦争が始まった日、なぜか蛇口をひねってシャワーを止めた話。

          「自分を信じて!」じゃなく「誰かを信じて!」ってあなたに向けて叫びたい。

          「うわ〜、羽田までひとりで行けるかな」 スマホを片手に、息子がつぶやいた。 留学する友人を見送るために、片道2時間かけて羽田空港まで向かうという。 この春に高校生になったばかりの彼にとって、都心の電車の乗り換えは未知の世界。とても恐ろしいようだ。 慣れた大人でも気を抜けば簡単に迷い込んでしまうラビリンス。不安になるのも無理はない。 でも、親としてはあんまり心配はしていない。 なぜか。 めちゃくちゃ親切で信頼できる、乗換案内アプリがあるから。 日々その精度は上が

          「自分を信じて!」じゃなく「誰かを信じて!」ってあなたに向けて叫びたい。

          内向型が殻を破って外向型のようになる瞬間。そこに自信のタネがある。

          「たいらさんが内向型だなんて信じられません」 これは、超内向型の私が人から頻繁に投げかけられる言葉だ。 特に、大勢の前で研修やプレゼンテーションを行う私の姿しか見ていない人たちから。 現在私は、天職とも言える研修講師として働いている。多いときには数百人を超える聴衆を前にして1人で数時間話すことも。 人付き合いが苦手、大勢が苦痛、不特定多数の中に放り込まれるのが恐怖な自分なのに、研修のときだけは水を得た魚のようにその場を楽しむ。 時間を忘れる。饒舌になる。気の利いた笑

          内向型が殻を破って外向型のようになる瞬間。そこに自信のタネがある。

          44歳の超内向型オトコが、Adoを聴いて涙に震えるワケ

          逆に、なぜAdoのパフォーマンスを涙なしで見られるのか教えてほしい。 というと大袈裟かもしれないが、内向型の人にはわかってもらえると信じてタイピングを進める。 私は44歳だが、二回りも若いAdoの歌う姿を見ると、涙を禁じ得ない。 隣でドン引きする娘の目線も気にせず、肩を振るわせ、涙を拭う。 なぜか? 彼女が内向型だから。 間違いなく。 たぶん。 どこにもそんなことは書かれていない。万が一にでも外向型だったら、本当に申し訳ない。 でも、オールナイトニッポンで無

          44歳の超内向型オトコが、Adoを聴いて涙に震えるワケ

          今日は、ドラッカーの名言「何によって憶えられたいか?」をじっくり味わいましょうか

          これは、マネジメントの父であるドラッカーが13歳の頃に、牧師の先生から尋ねられた質問だ。 そして先生はこのように続けた。 20代でこの質問に初めて出会ったとき、息をするのを忘れた。 何てシンプルで美しく、えぐるような本質的な問いかけなのだろう。 あれから20年近く、働きながらずっとその答えを探し続けてきた。 ドラッカーも、牧師の先生も、この質問を仕事に限定していたわけではなかったのだと思う。おそらく人生そのものについて向けられた問い。 でも、「人生の目的」となると

          今日は、ドラッカーの名言「何によって憶えられたいか?」をじっくり味わいましょうか

          会議でくすぶる内向型メンバーを光り輝かせる3つの工夫

          世界はまだ、内向型の力を十分に引き出せていない世界の半分は内向型だと言われている。 しかし世界はまだ、内向型の力を十分に引き出せていない。 (内向型の私が断言するのだから間違いない!) 長らく世界は、組織は、外向型偏重を肯定してきた。「明るい」「素早い」「エネルギッシュ」が良いこととされてきた。 一方、内向型は組織において「暗い」「遅い」「静かすぎる」というネガティブなレッテルを貼られ、隅に追いやられ、外向型の仮面を被ることを余儀なくされてきた。 「だから何?生まれ持

          会議でくすぶる内向型メンバーを光り輝かせる3つの工夫

          ひめゆり部隊として戦火を生き抜いた祖母と見た「1945年の青空」

          この季節になると私は、あの日、祖母と2人で見た「1945年の青空」を思い出す。 「ひめゆり部隊」の一員として動員され、戦火を生き抜いた祖母今年97歳を迎えた私の祖母は、あの沖縄戦に動員された「ひめゆり部隊」の生き残りだ。 太平洋戦争末期の1945年3月、米軍は日本本土攻略の足場として沖縄の確保を目指し、圧倒的な物量で総攻撃を仕掛けた。 一方、日本軍は沖縄を「防波堤」として捉えた。 日本本土への上陸を一日でも遅らせるために、沖縄本土での地上戦を一日でも長引かせる判断。

          ひめゆり部隊として戦火を生き抜いた祖母と見た「1945年の青空」

          キャリア迷子をぬけるには、あえて「目的地」を捨てるべし

          「パパ〜〜、また近道しようとして迷ってるじゃん!」 「いや、迷ってないし。もっと近い道があるかもって試しただけだし!」 「っていつも言い訳するじゃん!」 「いや、ホントだし!人生で一回も道に迷ったことないし!」 我が家が車で見知らぬ土地を旅行する際に、必ず一度は車内で交わされる会話だ。 でも強がりでも大袈裟でもなく、私は運転をしながら一度も道に迷ったことがない(はず)。少なくとも記憶にはない(気がする)。 それを断言するだけの明確な理由がある。 そして同じような

          キャリア迷子をぬけるには、あえて「目的地」を捨てるべし

          親切は伝染することを、電線のカラス様に教えられた話

          ピンポーーーン。 ピンポーーーン。 朝8時前、メルカリの配送にしては早すぎる時間に、インターホンが鳴り響いた。カメラをのぞくと、お隣さんだった。 嫌な予感がした。 お隣さんの時間外訪問は、決まってコチラが何かやらかしてしまった合図だ。大雨なのに車のトランクが開けっぱなしだったり、飛んではいけない洗濯物が飛んでいたり・・・ わざわざ来なくても何の損も無いのに、こちらを気の毒に思ってインターホンを鳴らしにきてくれていた。今日は何をやらかしたのか・・・ 「あの、、、カラス

          親切は伝染することを、電線のカラス様に教えられた話