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「イージューライダー」を歌いながら荒野を行くday17フロミスタ~カルザジージャ デ ラ クエッサ(+36Km/383Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

誰だって「何もない、誰もいない道」を歩くことになったら、「イージューライダー」歌うでしょう。

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

通常、巡礼路ではだいたい5Kmごとくらいに町が出てくるので、その日はまだ歩けると思えば20Km、25Km、30Kmと泊まる町を調整すればいいのですが、この日は18Km地点のカリオンと、35Km地点のカルサジージャ間の17Kmに町がなく、18Km か 35Kmかの2択しかない。

「どうしようかな」

と、思いながら、35kmに備えて気持ち早めに町を出ました。

すると、この日はそれまでにないくらいの絶好調で、5Kmくらいしか歩いていない気分でカリオンまで到着。時間も体力も余裕で、迷うことなく、カルサジージャに向かいます。

多くの人はカリオン止まりを選択するため、以降は人も少なく、また道自体もおそらく巡礼の中で最も単調だったように思います。また、空はPhotoshopで加工した可能ように真っ青!この「人もいない単調な道」「絶好調」「真っ青な空」が合わさったとき、私はゾーンとも言うべき超ハイテンションになっていました。

何もない、誰もいない道をただひとり、行く。

「お、これはイージューライダー(奥田民生の曲)じゃないか!」

と、Spotifyからイージューライダーを鳴らし、大きな声で何回も歌いながら荒野を進むのでした。


2022年9月4日のメモ

  • やっと半分!

  • 意外と36Km歩けた。これで、1日お休みした分をほぼ取り返す。

  • ここのところ、なんだかんだ一緒だったルミ、アルフォンソ、ルイス、スンギュからはひとまず離脱。また会えることに期待。

  • いろいろなところでバイオハザード4を思い出す。朝飯を買ったパン屋は「サラザール」

  • 今日のコースが一番「何もない」ところらしい。

  • 今まで以上に何もない、誰もいない今日のラスト10Km。Spotifyで「イージューライダー」をかけて、歌いながら乗り切る。

  • 砂漠のオアシスみたいな町


フロミスタの教会。すごいゴツゴツしていてかっこよかった。
それにしてもGalaxyのカメラはよく写る。星も写る。
これくらいの時間はまだ人もちょいちょいいた。
その後、巡礼では珍しい2つの道に分かれるポイントあり。
なんとなく選んだ方はマイナーだったようで、ぜんぜん人がいなくて快適。
こんな朝焼けも。
まっすぐな道にはだーれもいない。
(正確にいうと合流地点までの間、1人だけいた)
なかなかおもろい感じの像。
拡大してみると「Xacobeo2004」と書いてますが、「Xacobeo」はサンティアゴ巡礼の聖年であることを意味します。2004年の次が2010年、その次が2021年だったのですが、コロナだったこともあり2022年も引き続き「Xacobeo」でした。
ずーっと気になっていた「MICHAEL JACKSON」の落書き、至る所にあるが同じ筆跡なので同じ人が巡礼しながら書いていったのだろう。この頃から、おもしろがって写真を撮り始めた。
なお、落書きとみなすか、シャレとみなすかは様々な考えがあるようで、カミーノのFBページなどで侃々諤々の議論が繰り広げられていたりする。
こういう塔もよく見たが、何かは分からず。
町外れにはけっこうな割合でお墓がある。バイオハザード4(スペインが舞台)を思わせる。
いよいよ太陽が本格的に出てきた。
ブラジル集団の1人。何人もいたのだが、撮りはぐった。
なかなかごつい感じの教会。朝早くて中には入れず。
その前のゴミ箱。飲み会でもやったのか?
まさに教会を見守る位置にある銅像。偉い人なのだろうか。
水かなぁ。
そして、平らに。
めっちゃ絵になるAUDI100。
カリオン・デ・ロス・コンデスまでやってきた。
絶好調ゆえ、ぜんぜん余裕。
町の入り口ではキリスト様の壁画がお出迎え。
有名な修道院兼アルベルゲ(巡礼者用宿)。
泊まると修道女の方々が歌を歌ってくれるらしい。いや、巡礼者が歌を歌わさせるのだったかな?
やたらと力強い銅像。
その昔は杖にひょうたんをくくりつけて歩いていたらしい。
ここで朝ご飯。
トルティージャはカフェコンレチェの後ろに隠れたが、突き刺されたフォークは見える。
なんとも分かりやすいトイレ。
Gクラスはやはりこういうところが似合う。
そしてとうとう何もない17Kmに突入。
Photoshopで加工したかのような青空。
2カ所ほど移動販売車がいてくれる。お世話にはならなかったがメチャクチャ心強い。
10Kmくらいずっとこんな感じ。
イージューライダーをかけながら、うたいながら歩く。
(その他、荒井由実の「ひこうき雲」などのここにあいそうなのも少々)
巨大なトラクターが魅力的。
テンションMAX。
この日の目的地、カルザジージャ デ ラ クエッサ。
35Kmをよく歩いた。
そして、ついについた!
思わずガッツポーズで写真を撮る。
このためにやってる。
修道院っぽいアルベルゲ(巡礼者用宿)
なぜかメニューはイタリアン。ラザニアがすごくおいしった。
ワインはもちろんボトル買い。
そのあとは日々の選択。とても天気がよかったので靴も干す。
アルベルゲの入り口。ベッドは修道院みたいだけど、けっこうざわざわした概観。
たまには花も。
全体的に赤煉瓦の家が多かった気がする。
そして、トレスノス(豚バラを揚げた物)。おいしいが、高カロリーなのだが、この旅では気にせずに食らう。
地元のじいちゃん達の周りにはゆっくりとした時間が流れている。
ピンクのシャツがダンディなおじちゃん。たぶん、このバル兼宿のオーナー。
また宿に戻って猫さまと戯れる。
なんか食べ続けて、飲み続けている。
ふたたび猫さまと戯れる。
そんなこんなで明るいうちにベッドに着いたような。
17日目、終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。