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憂鬱な打ち合わせをこなすday11サンドミンゴ・デ・ラ・カルザータ~ベロラド(+23Km/233Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

振り返って写真を見ても特に印象のない日だったように思います。距離も23Kmということでだいぶ歩く慣れてきた私には「余裕」のある距離だったように思います。

途中、30分くらいの間、雨に降られましたがそれも大したことはなく、モンベルの超軽量傘の初めての出番がありました。その雨の途中、風が強くなって「このままでは傘だと辛いかも」と不安になりながら、まぁ、その程度で終わった記憶があります。

話、変わりますが、「総務課長」とシリーズのタイトルにしているのは嘘でもなく、現役の総務課長としてこの巡礼を歩いていました。荷物でいえば、パソコンを背負っていて、必要あれば資料作成もしましたし、何より、初日から毎日10時半(日本時間17時半)に東京の同僚たちと「1日の振り返り」をやっていました。その日、その医療法人で起こったことの報告を聞き、指示を出し。その他、医療法人以外の各プロジェクトの進捗報告。ときとして資料作成など。

一方、そんな姿を見ていた巡礼者たちにはまず私の重い荷物(PCと大ぶりなモバイルバッテリー。それだけで2Kgくらい)が気づきかれました。Day2の投稿でも書いたように初期は「荷物が重い日本人のKen(私、苗字は相馬で名前はKenです)」が、私のあだ名。そして、中盤には「Kenの荷物が重いのは仕事のためのパソコンが入ってるから」「Kenは歩きながらMeetingをしている」といったことが周囲の巡礼者にバレ、「仕事をしながら巡礼しているKen」というあだ名が広まっていきました。(歩いていると「あ、君が歩きながら仕事しているKenか」などと声をかけられるw)

ちなみにこの日は、医療法人以外の仕事でメンバー間が険悪なプロジェクトのミーティング。うまいことミーティングの時間までに基本動作(宿へのチェックイン、シャワー、洗濯、ビール)を終わらせたのですが、案の定のギスギスした感じ。(中身は言えませんが)なんとか、やりすごしてまた街へと繰り出しました。

といった感じで、意外と仕事できます。(休みのはずなのに、平均しても毎日2時間くらいは仕事してたと思う)


2022年8月29日のメモ

  • リオハ州は早くも終了。カスティーリャ・イ・レオン州に。

  • このあと2週間くらいカスティーリャ・イ・レオン州。横に長い静岡みたい。(縦も長いスペイン最大の州である)

  • こやしのにおいは万国共通。沖縄の田舎を歩いてるような懐かしい気分。

  • 初の雨、これもまたよし。そして、すっかり晴れた。

  • 夕飯タイムでそれなりに混んできてもまったく気にせずトランプに興じる婦人会の皆様。そのまま食事会に突入。楽しそうで何より!

  • 久々にガッツリ肉を食う。肉の国、やはりうまい。が、付け合わせの地元産赤ピーマンが驚愕のうまさ。あまみ、うまみ、したざわり。これのお代わりをお願いする語学力はない。

荷物は配送サービス(5ユーロとかでその日の目的地まで荷物を運んでくれる)で送ってる割に、毎日早めに出て、毎日到着は遅くなってしまうオーストラリアのじいちゃん。
立ち止まっていて「大丈夫?」とか聞くとムッとされる素直じゃないじいちゃん。
じいちゃんを軽く追い越して町外れの橋に。
ちょっと角度を変えて、その全景を撮る。
肉眼よりも明るく撮れるGalaxy S22のカメラはとても優秀。
だんだんと太陽が登ってきます。
太陽が登る方向とは逆に歩いてるから、「どれくらい上がってきたかな」と
振り返り、振り返りながら歩いていきます。
この日もまた良い日の出を見ることができました。
巡礼路沿いの高速の橋桁にはホタテ貝のマーク。
なんだか巡礼のシンボルのホタテ貝。その由来は諸説あるみたいだけど「サンチアゴまで歩き、その先の大西洋まで歩いた巡礼者が、大西洋のホタテの貝殻を『西の果て』まで行った証明として持ち帰ったから」という説が私は好き。
入り口からしてかわいい感じのグラニョンの街。みんなでご飯を作ることになるアルベルげ(巡礼宿)が有名。
背中にも日の丸背負ってますが、3枚あるシャツのうち1枚は日本代表のユニフォーム。
ちょうどそのころ、私と同じ名前の相馬選手が代表に入ってくれていたので、それをチョイス。
けっこう大きな町で教会も大きい。でも、朝一番の時間は中に入れないのでスルー。
こういった町中の一本道をすべての巡礼者が通っていきます。
お馴染みの風景。
このあたりはひまわり畑も。10日くらい前に通ったあったりは完全に干からびたひまわりだったのに、この辺ではまだ元気さがある感じ。誰がやったのか、文字が書いてあったり、顔が書いてあったりw
そして、カスティーリャ エ リオン州に入ります。
東海道線東京〜名古屋間における静岡といいましょうか、
全工程のかなりの部分がカスティーリャ エ リオン州です。
ずっとこんな感じ。
小さな町の自販機。なのに、巡礼に必要なグッズが満載。
サポーターやらテーピングテープやら、ワセリンみたいなものなど、
普通の街角自販機にはないものばかり。あと、コンドーム。。。
この日は道中で東京と打ち合わせをせざるを得ず、いい具合の時間に町につくように調整して歩きます。
町に一軒しかない宿兼バルで時間を潰し、ちかくのバス停(屋根あり)で、打ち合わせを遂行。
このあたりは地味な、でも味わい深い町が続く。
このあと、ブーンと車が走ってきて「水いるか?」とペットボトルを出される。
いい人なのか、わるい人なのかわからず反射的に「No Thank you」といって辞退したけど、彼らはいい人だったのか、わるい人だったのかは謎。
その後、30分くらい雨に降られてひとしきりブルーになりつつ、目的の町に到着。
ベロラド。なんか名前がかっこいい。
めずらしく花とか撮る。
両親は共に造園家なのでことのほか花が好き。私は子供の頃からまったく興味なかったのですが、最近、こういう写真を撮ったりすると「やっぱり血が繋がってるわ」と、母がなぞに喜ぶ。
ここも巡礼者の定番スポット。大きな街でないがちょこちょこフォトジェニックなスポットがある。
写真撮りはぐったけど、この教会のうらの岸壁は洞窟みたいになっていて、そこも礼拝所みたいな感じだったような。そしてこの教会自体もアルベルゲ(巡礼宿)だったはず。
町の中心部に着くとマーケットがやってた。品はフリーマーケットというのも憚られるようなワイルドな感じ。
今回のお宿。ここは本当に綺麗でよかった。
ベッドもよし。15ユーロだったかな。
このために歩いてる。
共有スペースも綺麗。ただ、このあと、不機嫌な打ち合わせをすることになる。
宿に入ってシャワー、洗濯のルーティーンを終えて外に出ると、マーケットはすでに撤収済み。
フロンターレサポーターとしてはシンパシーを感じまくるお店。
平日の昼間なのに地元のおっちゃんたちで盛況。



たぶん、豚の耳をあげたもの。
だいたいのものはバゲットと一緒に串刺し。
何かとかわいい装飾な町。
だいぶ裏手なのだが、こんなのもかわいい。
アメリカでヒットした巡礼を題材にした映画「星の旅人たち」。
その出演者たちの手形、足形がこの町にはある。
これはエミリオ エステベス。
とかいってると夕飯時。
おばちゃんたちはカードゲームをやりながら大盛り上がり。
けっこう混んできてるのに、ビールとワインで「迷惑な人たちだなー」って思ってたら、そのあと豪快にディナーに突入して、豪快に食べ、飲んで、喋ってた。
すごく楽しそう。
ここでは肉気分。
肉も美味しかったのだけど、上の方にうつるパプリカがほんとーにうまかった。
メニューによるとこの地方の名産品みたいなのだが、甘く、香り高く、ねちっとした食感も良く。
しかし、それを追加で頼める語学力はなし。
ベッドも快適。隣の兄ちゃんもいいやつ。
11日目、終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。