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色へのイメージをフラットにしてみよう!~男の子も女の子も好きな色を選んでいいんだよ~

おはようございます😁

みなさんは、工作や製作で使う「折り紙」や「画用紙」などの色を
大人が無意識の固定概念やイメージで「男の子だから、青色」「女の子だから、赤色」と決めている…なんてことはありませんか?

そういったイメージを子ども達の為にも「フラット」に変えてみませんか?☺

まずは、これまで強く根付いてきた「男=青色」「女=赤色」といって色イメージはどこからやってきたものなのか…ということを見ていきましょう!


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そもそも「男=青色」「女=赤色」のイメージはどこから来たものか

今でも強く根付いている「男=青色」「女=赤色」という色イメージはどこからやってきたものなのでしょうね?

日本だけに絞ると、古くは平安時代から「男性の服装は紫や紺色」「女性は赤色の袴」を身に着けていたことが分かっているようですね✨

また、国民に強く「男=青色」「女=赤色」というイメージが根付いたのは、1964年の東京オリンピック開催前に制定された「トイレマーク」が始まりなのではという記述もありました。
この時にトイレマークを担当したのがグラフィックデザイナーの道吉剛氏。
ちなみに、道吉氏は、アメリカの子ども達が、青っぽい服の男の子と赤っぽい服の女の子であることを見て、この色分けは万国共通なのでは?」と思い、トイレマークの色分けを提案したようです🚻
このことから海外でも「男=青色」「女=赤色」というイメージが既にあったことがわかりますね。
ここを紐解くと膨大な情報量になりそうだったので、また別の機会にしますが💦
トイレマークも男女間の色イメージの固定に関係ありそうですね!

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変化している色へのイメージ

昔から強く根付いてきたであろう男女間における色に対するイメージも、時代の変化とともに少しずつ変わってきています。
2001年にイオンから発売された24色の「カラフルなランドセル」は当時とても画期的でしたよね。

それまでランドセルといえば、「男の子用は黒」「女の子用は赤」の二色展開のみでした。
それが今では、何十色という色展開があり、デザインをカスタマイズできるランドセルなどもあったりします。

私が先生をしていた時も、年長さんの女の子が「私、水色のランドセルにした!」と嬉しそうに教えてくれたことがあったのですが
女の子でも「青色系」を手に取れる機会が訪れてよかったと嬉しく思ったものです☺

個人的には、このように子ども達が自分の意思で「好きな色」を選び取ることができることは、とても良いことだと思いますし
このように「自分で選択する」という機会が、日常生活でもたくさんあるといいのになと感じます。

♪♪♪

保育現場で実践する例として

冒頭で例としてお話した、製作で扱う「折り紙」や「画用紙」などを「男の子らしい色」「女の子らしい色」といった固定的なイメージで選んで提示してしまうという事例は実際によくあるようですが「固定的なイメージ」を少し置いておいて、「フラット」に考えてみましょう☺

実際に私が製作を子ども達とする上で大切にしていたことを挙げてみると…

・画用紙は基本的に「白」か「うすいクリーム色」などで統一し「性差」を感じさせないように準備した
・製作にテーマがある場合はそのテーマに沿った色を用意する(例:海に遠足に行ったときの絵を書きたいので水色の画用紙に統一して用意するなど)
・折り紙を準備するとき、子ども達が選択できるように何種類か色を用意する

・子どもが選択した色に対して「この色でいいの?」など大人の感性を押し付けるような言葉をかけない

このようなところに配慮していました☺

「些細な配慮」ではありますが、こういう小さなところにも性差を固定する要素はあると思うので個人的に気をつけていました。

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この配慮を実践していて良かったと感じた瞬間

この配慮を実践していて「良かった!」と感じた事例があるんですね☺
それは、製作で折り紙を使用した時のこと。

ある男の子が何色かある中で「ピンク色」を選択したんですね。
その時、補助に入っていた先生が「○○くん、こんなピンクでいいの?」と聞いていたのですが
その子は「これでいい。だって俺、ピンクが好きだから!」と持って行きました。

私はこの時、「この子にとってピンク色は特別な色なんだ。またはその色で表現したいものがあるんだ。本人がそう望んでいることを私たち大人の感性で阻害してはいけない。」と感じ
「この配慮を実践していてこの子にとって良かったのかもしれない」と思ったんですね。

男の子だってピンク色を選択して「良くない理由」なんてありませんものね😁

女の子だってそう。

それぞれが持つ感性を引き出す為の「素材」や「色」を自由選択できるように配慮することは保育をする上でも大切にしたいところですね✨


♪♪♪

さて!今回はちょっといろんな情報が入ってきましたが、
ここで伝えたいのは…

①色イメージは大人が子どもに固定するものでなく、子ども自身の感性で選択するもの!
②「男の子=青色」「女の子=赤色」という固定的なイメージは時代と共に変化している。その変化に気付いて、保育に取り入れるアンテナが保育者には必要ではないか。
③保育園、幼稚園は子ども達にとって「豊かな経験の場」であることを考えると性差に関わらず「様々な色彩を知ること」も大切で、「色のイメージ」は固定的なものでなくてもいいはず。

という3点です✨

どの子ども達にとっても、保育園、幼稚園での生活が「より豊か」なものになり
大人の固定的イメージを引き継がない状態で「人間形成の基礎」を培うことができるように✨

子ども達に携わる私たちには、どんなことができるのか。これからも考えてみましょう✨


今回も、ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます!
明日金曜日と翌土曜日は連続でのお休みとさせていただきます💦

次回更新は、6日の日曜日なのでお楽しみに☺


にじいろmaa🌈






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