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僕の上京物語① 〜序章 きっかけなんかいつも些細なことからだった〜


別に夢も希望もなかった

ただただこんな毎日が続くんだと思ってた

きっかけなんかなんでも良くて

そこにある「1歩」が

全てを変えてくれた

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それは僕のターニングポイント


2009年〜 2012年

この期間が自分にとっての
大きなターニングポイントになる。

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高校時代

高校卒業後、
僕は地元の工場に就職した。

僕の地元は【東大阪市】といって
【日本一の中小企業の街】といわれる
街工場がたくさんあるところだ。

家の近所には"ラグビーの甲子園"

【花園ラグビー場】がある。

そんな街で育った僕の高校生活は、
特にたいしたものではなかった。

優等生なわけでもなく、グレるわけでもない。
バイトばっかの普通の高校生。

中学の時、
クラブチームで野球をやってた僕は
高校受験の時に

【野球をやりたくない】

という理由で普通の公立高校を選び、
成績も良くもなく悪くもなくだったので、

【受験勉強をしたくない】

と、これまたダサい理由で
1つレベルを下げた高校を選んだ。

今思えば高校生の時は
自分の中で1番腐っていた時期だと思う。

中学まで【明るいクラスの人気者】
だったやつが、突然変わっていく。

人見知りで
ちゃんとクラスの輪にも入っていけない。

特に目立つわけでもなく、
学校来ても寝てるだけのやつに変貌。

別に暗かったわけでもないし、
グレてたわけでもないから
本質は何も変わってないんだけど。

とにかく周りの目を気にするように
なったんだと思う。

終いには仲の良かった友達と
4人で廊下を歩いてる時。

担任の先生からいきなり

「あんたらからは負のオーラが出てる」

なんて言われるありさま。

あー、はいはい

ぐらいの感じで思ってた。

そんな人生だったので
高校生で進路を決める際には
無理矢理に捻り出した理由で

建築士になりたい。

となんとなく言ってみた。

別にやりたいことなんかなくて、
ちょっと興味があるもの。
その程度のものだった。

きっかけは小さい頃、
【少年アシベ】の父ちゃんに
憧れて、大工になりたかったのを
思い出したからだった。

初めて少し将来について
考えたのがこの時だったと思う。

1人暮らしをしたい。
と言う理由も相まって
京都の大学に進学希望を出していた。

内申点が低かった僕は、
3年の1学期である一定の値まであげなさい
と言われ、この時だけは割と頑張った。

が、先生になぜか直前で反対され、
この進学の話はナシになった。

この時はあまり納得いかなかったけど、
そんなん言ってても仕方がない。

「大阪の専門学校でいっか。」

と、テキトーに学校探しをしてた時
親父に一喝され、就職することになる。

今でも忘れないあの言葉。


今までテキトーに遊んでたやつが
「今から真剣に"勉強" するから」
って誰が信じれんねん。

京都1人で行くって
言うた時は感心したけど、
大阪でぬくぬくやるなら話は違う。

お前がホンマに本気なんやったら
1回ちゃんと就職しても勉強して、お金貯めて、
来年からでも行くはずや。

だからお前は就職しろ。


... 自分の中に"グサっ!" と刺さった。
その通りやなと思った。
普段はなにも言ってこない親父。
いつも要所要所で的確なことを言う。

そこから就職希望に変更。
ただもうその頃には就職先なんか
ほとんど残ってなかった。

仕方ないので余ってる中で
1番良さそうだった工場に決めた。

そして19歳。

社会人として社会に出た僕は、
就職した会社で

このままやったら人生終わるな。

と漠然と思うことになる。

なんとなく社会人に

先輩に色々話を聞くうちに
そこで働いてる人には失礼なんだけど、
そこでの将来が全く見えなくなっていた。

このままこの毎日を繰り返して
死んでいくんかな〜。。。

高卒、社会人1年目。

僕は地元の町工場に就職した。

親父が言ってたことは大当たりで
【建築士】のことなんかすっかり忘れてた。

そんな時、
同じタイミングで就職希望に変えて、
同じ職場に就職した高校の同級生

【ゆうへい】

と仕事終わりに
ご飯を食べながら話していると
2人共同じ気持ちを抱えてるのが発覚。

※こいつとは3年間同じクラス。
高校時代は僕と真逆でクラスの人気者。
特に仲が良いわけでもなく、
けど別に悪くもなくという関係で、
卒業後に職場で仲良くなった。
今では唯一無二の大親友。


「俺、飲食やろうと思ってんねん。」

「... え、俺もやねん!!」

それまで2人共
高校時代から何も考えずに生きてきた。

僕は遅刻数 No1 あいつは欠席数 No1
謎のワースト1 の コンビ。

改めて言うが、

優等生でもなけりゃ、
ヤンキーでもない。
そんなどちらにもなれない奴代表。

それが僕達。

そんな風に生きてきたから、まともに将来のことなんて考えたことなかった。

そんな2人だからか、
いざ社会に出ると【人生】っていう
"大きな壁" にぶち当たった。

ここでの現状に不安を抱えていて、
このままだとヤバイって意見は一致していた。

ゆーへーは親父が板前で、
自分も料理人になることを考えていたと。
高校の時もずっと寿司屋で働いてた。

僕は高校の時のアルバイトがきっかけだった。
社員が退社して、高校生アルバイトで
キッチンのトップだった。
それが故に飲食店って楽しいなって
想いが僕の中にはあった。

そんな話で2人で盛り上がり、
僕はそれをきっかけに
職場を退職することにした。

僕の初社会人は
わずか半年足らずで終わることになった。

そして僕はそのまま焼肉屋に出戻りし、
社員として働くが、
これもまた3ヶ月で辞めることになる。

そこからはもう何もなかった。

何もなかったフリーター時代

ミナミの居酒屋でバイトしながら
ただただ毎日遊ぶ日々。

飲み会。麻雀。
カラオケ。ボーリング。etc...

これぞ The フリーター。

むしろThe 大学生。
大学行ってないくせに。

でも自分のなかで、
少し自分を説得する材料があった。

それは料理の勉強をしてるというのとだった。

ただ居酒屋で決められたメニューを作る。
そんなことは何の勉強にもなっていない。

でもそれが
僕に残された唯一の精神安定剤だった

何も考えずに大きな居酒屋で
決められたメニューを作ってるだけなのに。


この頃は自分はもうホントに

【ゴミクズのクソ野郎】

なんだと本気で思ってた。

仕事も続かない。
夢もないし、希望もない。

遊んで必死に誤魔化してた。
自分というものを考えないようにしてた。

今思えばそれぐらい
全然大したことじゃないんだけど。。。


きっかけは1冊の本との出会い

でもそんな時に、
小学生の時から仲の良い
同じ【ゆうま】と言う名前の友達に
1冊の本を紹介してもらった。

その本とは

毎日が冒険。
著 高橋歩

という本だった。

夢は逃げない。
逃げるのはいつも自分だ。

そんなキャッチフレーズを掲げたこの本は
高橋歩さんという人の人生を書いた自伝本で
とにかく当時の自分達には
衝撃的な内容だった。

... こんな世界があるんだ!
... こんな生き方があるんだ!

当時、小さな世界で狭い視野で生きてた
スーパー無知な僕達にとっては
全部が信じられないことだった。

同世代の人は
この人の本に刺激を受けた人は
めちゃくちゃいると思う。

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俺らもやろう...!!
俺らにも出来る...!!

そこからその本に出てきた
【カクテル】という映画を見て大興奮。

やべぇ...
バーテンダーってかっこいい...!!

こんな生き方が出来たら、
人生は間違いなく楽しくなる...!!!!!

居ても立ってもいられなくなった僕らは
そのまま自転車でなぜか地元の山を登った。
今でも意味がわからない。笑

でもそこで夜景を見ながら
あーだこーだ語ったのは覚えてる。

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でもそれから結局
1年程の時が過ぎた...

実際そんなもんだ。

本を読んだからって
何が変わるわけでもない。

熱量は変わらずに
ただアクションの起こし方がわからない。

何をすればいいんだろう。。。

漠然としたそんな毎日。

何かが変わる時はいつも
何かを行動した時だけだ。
何もしなけりゃ何も変わらない。

そんな時にゆうまが

リゾートバイトに行こう!

と誘ってきた。
とりあえず大阪を出よう!
金貯めてなんかしよう!

強引なあいつは日付まで決めて
勝手に全部準備を進める。

いつもそうだった。
こっちの予定なんか無視。笑

でも僕はたぶん
彼のそんなところに
少し憧れてたんだと思う。

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2010年 12月 20歳

そこから僕らは
東京上京のきっかけになる
栃木県のゲレンデへ
リゾートバイトに行くことになる。

そしてその【1歩】で全ては動き出した...

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東京編②に続く。



最後まで読んで頂きありがとうございます! みなさんのちょっとした時間に、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。