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アヤメ
2020年5月27日 19:41
一年前 背負っていた黒い花は私の中に入って溶けた一緒になって私がそれになった誰でもよくってよどんな方でもよくってよあなたが脱いでしまう前にその周波数を映し出すから無防備に身についた 絡まった糸が紡がれて布になって隠しているなんてこと私にはないから私はあなたが見える その胸の奥を見てるあなただけを見てるあなたは私を見てる私が醸す 繊細な花のでもただの一片よ私も好きよ
2020年5月27日 19:53
ああしんどいわ。雨が洗い去った空。色は直ぐに変わるってのに私も見ているだけ。来ないと思っていた中ぐらいの地震。私をすんごく揺らがして吐いてしまいそう。もう離して。なんの罪もない雑木に彼がその影を落とした。あの段ボールさえ楽しい話を覚えているというのに。ああ足元が定まらない。ちょっと待っていてよ。鳥の正しささえもう擦り切れちゃってアテにならない。夢の中でさえ頭が回り
2020年6月6日 19:57
あなたの言葉にベットしている 自分に気付くあなたの発する言葉の端に私との細い光が見えていた私を離さなかったもっと浴びせて膝を突き合わせて浴びせ続けてその心の中の繊細なあなたの人生を教えてあなたの中に私も通してその頭の中の鋭敏な機知をもっとふり注いであなたも気づかないほどの自然さでもって空気をかき回して それでもう私を離さないで
2020年6月6日 22:25
私は君とともに生まれて初めて手を取ったのは君で私には君しかいないと思うぐらいに世界は厳しくてでもその世界の中で知らぬ間に君は色んな所で生き続けていたんだ世界に持っていかれたみたいだ君は私の手に戻っておいでよ厳しくて汚くて濁って乾いたその世界のあらゆる手に奪われたように見えた私のためのものはこの頃はずっと見つからないあらゆる人があらゆる人のためのものを見つけ続けてい
2020年8月6日 00:48
ウェブマガジン「高電寺」創刊号に寄稿しました。テーマはフリーセックスでした。三編の詩です。感想など頂けたら嬉しいです。セックス(における絶頂)は「主体」を脱する連続性への帰還欲求です。超現実というべきか、もう一つの世界というべきか、への霊媒的行為であるかもしれません。大事。二編目「目隠し」はある種閉じられた環境なので直接的散文的な表現をしてみました。面白かったです。私の記事