感覚と運動の発達凸凹マガジン

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記事

感覚過敏と時間的な情報処理の過剰-Part 2

画像はScienceNewsより

11月9日に開催された「教えて井手先生!感覚過敏のほんとのところ」(発達障害サポーター'sスクール主催)で、ASDの方の中には高い時間分解能(ごくわずかな時間差の刺激の順序を正確に区別できるということ)をもつ人がおり、この特性が感覚過敏の一因になっているという研究を紹介しました(詳細は末尾にリンクした以前のnoteを参照)。また、短い時間の情報処理での高い分解能

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感覚過敏と時間的な情報処理の過剰

トップの画像はNew Atlasの時間知覚に関するページから。

感覚処理障害の質問紙に基づく評価・実験的な評価

 前回のnoteでも取り挙げたように(本文末にリンクを貼りましたのでご覧ください)、ASDを含む発達障害の感覚処理障害の評価に、感覚プロファイルという質問紙が世界的に広く用いられています。感覚プロファイルは、日常生活で多様な感覚刺激にさらされる状況を例に挙げ、それに対する反応のパター

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自閉スペクトラム症者にみられる運動の問題について

運動の不器用に、診断がつく?

ボールを投げると変な方向にいってしまったり、家庭科の時間に縫い物がぐちゃぐちゃになってしまったり・・・。このような状態は、「運動音痴」とか「不器用」などと評されることが多いかと思います。

運動のスキルは、そもそも個人差が大きいものではありますが、このような運動の不得意さが日常生活に影響を及ぼすレベルになると、「発達性協調運動障害」という診断がつく場合があります。英

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自閉スペクトラム症の感覚過敏の調査研究の動向

トップの写真は@Spectrumの記事”Sensory sensitivity may share genetic roots with autism”より転載

発達障害者の感覚の問題

 発達障害をもつ多くの方で、感覚について何らかの特徴が見られることが知られています。とりわけ”感覚過敏”がクローズアップされることが多いですが、実際には”感覚鈍麻”も高い割合で見られます。感覚過敏とは、視覚・聴

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