南半球・多文化の国オーストラリア通信

海外在住May♥ 看護師ライター&研究者です。Dr of Journalism on …

南半球・多文化の国オーストラリア通信

海外在住May♥ 看護師ライター&研究者です。Dr of Journalism on Health and Welfare Issues卒業  オーストラリアでの日常、私が気になった事、規格外superアーティストFujii Kazeさんの事などゆる~く書いてます。

最近の記事

オーストラリアで働く看護師が守られているのはなぜだろうか?

New South Wales Nurses and Midwives' Association (NSWNMA)【New South Wales Nurses and Midwives' Association (NSWNMA)】とは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州における看護師と助産師の労働組合です。私の住んでいるNSW州では76000人以上が加入しています。看護師と助産師の労働条件の改善、職場安全の向上、そして業界全体のプロフェッショナルな発展を促進するために

    • NSW州で始まった「Voluntary Assisted Dying Laws」

      「Voluntary Assisted Dying Laws」ーしっくりする日本語訳は何だろう。尊厳死援助法?翻訳に入れてみるとー「自発的死亡幇助法」と出てきた。特定の条件下で自己決定に基づいて、死の手段を自ら選択することを可能にする法律である。完治する見込みのない病気や終末期の耐え難い苦痛に苦しむ患者が、自らの意思で医師の支援を受けながら穏やかに死を迎えることができるようにすることを法律で認められるということ。この法案は 2022年5月 19日に可決され、Voluntary

      • 世界遺産シドニーオペラハウス創立50周年を祝う

        14年の歳月を経て、1973年に竣工したシドニーオペラハウスは、今年生誕50周年を迎えます。それに伴い、多くのイベントが開催されています。 先日は、プロジェクターマッピングでライトアップされた夜のオペラハウスを見学に行ってきました。 オペラハウスは、ベネロング・ポイント(Bennelong Point)と呼ばれる場所にそびえたっています。コンサートホールとオペラ劇場の2つから構成されています。皆さん、オペラハウスって真っ白なイメージがあると思いますが、近くで見るとうすいベー

        • 自己紹介

          皆さん、こんにちは。シドニー在住のMayです。ひょんなことから4人の子供たちと一緒にシドニーに来たのが2001年。結婚して、子育てに専念していた私でしたが、2004年にオーストラリアの看護師資格を取得して働き始めたのです。まさか、異国の地で看護師に復帰するなんて思ってもいませんでした(笑)。人生何が起こるかわかりません。最初は2年くらいのつもりで来たのですが、なんと気づけばもう23年もこの地に住んでいることに、自分でも驚いています❣  異なる文化を理解することの大切さ オ

        オーストラリアで働く看護師が守られているのはなぜだろうか?

          すがすがしい晴れの日は歩いて渡ります

          美味しいケーキ食べましょう@ザ・ロックス オーストラリアに移住してはや21年。気づけばあっという間です。私が住んでいる場所は、シドニーハーバーブリッジを渡ったノースエリア。お天気の良い日はミルソンズポイントから歩いてシティに入ります。ここからの眺めが最高で、何とも言えない自由な気持ちになれるのです。 今回は逆にシティから歩いて橋を渡り、ミルソンズポイント方面へ向かいました。橋を渡る前に、美味しいケーキが食べたい時、私がいつも立ち寄るのはこのお店です。何を頂いても美味しいです

          すがすがしい晴れの日は歩いて渡ります

          不思議に思っていることがある。日本ではどうして「外国人患者」というとらえ方をするのだろうか?つまりそれは、マジョリティが日本人患者であり、以外を外国人とみなしているから。だとしたら、EPA看護師は日本人ではないから、彼らには日本人患者も外国人患者になるではないか?

          不思議に思っていることがある。日本ではどうして「外国人患者」というとらえ方をするのだろうか?つまりそれは、マジョリティが日本人患者であり、以外を外国人とみなしているから。だとしたら、EPA看護師は日本人ではないから、彼らには日本人患者も外国人患者になるではないか?

          2023年3月・オーストラリア看護研修

          新型コロナウィルスの爆発的な感染拡大により、ずっと保留となっていた日本の看護学生向けの「海外看護研修」が2023年3月に再開されるめどが立ちました。私が理事をしているGNERPと提携しているANAさんのコラボレーションです。 残念なことに2019年以降、今までたくさんの看護学生さんが海外視察の機会を失っています。何とかできないものかと、今年に入り各方面への働きかけを開始いたしました。 と言えども、次々に変異株が出てきて、瞬く間に感染者数が増加するという繰り返しの中で、実際に実

          2023年3月・オーストラリア看護研修

          日本の精神医療体制が変わらないのはなぜ?その2

          ショッキングなニュース……精神医療に関しては何とも言い難い現実、これが日本である。何十年も変わらないということは私が日本にいたころと全く(というと語弊があるが)変わっていないことに等しい。 オーストラリアでは精神科病院は閉鎖方向にある。実際、今から18年前に実習に行った病院も閉鎖されている。では、病院にいない患者たちはどこでどうやっているのか?オーストラリアには「community mental health care setvices」が1321施設存在するのです。 コ

          日本の精神医療体制が変わらないのはなぜ?その2

          オーストラリアの身体拘束と隔離について考える・その1

          教授から「ちょっとオーストラリアの現状調べてみて」と言われ(;'∀') オーストラリアのメンタルヘルスにおける身体拘束と隔離に関して、リサーチを始めました。そもそも、日本ではどのくらいの人が縛られたり、強制的に隔離をされて自由を制限されているのか、正しい報告がなされているのか。 日本の精神科病院の病床数に愕然としました。一番右が日本です。人口1,000人あたりのベッド数を表しています。諸外国は1床以下ですが、日本は2.6床です。そして、一度入院すると年単位で出てくることはで

          オーストラリアの身体拘束と隔離について考える・その1

          久しぶりに書いてみる

          今日は久しぶりにブログを書いてみようという気持ちになった。ほんの少しですが、心の余裕ができたのかな?昨年10月以降、私が何をやっていたかというと、博論と戦っていたのです。「あ~でもない、こ~でもない」というダメ出しを頂き(博論のクオリティをあげてくださっていることには感謝)仕事と論文修正でほぼ自分時間はゼロ……という過酷な3か月半を過ごしていました。 正直、ここまで大変だと思ってもいなかったのが甘かった。チョモランマに登り、無事に生還できたような気持ち、と表現したらわかりや

          Fujii Kaze~による圧巻のパフォーマンスに言葉を失った@日産スタジアムFree live

          Fujii Kazeというミュージシャンは規格外であると誰もが思ってるよね。国内外で活躍できる唯一のミュージシャンだと思っています。(あくまでも私の感想だから)彼が届けるメッセージに「自由」「解放」「愛」「優しさ」「癒し」を感じる。ありのままの自分でいいのだという気持ちにしてくれる。彼の才能は突き抜けている(私は音楽には詳しくないけど)。語り、ピアノ、歌、しぐさ(立ち振る舞い)全てがメガ級だと思ってるのは私だけではないと思う。 COVID-19のパンデミックと時同じくしてF

          Fujii Kaze~による圧巻のパフォーマンスに言葉を失った@日産スタジアムFree live

          再生

          帰ろう

          この楽曲、歌詞が素晴らしすぎて言葉にならない❤ 藤井風さん、20代前半でどうやってこんな歌詞が書けるのだろう? 藤井風さん...........凄いアーティストだ。一度聴いただけで惹きこまれてく。 藤井風さんの死生観が大胆に描かれていて、彼の年齢でこの歌詞を書くって どんな世界観持ってるんだ。。。 死は誰にでもいづれはやって来るもの。。。元居た場所に帰る。 「憎みあいの果てに何が生まれるの わたし わたしが先に 忘れよう」 「わたしのいない世界を 上から眺めていても 何一つ 変わらず回るから 少し背中が軽くなった」 1日中聞いていられる心地よい声、ほっこりする。和声R&Bは宇多田ヒカル以来の衝撃★心地よい音楽にどんどんはまって次々と聴くんだけど、聴けば聴くほどもう泥沼状態。風さんの音楽はどうして、こうぐいぐいはまり込んでいくんだろう?彼の独特な世界観に引き込まれてく。 どんな家庭で、どんなご両親に育てられたら、こんなに感性豊かな子供に育つのだろう?藤井風(ふじいかぜ)って名前がまたすごすぎる。 藤井風さんの音楽を聴ける、この時代に生きててよかった♥ こんな若いのに、色気があってダンディなんだよな。 藤井風さんは日本には収まらないアーティストだと素人の私でも感じてる❤ 是非、是非、是非シドニーでコンサートやってほしいな~

          オーストラリアの医療と看護の歴史

          オーストラリア最初の医療施設:ロックス・テントホスピタルオーストラリアの最初の病院は1788年、シドニーのロックスという場所にテントホスピタルとしてスタートしました。イギリスからの囚人を乗せた第一艦隊で一緒にやってきたジョンホワイト外科医が受刑者の治療にあたり、看護師やそのほか病院スタッフとして働いていた人たちも同じ船でやってきた囚人たちでした。1790年、第二艦隊で持ち込まれた可搬式のプレハブの建物を追加することでテントホスピタルはの状況は改善されました。シドニーのロックス

          オーストラリアの医療と看護の歴史

          新型コロナウィルス感染対策に関して思うこと(あくまでも私見です)

          はじめに私は感染症の専門家でも研究者でもなく、日豪の看護師ライセンスを持ち合わせた博士課程研究者(研究領域は異文化間看護なので全く違いますが)という立場であることを事前に申し上げておきます。日本とオーストラリアのニュースを比較し、新型コロナウィルス感染対策に関してオーストラリアはNZと同じく評価され、日本ではなぜその対策が疑問視されているのだろうか?両国のどこに違いがあるのか、検証してみたいと思います。情報は日々変わってきますので、今日のブログは2021年1月12日現在の状況

          新型コロナウィルス感染対策に関して思うこと(あくまでも私見です)

          文化ケアを考える

          はじめに「文化ケア」って何だろう?私が日本にいたころは外国人の患者さんに出会ったことはありませんでした。20年前(2001年)オーストラリアにやって来て、看護師として働く私の周りは全ての患者さんが外国人です。移民大国オーストラリアならでは。いろんな文化背景を持つ患者さんのケアに関して私が経験したことをお話してみたいと思います。 マデリン・レイニンガー文化ケア理論 看護の領域における「文化ケア」は1950年代、米国で提唱され、その背景には多民族国家である米国の特徴が影響してい

          Barangaroo シドニー再開発エリア

          ウィンヤード 駅Exit4の改札から地下トンネルを抜け、海岸方面へ徒歩で数分のところにあるシドニー市街の再開発エリア。お洒落なレストランやバーが立ち並びます。そして、2021年にはクラウンカジノがオープンする予定で建設が進められています。 約6,000年前はアボリジニの居住地だったそうです。『バランガルー』という響きからもなんとなくわかりますね。そもそもこの地域はコンテナターミナルの場所だったようです。まわりには歴史を感じるとてもかわいらしい家が海に面して並んでいました

          Barangaroo シドニー再開発エリア