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日本の精神医療体制が変わらないのはなぜ?その2

ショッキングなニュース……精神医療に関しては何とも言い難い現実、これが日本である。何十年も変わらないということは私が日本にいたころと全く(というと語弊があるが)変わっていないことに等しい。

オーストラリアでは精神科病院は閉鎖方向にある。実際、今から18年前に実習に行った病院も閉鎖されている。では、病院にいない患者たちはどこでどうやっているのか?オーストラリアには「community mental health care setvices」が1321施設存在するのです。

Australian Institute of Health and Welfare 2022

コミュニティサービス=地域精神医療とは、地域精神医療サービスや外来やデイ・クリニックなどの病院ベースの外来医療サービスによって提供され、政府が資金を提供し運営する専門的な精神医療を指しています。
Acuteケア部門とケースマネージメント部門に分かれています。Acuteケアは、友達や家族が病んでたり、自殺願望がある、メンタルヘルスの相談や助けが必要なコールセンターで、連絡を受けてそれらに対応します。ケースマネージメントは退院後の患者のフォローアップです。
このように、基本は地域の中で暮らしながら必要に応じてサービスを受けることができるシステムになっています。

国が診療報酬のウェイトを「入院」から「訪問診療・看護」にシフトさせ、患者が地域で暮らせるよう日精協も旗を振れば、状況は相当変わるだろう。家で暮らす患者の症状が激しくなったとき、医師や看護師が駆け付けてくれる。不安定になりそうな予兆を捉えて、症状を落ち着かせる。そんな医療が提供されれば、患者が何年も入院する必要はないはずだ。

yahooニュース

まさしくその通りだと思う。そのためには日本国民である私たちの精神医療や精神障害を持っている人への偏見をなくし、理解の促進が必要と考える。法改正や文化的な背景もあるだろう。しかし、日本の精神医療は国際社会の中で大きく後れを取っている事実は否めない。





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