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自分と他人は違う人間。歩み寄る方法は?
自分と他人を区別すること。
そんなの当たり前じゃん、となりますが、意外と難しいんですよ。
仕事で部下にこうした方がいい、ああした方がいいって注文つけますよね。でも、その注文どおりに動かないじゃないですか。
その時あなたはどう思いますか?
なんだよ、言ったじゃん。なんでやらないの?って思いませんか?
わたしは思っちゃいます。はい、割と頻繁に!
これ、他人も自分と同じように動くはずだと思っている証拠です。自分と他人の区別が曖昧なんです。
そもそも他人なんだから、自分が思ったことを告げてもその通り動くことはまずない。
逆の立場で考えましょう。上司にあれこれと指摘されたとします。理不尽なこともありますが図星だと思うこともあります。
あなたがこの部下の立場だったらどう思いますか?
わたしだったら、はいと言って聞いたふりをして動きません。動いたとしても自分の意思です。上司の言うことを聞いたわけではありません。
これが、ガミガミとうるさい上司であればあるほど聞き入れません。
はい、これが実態です。
自分はこういうふうにやってうまくいった、こうやって失敗したからああした方がいい、こんな親切そうなアドバイスでさえ聞き入れないと思った方がいい。
もしそのアドバイスどおりに動いてくれたのであれば、むしろビックリして嬉しく思うべきです。ありがとうと感謝する出来事。
他人は自分と違うということをハッキリと区別し、それを前提にして自分の思いを伝える必要があります。
そのときには相手に寄り添って、相手の立場になって伝えるべきです。
まぁそれがなかなかできないし、うまくいかないのですけど、先ほどの例で一つヒントがあります。
「動いたとしても自分の意思」
そうなんです。みんな自分の意思で動くんです。
つまり、相手が自分の意思で動くように気づかせてあげる、考えさせる一言を伝えるのがいいのですね。
質問してみる。ああした方がいい、こうした方がいいではなくて、あれはどうしたらいいですか?これはどのように考えますか?と。
答えをすぐ求めない。自分の考えを押し付けない。あるいは敢えて自分の考えを伝えないことも。これが肝要です。
考えるきっかけを与える。そんな感じです。勘のいい人は「こうしろってことか」と思うかもしれませんし、そうじゃない人は口ごもるかもしれません。
それでも一つ一つ質問し続ける。相手が自ら考えて動くのをじっと待つ。
質問された側も、質問されたからには何か答えなきゃいけない。考えなきゃいけなくなります。答えられないこともあるでしょう。お茶を濁すことも…。
でもまた同じ質問が来たら誤魔化せない。考えざるを得ない。追い込まれるかもしれませんが自分の意思を確認できる機会にはなります。
自分と他人は違うし、同じ方角に向かないかもしれないけど、それぞれ静かに一歩前進します。静かに。
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