大人も納得!きかんしゃトーマスが教えてくれる3つのこと
わたしのようにズボラで横着な人間には縁がないのですが、世の中には「完璧」を目指す人を見かけます。
どんなことでも「完璧」にこなせたら気持ちがいいでしょう。自分の思いどおりで誰もが賞賛する身のこなし、仕事ぶり、パフォーマンス…。
でもそれが慢心を招き、事態を悪化させることも!
しかし人は誰でも不完全!むしろ、不完全だからこそいろんなことに興味を持ったり、未知の世界にチャレンジしたりするものです。
チャレンジすれば失敗もする。でも、失敗はリカバリーすることが可能。恐れることはない!
このように
・完璧は慢心を招く
・不完全を認める
・失敗はリカバリーできる
ということを、きかんしゃトーマスの『じこはおこるさ』という歌に教えてもらいましょう。
完璧はイライラや慢心を招く!?
「完璧」とは、一つの欠点もなく完全なこと。
たとえば電車が時間どおりに目的地に到着する。ある意味「完璧」な状態です。
「電車は時間通り」ということが当たり前だと前提にしてしまいがち。
でもこれはあくまでスケジュール、予定であって、条件が揃わないと時間どおりには到着しません。
事故やトラブル、混雑や雨が降るだけでも電車は遅れます。
建前上のスケジュールなのにそれを当たり前と思って前提にすることは、「完璧」な状態を常としてしまっていること。
一つでも条件が揃わないと前提が崩れ、イライラしてしまいます。
むしろ、時間通りには来ないことを前提にした方が気が楽です。
あるいは電車が時間どおりに目的地に到着します。運転士は「完璧」と思うかもしれません。
でもそれは幸運に恵まれたとも言えます。本来起こる可能性のあったトラブルが起こらなかったに過ぎないのですから。
幸運に感謝すべきなのですが、それを勘違いして「俺は完璧だ」と思うとこれは「慢心」になります。
慢心は不幸を招く。
きかんしゃトーマスの歌にこんな一節があります。
幸運の女神は気まぐれだから
ウキウキしてるとまっさかさま
忘れないで気をつけてね
いつだって
事故がほら起きるよ 突然さ
"機関車トーマスオールスターズ『じこはおこるさ』"より抜粋
幸運に気づかず慢心していると痛いしっぺ返しが来るのです。
仕事でも、勉強でも同じ。完璧にこなすことができたとしても、それは自分が「完璧」だったのではありません。
様々な条件が重なり合って、幸運にもうまくいった、完璧に見えたのです。
実際は次にやったとき同じように完璧にできないことが多いわけで、必ずうまくいくとは限らない。
自信過剰は禁物です。
ここでもきかんしゃトーマスが教えてくれます。
「まあ、自信過剰だと集中力なんてたいがい散漫になっちゃうからね」
"機関車トーマスオールスターズ『じこはおこるさ』"より抜粋
不完全を認める
もっとも、何事も質をあげたり、高い目標を掲げることは必要ですね。
どうして質の向上とか、より高い目標が必要なのか?
それは、人はみな不完全だからです。
完全だったら質を上げる必要もないし、高い目標なんていらない。だって、いつでもできるんですから。
そもそも質を上げようとか、高い目標を持とうとか言っている時点で「不完全」だと認めているようなものです。
にもかかわらず、完璧じゃないとイライラし、ちょっとうまくいっただけで自分は完璧だと勘違いする。「不完全」がなせる技ですね。
あらかじめ自分は不完全だと認めてしまえば、イライラすることはないし慢心に至ることもなく、向上心をもって目標に進めるでしょう。
ちなみに自分が不完全なら、他人の不完全を責めることなどできないという効用もありますね。
ではその先に不完全な状態から完全な状態になれるときが来るのか?
来ません。最後の最後まで不完全です。
だからといってすべての努力をやめ、退廃的になるのは筋違いです。そんなことをすると、どんどん堕落していきます。
きかんしゃトーマスは
"標識はいくつもあるのにさ 大事なモノばかり見落とすね"
"機関車トーマスオールスターズ『じこはおこるさ』"より抜粋
と警鐘を鳴らします。
不完全だから標識があるのに、それすら守れず、守る努力を怠れば大事なモノを失う、と聞こえてなりません。
完璧を目指しつつ、完全に近づこうとする。この努力は進歩を生みます。進歩はその人の財産です。
不完全だからこそ進歩し、財産を手中にできる。その財産は人によって違うけど、チャレンジした証でもあります。
失敗は必ずリカバリーできる
ところがチャレンジすれば必ず成功するわけではありません。失敗します。
失敗はなにもチャレンジしているときだけに限りません。どんなときでも起こります。
しかし人間は不完全な存在。不完全であれば失敗するのは当たり前。まずはそんなふうに考えると心が静まりますね。
そして、失敗した時の対処法。どうやって建て直すか?リカバリーするか?
失敗したら落ち込む必要はありません。私たちは不完全ですから、どんなに注意しても、努力しても、失敗はつきものです。
でも、そこからいかにリカバリーするかがポイントです。
勉強だったら、テストの点数が悪ければ、次回どうしたら点数を上げられるか考え、対策をしていくでしょう。
仕事でもミスは起こります。そのミスをなかったことにしたり、気づかないふりをせずきちっと対応することで、顧客の信頼を取り戻していきます。
きかんしゃトーマスは
運が無い時はしょうがない
なんとかしよう
事故がもし起きたら
落ち込まないで
うまくやれるようにがんばろうよ
"機関車トーマスオールスターズ『じこはおこるさ』"より抜粋
と、わたしたちを勇気づけてくれます。
きかんしゃトーマスはなんでも知っている
きかんしゃトーマスの歌は子ども向けに作られたいわば童謡です。
なのに、大人である私たちが忘れてしまいがちなことをちゃんと教えてくれています。
・完璧は慢心を招く
・不完全を認める
・失敗はリカバリーできる
気になる方はぜひ聴いてみてください!
ちなみにきかんしゃトーマスの歌を知ったのは、息子が生まれてから。
延々とこの『じこはおこるさ』を聴かされていたので、親であるわたしの耳に残ってしまいました。
肝心な息子の方はどうかというと、覚えていないようです…。
(おわり)
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