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2019年振り返り

まずは、これまでお世話になった皆様、本当にありがとうございました。
2020年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
みなさまにとっても、良い1年になりますように。
2019年は、なかなかに激動の一年だったので、noteを始めたのをいいことに、振り返っておこうと思います。色々やり過ぎて、色々あり過ぎて、めっちゃ長いです。

1月

1/12~16
アメリカはサン・ディエゴでの国際学会、
Plant and Animal Genome Conference 通称PAG (パグ)
に1人で参加してきました(リンクは2020年のもの)。
単に、国際学会への参加費が1年度に1回だけ助成されるのに使わないのはもったいない、という理由から。
San Diego ZooとかSea Worldとかにも行きたかったけど、1人で行っても面白くないので、真面目に公演を聞いて、ポスター発表してきました。
助成金の範囲内で渡航費、滞在費諸々を工面するために、別切り格安航空券を購入。成田ーサンディエゴなら直通なのにも関わらず、
関空ーホノルルーサンディエゴ
なんていうアホな旅程を立てたのもいい思い出です。

月末に星組の『霧深きエルベの辺り/Estrellas』を観劇。

2月

高校の吹奏楽部のOBOG楽団の演奏会。
本当は2018年9月に予定されていたのが台風で延期になった。
9月の演奏会には参加できなかったので、なかなか練習に参加できなかったりもしたけど、本番演奏できてとっても楽しかった。

雪組『ファントム』のライブビューイングと花組『CASANOVA』を観劇。
ファントムは史上最高観劇回数を記録しました。何回観ても良い。トップコンビの素晴らしい歌唱力、演技力だけでなく、周りの組子も実力を上げてきていて、本当に生で観られてよかった。最高の演目でした。
CASANOVAは、ただただ楽しかった。コンデュルメル夫人の想いとかは単に楽しいだけではなかったけれど、最終的にハッピーエンドって素晴らしい。

若手研究者海外挑戦プログラムに申請することにし、指導教員と滞在先の選定をはじめました。
並行して奨学金を一つ申請。

3月

3/15~17
千葉大学で行われた日本育種学会第135回講演会に参加。
目下取り組んでいる研究テーマについて、キリの良い所までを口頭発表してきました。
ありがたいことに優秀発表賞をいただきました。

若手研究者海外挑戦プログラム申請のために、チューリッヒ大学の教授にコンタクトをとりました。

3/28
日帰りで渋谷にて雪組『20世紀号に乗って』を観劇。
これ、本当に観られてよかったです。音源も映像化もできなかったから、ふとすると幻だったのでは?と思うほどに素晴らしかった。
ファントムからの役の振れ幅がすごすぎる。
圧倒的な歌唱力。とっても楽しいハッピーミュージカルでした。

コムギの開花シーズンが始まる。

4月

正直あんまり記憶がないです。
コムギの開花ピークなので、毎日午前中は圃場に張り付いて観察や交雑をしていました。

学振DC2と若手研究者海外挑戦プログラムの学内締め切りが4/24と4/25に設定されていたので、必死で書いていました。

流石に観劇とか趣味に費やす暇がなかった。。。

5月

引き続きコムギの開花ピーク
コムギ研究者にゴールデンウィークなんてものはございませんのです。
でも、隙間を縫って色々してました。

5/9~10
新学術領域研究「植物新種誕生の原理」の班会議に参加してきました。
グループリーダーの先生方の発表を大変面白く拝聴し、意欲盛んな同世代の学生と交流。
研究へのモチベーションやアクティビティが高く博士進学率も高い研究室のテーマ設定から論文への持って行き方、学生指導、研究室運営の方法など、コーヒーブレイクでのちょっとした会話からも学びが多く、充実した二日間でした。

他には宙組の『オーシャンズ11』を観に行ったり、2月に申請した奨学金の二次審査の面接のために東京へ行ったり、5/31の雪組『壬生義士伝/Music Revolution!』の初日を観劇したりしてました。

6月

6/12~13
鳥取大学の乾燥地研究センターで行われたクローズドな研究集会に参加。
本当は教授が行く予定だったのだけれど、別件ののっぴきならない事情が重なってしまい、准教授は別件で出張中だし、ということで、急遽代打で参加してきました。
これまでうちの研究室で扱ってきた研究を総括するような内容を発表しないといけなかったので、なかなか大変でした。なんせ、うちの研究室はテーマが十人十色状態なもので。これまでいろんな学生の研究テーマに興味を持って首を突っ込んできたからなんとかなった節はあります。

学生実験の担当月だったので、定期的に学部3年生と戯れたりもしました。

趣味的には『Back Beat』を観劇。まだメジャーデビューする前のビートルズを題材にした演劇で、それぞれの俳優さんの楽器演奏能力の高さや歌のうまさに圧倒されつつ、細やかなお芝居に心を打たれました。
雪組の『壬生義士伝/Music Revolution!』も観劇。何回観ても泣けました。
やっぱり役の振れ幅がすごすぎる。。。

7月

光栄にも、ロレアルーユネスコ女性科学者 日本奨励賞を受賞させていただきました (2月に申請していたのはこれです)。
授賞式は、南麻布にあるフランス大使館邸で行われ、さすがはロレアルといいますか、プロのメイクアップアーティストさんにメイクをしていただき、審査委員の先生方や過去の受賞者とのディナーも、とっても実りのある会話が多く、とてもいい経験になりました。関係各所の皆様、ありがとうございました。

7/21~26
カナダはサスカトゥーンで行われた
1st International Wheat Congress
に参加してきました。これは修士の学生3人と准教授と一緒に。
コムギ研究者の国際学会で、これまでゲノミクスがメインの "International Wheat Genomic Symposium"と、育種がメインの "International Wheat Conference"として別々に開催されていたコムギ研究の国際学会を一つにまとめた初年度。
第一線で活躍する世界中の研究者と話ができ、名刺交換もし、面白い話からなんかビミョーな話までたくさんの研究発表を聞き、ポスター発表もしてとても充実した1週間でした。
チューリッヒ大学でお世話になる教授とも打ち合わせができました。
前乗りして観光したバンクーバーも楽しかった。

入国審査の時に「サスカトゥーンなんてコムギしかないのに、日本人が何しに行くねん?」と止められたのはちょっと笑った。
「コムギの国際会議があるねん」っていうと笑って「なるほどな」って通してくれました笑

グラントの申請を1件。

8月

8/2
若手研究者海外挑戦プログラムの採用内定通知が届いた。
「ダメでもおいで」と言って下さっていたので、これまでも並行してビザの手続きとかしていたけれど、航空券を買ったり、本格的に手続きを始める。

オープンキャンパスがあったりもしたけど、出張とかがなかったので、落ち着いて実験や解析を進められたように思う。

星組『God of STARS ~食聖~/Eclair Brillant』を見た。
トップコンビの退団公演だけど、紅さんらしいハッピーコメディーで楽しかったです。
あと『アルキメデスの大戦』も映画館で見た。映画館で映画を見たのはすごく久しぶりでした。

8/31
4年前に購入したMacBookAirが故障。
全く電源が入らず、うんともすんとも言わなくなりました。。。
週明けから研究会と学会が控えていたので、かなり焦りました。
保証期間が過ぎているため、買い直した方が安いよ、とのこと。
とりあえず新しいのを買ったけれど、メモリを増設したら届くのは1週間後とのことで、どっちにしても学会には間に合わな買った。。。

9月

9/2~3
三島の国立遺伝学研究所で行われた植物インフォマティクス研究会でポスター発表してきました。
PCなしで研究会に来るのは、なにがしかの不安が伴いますね。。。
少々かじっているとはいえ、バイオインフォマティシャンです、とは口が裂けても言えないレベルなので、バイオインフォマティクスで食べて行っている研究者の人たちの発表は、知らない解析ツールからもっとこうすればいいよ、というご提案まで、全てが大変勉強になる二日間でした。
大変恐縮ですが、2年連続で優秀発表賞をいただきました。

9/6~7
近畿大学での日本育種学会第136回講演会で口頭発表をしてきました。
また、福井県立大学の先生にお声かけいただいて、男女共同参画推進ランチョンセミナーでお話させていただきましたが、なんとなく言いたいことが伝わらなかった節があるので、もっとプレゼン勉強しようと思いました。
プレゼンは、PCが故障しているので、後輩のを強奪して発表しました笑

学会から帰ってきて、新しいMacの設定をしているときに、故障してたと思ったMacが動き出したのはまじで泣けた。今は妹が使ってます。

住宅詐欺に遭いかけたのはこの頃。

花組『A fairly tale / シャルム』を見ました。
明日海りおさんは薔薇の精そのものでした。お芝居の細やかさが随所に見え、普通なら「薔薇の精」というだけで破綻しそうなのに違和感が全くなく、ただただ素晴らしい。
ショーが本当に楽しく、素晴らしかった。シンプルな黒燕尾で舞台に1人で立って、あの大劇場を埋められる存在感とオーラ。明日海りおというタカラジェンヌに出会えたのは本当に幸せだったんだと実感しました。

10月

10/1~4
倉敷の資源植物科学研究所でGISH (Genomic in situ hybridization)という染色体観察法を習いに来ました。
論文に乗せるための「染色体が42本揃っている写真」を撮るための4日間。
無事、綺麗な像が撮れました。

10/8~9
ゼミ旅行で石川県金沢市に行きました。
例年は11月にやっているゼミ旅行を、私が参加できるように、と1月前倒ししてくれた優しい後輩達です。
学部3年生から先生まで、みんなでわいわい楽しく遊んだ2日間でした。

10/14~17
感染性胃腸炎になりました。
39°Cの高熱が出たので、すわインフルか!と思いましたが、胃腸炎でした。
研究室に配属されて以降、体調不良でこんなに休んだのは初めてです。
準備や引き継ぎなどでかなり忙しくやってたからだろうとは思います。
毎日終電近くまでラボにいましたから。
予定されてた研究経過報告会は月末に延期。ただただ療養する毎日。
体調を崩すと本当に無駄な時間が流れるので、体調管理は大事だな、と思った次第です。でもスイスに行く前でよかった。

10/27~29
湯河原で行われた新学術領域研究「植物新種誕生の原理」若手の会に参加してきました。
11/1に飛行機乗るんだよね?ということで発表はなし。
代わりに座長を1ブロックやってきました。
学部3年生でも口頭発表をしている姿を見て、本当にこの集まりはアクティビティーもモチベーションも高く、頭がさがる思いでした。

10/31
まさかの出国前日の研究経過報告会です。
質疑応答の際にちょっと変な答えをしてしまったのが1回ありましたが、概ね平穏に終わったように思います。これで今学期の単位は大丈夫なはず笑

雪組全国ツアー『羽ばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!』も、合間を縫ってしっかり観劇しました。あぁ、明日からの『Once apon a time in America』を見られないのが辛い。。。

11月

スイスに来ました。
英語に慣れるための講義を一つ受け、実験を手伝ったり、滞在許可手続きをしたり、定期券を買いに行ったり、語学学校の申し込みをしたり、クリスマスマーケットに行ったり。
一方で半ばごろから研究も本格始動し、解析をはじめたり。
怒涛の1ヶ月でした。
一つ一つのイベントは覚えているけど、日常の記憶があんまりないです。
気づいたら11月が終わっていた。

12月

12/11
ETH, UZH, University of Baselの植物研究者が集まるPSC symposiumで、神戸大での研究内容をポスター発表してきました。
個人的には、気温と減数分裂の関係と種内変異についての話が面白かった。

他には、日本人学校の補習校にお手伝いで行ったり、クリスマスマーケットに行ったり、実験したり、解析したり。
tandemをはじめたり、公営プールに通いはじめたり、散歩で5キロ歩いたり、銀行口座を開いたり。
生活がだいたい整ってきた感じです。12月も気づいたら終わってた。

2019年を振り返って

まさしく激動の1年でした。そもそも2019年が気づいたら終わってた。
1年前の今頃はスイスに来るなんて思ってもなかったんです。
日々目の前の作業や締め切りに追われて、考えることや体調管理をおろそかにしがちだったな、と思います。研究者なんて元気に考えてなんぼなのに。

学会発表ばっかりしていて、論文を1本も出せなかったのも残念です。
来年に2本出す準備はしてますが。
この2本が出ないことには博士号をもらえそうにないので、しっかり書こうと思います。
帰国後すぐに博士論文を出さないといけないので、これも並行して描かないとですね。

2020年の抱負は明日書こうと思います。
5500字を超える長文を最後まで読んでくださった優しいみなさま、ありがとうございました。

改めまして、こんな私ですが、2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
良い1年になりますように。




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