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#エッセイ
かつて部室で見かけた100年前の旅行記を追い求めて
大学に入った直後ほど、人から必要とされた時期はない。新入生というだけで各種サークルの先輩方にチヤホヤされ、やれ君はテニスに向いているだの、やれ君はボートに青春を捧げるべきだの、とにかく引っ張りだこである。自分には無限の才能が秘められているような気がして、僕は鼻の穴を膨らませながら意気揚々とキャンパスを歩く。どんな青春を送るかは、全て僕のさじ加減 ー 目の前には輝ける未来が待ち受けているのだ。
そ
大学に入った直後ほど、人から必要とされた時期はない。新入生というだけで各種サークルの先輩方にチヤホヤされ、やれ君はテニスに向いているだの、やれ君はボートに青春を捧げるべきだの、とにかく引っ張りだこである。自分には無限の才能が秘められているような気がして、僕は鼻の穴を膨らませながら意気揚々とキャンパスを歩く。どんな青春を送るかは、全て僕のさじ加減 ー 目の前には輝ける未来が待ち受けているのだ。
そ