Luno企画
わたしたちのこと。 ※2023.7.22 埋もれた企画掲載開始
生まれながらに災厄を身に宿した存在【宿災】。その運命に生まれた少年と、ともに生きるもの達の物語。短編集。 使用画像 ・壱/みんなのギャラリーより/スナフ様(https://note.com/snafu_2020/) ・弐/みんなのギャラリーより/alexandre_141様(https://note.com/alexandre_141/) 作:月下 遊魚(つきもと ゆうな)/luno企画
信じる。信じない。教えてくれるものは、いない 生まれながらに災厄を宿した存在、宿災/しゅくさい その運命に生まれたものと、ともに生きるものたちの記録 自らの中に真実を求める、ミステリアスファンタジー
突然の、父の死 喪主となった晴菜には、ある秘密が託された やってきた女 やってきた男達 明かされる秘密の「どれが本当の真実」なのか 父さん 本当に貴方は 最期まで勝手な人でしたね バラバラになっていた家族が集い 「あの頃」と「今」 かたちがあった時には見えなかった思いに触れながら 晴菜は託された秘密の行き先を模索する 使用画像 マガジンヘッダー:ぱくたそ様 各話ヘッダー:みんなのギャラリー/kesano_sora様(https://note.com/kesano_sora/) 作:月下 遊魚(つきもと ゆうな)/luno企画
槙 深遠(まき しんえん)は、時の流れの異なる空間を往来しながら結界の修復を続ける【脱厄術師(だつやくじゅつし)】。主従関係にある鷹丸家の娘、維知香は、その身に災厄を宿す【宿災(しゅくさい)】として生まれた。 脱厄術師は宿災の守護とされ、深遠は維知香に宿災としての【在り方】を教え、見守りながら自らの任をつとめていた。 維知香は幼き日より深遠に恋心を抱き続けるが、深遠は維知香の思い、そして自分の本音に気づきながらも独りであろうとする。 自らの任と愛する人―― ふたつの間で逡巡する思いは、どこへたどり着くのか。 抗えない時の流れの中、一途な思いを抱く者達の四季を描く、恋愛ファンタジー。 著者:月下 遊魚(つきもと ゆうな)/luno企画
管理人の十日夜です。 7月13日(土)に最終話を投稿した「宿災備忘録-発」は、月下氏が初…
黒の羽織を濡らすのは小糠雨。鼓膜は音を求めて鋭敏になる。周囲には背の高い杉が立ち並び、紛…
管理人の十日夜です。 2024年創作大賞にエントリーしている「宿災備忘録ー発」では、主に「み…
湖野に於ける結界の役割は、向こう側(湖野でいう山神の庭)との往来の制限、零念の捕獲等であ…
イルミネーションで彩られた街。吹きつける風。駅に向かう人々の波から、寒いね、と聞こえ、美…
師走の風に乗る、線香の香り。細く揺らめいた煙は、寒風に吹き流される。墓前には白と薄桃のク…
門の外。美影は玉砂利を踏みしめて立ち、木戸が開く瞬間を待っていた。久遠がしたように、開け…
巫女と久遠、向かい合い、沈黙。久遠は、黒が滴る巫女の顔を見据えた。この顔を知っている。石…
久遠が歩き始め、足元の雪がぎゅっと音をたてる。続いて、美影も足を動かした。寒気はとうに消…
空間から言葉が消えて間もなく、白馬の嘶きが響いた。素早く反応した久遠は裸足のまま小屋を飛…
「だめだ!」 声を放ったのは、茜色の着物に身を包んだ少女。美影と久遠、2人の視線を受け…
白馬が刻む、一定のリズム。美影は、鼓膜を震わせる小さな音を追い続けた。妙に胸がざわつく。…
月夜にいななく高らかに いずこいずこと高らかに 月 微笑みて我を照らし 今宵も我に何も語ら…
昔あった話だと。雪溶けの頃、浜のほうから来た商人、山越えて行く途中で陽が暮れて、山ん中の…
管理人の十日夜です。 2024年創作大賞にエントリーしている「宿災備忘録ー発」では、「みんな…
「あちら側に入る前に、災厄の解放の仕方を、教えておきたい」 祠の前で、久遠と美影は向か…