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作品紹介:「宿災備忘録」という物語について

管理人の十日夜です。
7月13日(土)に最終話を投稿した「宿災備忘録-発」は、月下氏が初めて書いた小説をもとに、何度も改稿を重ねた物語です。読書好きの月下氏が、自分はどんな物語が読みたいのか、を考えながらノートにキャラクターやあらすじを書いていったことから始まったそうです。

書いているうちに楽しくなり、少しまとまったところで友人に読んでもらったところ反応がよく、どんどん欲が出た結果、長編が完成した、とのこと。

本記事のサムネイル、本文中に掲出している表紙は、絵師の氷川こち様作で、イラストレーション、フォントデザイン、全てが物語の雰囲気を捉えたとても素晴らしいものだと思います。

作:氷川 こち様

月下氏は「発」を何度も改稿し、今のかたちに着地した後、「宿災備忘録をもう書かなくなるのか……」となんだか寂しくなったそうで、シリーズとして「発」の槙久遠を主役とした「空 薄鈍、そののち」と、久遠の両親を主役とした「四季 対岸の君と逡巡の季節」を書いたそうです。

「発」の原案となった書きなぐり(月下氏表現による)は、おおよそ20年前のもので、他の2作もわりと時間が経っており「今、この表現は出てこない」と感じることもあるのだとか。

過去の自分から学んだり、救われたりもするそうで、いわゆる「商品」として世にでることはなくても一生関わっていくんだろうな、と思っているそうです。

とはいえ管理人としましては、多くの方に届いて欲しいと思っているわけでして……

昨今好まれる(と管理人が勝手に思っている)、スピード感が速く、刺激が強めの物語とは対極にありますが、少しゆっくりと、未知の世界に没入したい方におすすめです!

ご興味が湧いた方、リンク先にてメージをめくって(スクロールして)もらえたら嬉しいです。

■ 宿災備忘録-発 ※完結
信じる。信じない。教えてくれるものは、いない
生まれながらに災厄を宿した存在、宿災(しゅくさい )。その運命に生まれたものと、ともに生きるものたちの記録 自らの中に真実を求める、ミステリアスファンタジー。
山深い街・湖野で育った山護美影。ある日突然「宿災」であると告げられる。宿災の青年・槙久遠と、従者・灯馬の導きにより、美影は「見えていなかった真実」と向き合うことに……

※2024年創作大賞参加作(中間選考通過)


■ 四季 対岸の君と逡巡の季節 ※完結
抗えない時の流れの中、一途な思いを抱く者達の四季を描く、恋愛ファンタジー。
時の流れの異なる空間を往来しながら結界の修復を続ける脱厄術師(だつやくじゅつし)、槙深遠(まきしんえん)。主従関係にある鷹丸家の娘、宿災として生まれた維知香(いちか)

脱厄術師は宿災の守護とされ、深遠は維知香に宿災としての在り方を教え、見守りながら自らの任をつとめていた。 維知香は幼き日より深遠に恋心を抱き続けるが、深遠は維知香の思い、そして自分の本音に気づきながらも独りであろうとする。
自らの任と愛する人、ふたつの間で逡巡する思いは、どこへたどり着くのか


■ 空 薄鈍、そののち ※連載中
生まれながらに災厄を身に宿した存在、宿災。その運命に生まれた少年と、ともに生きるもの達の物語。短編集。


■ 雨、雪溶かす春の調べ ※完結。短編。1話のみ
脱厄術師・槙深遠と、山に仕えて生きる山護。
刹那の出会いの物語。

よろしくお願いいたします。

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