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#ボリス・ヴィアン

うたかたの日々(日々の泡)

うたかたの日々(日々の泡)

「泡沫」。
「うたかた」と読む。
水面に浮かぶ泡。
儚く消えやすいもののたとえ。

ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」。
肺の中に睡蓮が生長してしまう奇病にかかったクロエと、恋人のお話。

毎年、冬に風邪をひいて咳が胸のあたりから出ると、
「肺に睡蓮の蕾がね・・・。」
曇った空の色に、モネの「睡蓮」の薄紫色が思い浮かんで、
そんな風に冗談を言っていた。

しかし、今年はそんな冗談は言えない。

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モデラート・カンタービレ

モデラート・カンタービレ

人生は儚く、うたかたのよう。
という、フランス人作家、ボリス・ヴィアンの小説。
先日、「うたかたの日々(日々の泡)」について書いたものが、#音楽の記事で、うれしいお知らせをいただきました。

スキを押してくださった皆様、ありがとうございました。

うたかたについて・・・生きている時間について考えてしまいます。
焦る気持ちもありながら、

「時間を得ては時間を失い、時間に逆らって生きる」

という、

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