プロゲーマーとスペック
あるフォロワーさんの記事を見なかったら一生気づかなかったであろう、炎上騒動を発見した。火元は若い女性プロゲーマー。
…そんな職業あったんだ。
レッドブルや、名前を聞いたことのない有名であろう企業がスポンサーに就いたり、降りたりしていた。
オンラインチェスマッチの存在だけは、知っていたけどね…
私はプレッシャーで即潰れる上に、揺れが大きい人間なので、巨大企業がスポンサーに着くとか、世界中の人に注目されるとか、そんな責任の大きい仕事はできない。
ちまちま生きているのが性に合っているのだ。
Twitterに行ってみたら、大勢が叩いていて、立派な謝罪文も出ていて、何とも言えない気持ちになった。
もう謝ってるんだから許してあげなよ。
っていうか他人を断罪できるほどそんなにあんたらは偉いのか。個人的な不満を理由にして、社会的な制裁を与えすぎだよ。
彼女を叩いたところで、スペックが上がるわけでもモテるわけでもない。他人を叩いている暇があったら、中身を改善すればいいんだよ。または昼寝。参加すればするほど惨めになる。
彼女は失言をした。それは事実。
だけど、殺人の告白をしたわけでもないし、爆破の予告をしたわけでもない。ましてや個人名をあげたわけでもない。
人間誰でもミスを犯すし、ときには世間的には言ってはいけないこともいってしまうもの。
特に若い頃は、天狗になりがち。
そこをよってたかって叩くのは、それこそ人権侵害なんじゃないかと思った。
彼女を執拗に(しかも匿名で)攻撃している中には、おそらく彼女より年長の人も居ると思う。
大人なら、「そういうことを言ったら傷つく人がいるよ」だとか、「あなたの品位まで疑われるよ」だとか、「インターネットも公共の場だし、広がるの速いよって」教えてあげる事もできたはず。
SNSを通してではなく、スポンサーに冷静にクレームを入れる事もひとつの方法。
彼女を使うだけ使って儲けて、炎上したら即切ったスポンサーも、冷酷だなと感じた。
彼女がプロゲーマーと言う仕事を、何歳からやっているのかは知らないけれど、
"マーケティング戦略"
と言えば言葉はかっこいいけど、才能を悪い大人に利用されたんだな、とも感じた。浅ましい人間も増えたもんだ。そのメンタルの強さと図々しさ、しょぼい私に少し分けてくれ。
彼女にいわゆる顔面偏差値や、スペックなる価値観を植え付けたのは上の世代で、その人たちはそれに振り回されて、払拭できないままここまで来てしまった。
そう考えると、彼女を責めるだけでは何の解決策にもならない。(世のトレンド敏感な人たちは、ある意味素直で真面目とも言えるけれど)。
世に溢れるコンプレックス産業や、不安を煽る広告、それにどれぐらい左右されないか、左右されてしまった場合は、軌道修正できるかが大事なんじゃないかな、と思う。
と、まあ、グダグダになってしまったけれど、私が言いたかったのは、
自分の人生や、顔面偏差値なんて、自分で点数つけろってこと。
他人がどう言おうといいんだよ。なんとでも言うんだよ、人は。
自信を持とうとすると、ひたすら
自己満、調子乗ってる、自信過剰、勘違い、
なんて、心のヒットポイントを削る言葉しか飛んでこない世の中だけど、
それでも、
私もあなたも、この世に1人しかいないから、オンリーワンのナンバーワンになるしかない。
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