ルシアン🇫🇷

リーグアンとフランス代表の様々な話題について投稿中

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  • 月刊🇫🇷フットボール

    不定期でリーグアンやフランス代表に関する記事を投稿中。

  • 【23/24シーズン総集編】

記事一覧

【セリエA再挑戦】パウロ・フォンセカがリールに遺したもの

オランピック・ドゥ・マルセイユにホルへ・サンパオリ🇦🇷、FCナントにセルジオ・コンセイソン🇵🇹、OGCニースにフランチェスコ・ファリオーリ🇮🇹...。 かつてフランス人…

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【若手監督の宿命】ウィル・スティルが悩む壁

新しい学校、新しい学年、新しい職場...。「始まりの季節」と称される4月。例として欧米の学業における年度始めを9月に制定しているのに対して、なぜ我々の国は年度の始ま…

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ラヤン・シェルキに待ち受けているのは"天国"か"地獄"か

今季のリーグアンの1つのトピックになっている、名門リヨンの不調。一昨年に就任した新オーナーによる粗雑な予算管理により、目標の上位進出に見合ったスカッドが形成でき…

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失敗に終わったグロッソとガットゥーゾのリーグアン挑戦🇮🇹

今季から18クラブ制に削減したリーグアン。2月時点での順位表を見ると分かるように、2位以下の競争率がかなり激しくなっている。 そんな中で今季は4クラブで計6人の監督が…

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ルイス・エンリケPSG 解体新書

太陽暦であるグレゴリオ暦の閏日として、4年に一度訪れる2月29日。欧州フットボール界ではちょうど勃興するクラブと凋落するクラブがはっきりしてくる時期にあたる。 とり…

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リーグアン目線で見るアフリカ選手権2024

覇権奪回を目指し、1月のアジア杯に臨む日本代表にリーグアン三銃士の伊東純也(スタッド・ランス)、中村敬斗(スタッド・ランス)、南野拓実(モナコ)が選ばれました。 同じ…

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23/24 リーグアン 前半戦総括

1年の最後の月である12月は「師走」という表現を持っていますが、実は12月にはたくさんの異名があるのです。 冬の最後の月を表す「季冬」・弟が末を意味することから「弟…

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週刊リーグアン#17

今季から毎週水曜or木曜に各週で開催されたリーグアンの試合の中から、基本的には3試合を厳選して振り返り的なものを綴ってきました。 今回は1年の最後と共に前半戦の最後…

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週刊リーグアン#16

欧州の主要ぶ舞台のチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、コンファレンスレーグはグループリーグが終了し、日本時間の18日に決勝トーナメント&プレーオフの抽選会が行…

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週刊リーグアン#15

国内で話題を集めた大谷翔平の移籍先。うっかり交渉を公表したロサンゼルス・ドジャースに移籍先が決定し、10年総額約1015億円の史上最高額の契約はさすがアメリカマネーと…

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週刊リーグアン#14

スポーツファンの憩いの場として重大な役割を担う「スタジアム」。まだ野球ほど文化として定着していない国内のフットボールに関しては、近年は陸上トラックを併設しないフ…

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23/24 リーグアン 全18クラブ会長&オーナー紹介

昨季執筆したこの記事の改訂版になります。 23/24シーズンのリーグアンの覇権を争う全18クラブの会長とオーナーを紹介していきます。(昨季成績順) Paris Saint-Germain会…

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週刊リーグアン#13

「人間は考える葦である」フランスの哲学者Blaise Pascalが残した個人的に最も好きな言葉です。 「人間は自然の中では葦のように弱い存在である。しかし、人間は頭を使っ…

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定点観測 フランス🇫🇷代表

記憶に新しくない高校時代。部活終わりの部室にて1人の後輩とテニスの大阪なおみ選手に関する話をしていたところ、もう1人の後輩から「誰かを応援する気持ちがわからない。…

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週刊リーグアン#12

🇬🇧のロックバンドThe Beatlesの新曲「Now And Then」がリリースされてから一週間近く経ちました。もうみなさんはお聞きになりましたでしょうか。 本作は元々ジョン・レ…

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週刊リーグアン#11

阪神タイガースが38年ぶりの日本一を成し遂げた日曜日。私は野球はプレーしたことはないのですが、野球界の反応を見てつくづく思うのは、やはり日本は野球文化が浸透してい…

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【セリエA再挑戦】パウロ・フォンセカがリールに遺したもの

【セリエA再挑戦】パウロ・フォンセカがリールに遺したもの

オランピック・ドゥ・マルセイユにホルへ・サンパオリ🇦🇷、FCナントにセルジオ・コンセイソン🇵🇹、OGCニースにフランチェスコ・ファリオーリ🇮🇹...。

かつてフランス人ばかりだったリーグアン監督業界において、ここ10年で上位クラブを中心に外国人監督が増えた。戦術のイロハを体得した猛者たちが新たな環境として、戦術味の薄い農地を選ぶムーブが高まりつつある。

しかしながら、その逆もまた然

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【若手監督の宿命】ウィル・スティルが悩む壁

【若手監督の宿命】ウィル・スティルが悩む壁

新しい学校、新しい学年、新しい職場...。「始まりの季節」と称される4月。例として欧米の学業における年度始めを9月に制定しているのに対して、なぜ我々の国は年度の始まりを4月に制定したのだろうか?

複数の憶測がある中で有力視されているものを1つ取り上げると、どうやら"農業"に関係しているようだ。

前年の夏に開幕した欧州のフットボールは4月になると、既にタイトルor降格が決定したり、デットヒートが

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ラヤン・シェルキに待ち受けているのは"天国"か"地獄"か

ラヤン・シェルキに待ち受けているのは"天国"か"地獄"か

今季のリーグアンの1つのトピックになっている、名門リヨンの不調。一昨年に就任した新オーナーによる粗雑な予算管理により、目標の上位進出に見合ったスカッドが形成できず、まさかの降格圏争いに巻き込まれていた。

昨季のどん底から立て直したローラン・ブラン、サポーターからの信頼が厚いOBファビオ・グロッソを解任した後に、アンダーチームからピエール・サージュを昇格させ、成績は僅かながら上向きの傾向にある。

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失敗に終わったグロッソとガットゥーゾのリーグアン挑戦🇮🇹

失敗に終わったグロッソとガットゥーゾのリーグアン挑戦🇮🇹

今季から18クラブ制に削減したリーグアン。2月時点での順位表を見ると分かるように、2位以下の競争率がかなり激しくなっている。

そんな中で今季は4クラブで計6人の監督が解任・辞任された。

今回はその内の、2006年W杯優勝に貢献した2人の元カルチョ戦士🇮🇹に焦点を当て、初めてのリーグアン挑戦を振り返る。

元リヨネーの血×リーグアンの経験

会長を追い出して独裁者を気取った男の末路

オラン

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ルイス・エンリケPSG 解体新書

ルイス・エンリケPSG 解体新書

太陽暦であるグレゴリオ暦の閏日として、4年に一度訪れる2月29日。欧州フットボール界ではちょうど勃興するクラブと凋落するクラブがはっきりしてくる時期にあたる。

とりわけ世間の注目の的となるUEFAチャンピオンズリーグラウンド16では、久保建英所属のレアル・ソシエダがフランス王者パリ・サンジェルマンと相見えることとなった。

今回は普段リーグアン及びPSGを見る機会が少ない方向けに、今季のPSGの

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リーグアン目線で見るアフリカ選手権2024

リーグアン目線で見るアフリカ選手権2024

覇権奪回を目指し、1月のアジア杯に臨む日本代表にリーグアン三銃士の伊東純也(スタッド・ランス)、中村敬斗(スタッド・ランス)、南野拓実(モナコ)が選ばれました。

同じくリーグアン勢からはイガンイン🇰🇷(PSG)、ムサ・アル・タマリ🇯🇴(モンペリエ)、アブドゥコディル・クサノフ🇺🇿(RCランス)が参戦します。

アジア杯と時を同じくして、1月に開催されるのがアフリカ選手権(AFCON)

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23/24 リーグアン 前半戦総括

23/24 リーグアン 前半戦総括

1年の最後の月である12月は「師走」という表現を持っていますが、実は12月にはたくさんの異名があるのです。

冬の最後の月を表す「季冬」・弟が末を意味することから「弟月」・春を心待ちにする「春待月」・年の終わりを示す「歳極/年果つる月(年果)/限月/極月/成終月」などなど。

ことば遊びは一種の遊戯としてもうんちくとしても楽しむことができます。1年はあっという間。思えば8月に始まった今季のリーグア

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週刊リーグアン#17

週刊リーグアン#17

今季から毎週水曜or木曜に各週で開催されたリーグアンの試合の中から、基本的には3試合を厳選して振り返り的なものを綴ってきました。

今回は1年の最後と共に前半戦の最後です。これまで17回に及ぶ連載は果たして皆様のお目に叶うクオリティだったか否かは分かりませんが、自分の中で良い経験をすることができたため、今季限り続けたいと思います。

さて、今節からは私のYouTubeの方の相方Saint Clou

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週刊リーグアン#16

週刊リーグアン#16

欧州の主要ぶ舞台のチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、コンファレンスレーグはグループリーグが終了し、日本時間の18日に決勝トーナメント&プレーオフの抽選会が行われました。

リーグアン勢は全てのチームが次のラウンドへの可能性を残し、組み合わせは以下の通りとなりました。

CL
PSG×レアル・ソシエダ🇪🇸

ELプレーオフ
RCランス×フライブルク🇩🇪
マルセイユ×シャフタール🇺🇦

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週刊リーグアン#15

週刊リーグアン#15

国内で話題を集めた大谷翔平の移籍先。うっかり交渉を公表したロサンゼルス・ドジャースに移籍先が決定し、10年総額約1015億円の史上最高額の契約はさすがアメリカマネーと言わざるを得ないです。

フランスでは当然ベースボールの人気はさほど高くないですが、今回の移籍にあたって、フランス大手スポーツメディアの[l'Equipe]が大谷翔平の移籍を取り上げていました。

内容を知りたい方・フランス語は苦手と

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週刊リーグアン#14

週刊リーグアン#14

スポーツファンの憩いの場として重大な役割を担う「スタジアム」。まだ野球ほど文化として定着していない国内のフットボールに関しては、近年は陸上トラックを併設しないフットボール専用のスタジアムの改築が進んでいます。

しかし、いくら箱が良くてもそこに辿り着くまでの「アクセス」というのは度々議論されがちですが、個人的にはスタジアムはどこに建てるかよりも"どう人を集めるか"のビジネスに沿った側面を考慮すべき

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23/24 リーグアン 全18クラブ会長&オーナー紹介

23/24 リーグアン 全18クラブ会長&オーナー紹介

昨季執筆したこの記事の改訂版になります。

23/24シーズンのリーグアンの覇権を争う全18クラブの会長とオーナーを紹介していきます。(昨季成績順)

Paris Saint-Germain会長
ナーセル・ビン・ガニム・アル=ケライフィ(2011年6月〜)

リーグアンをよく知らない方でもこの顔のインパクトは強く残っているかもしれません😅 経済学と海洋学の学位を有しながら、プロテニス選手としての

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週刊リーグアン#13

週刊リーグアン#13

「人間は考える葦である」フランスの哲学者Blaise Pascalが残した個人的に最も好きな言葉です。

「人間は自然の中では葦のように弱い存在である。しかし、人間は頭を使って考えることができる。考える事こそ人間に与えられた偉大な力である」というのがこの言葉に込められた意味です。

現代では誰もが気軽に情報を入手することが容易になっていますが、目先の情報を鵜呑みにして"知ったかぶり"になるのが一番

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定点観測 フランス🇫🇷代表

定点観測 フランス🇫🇷代表

記憶に新しくない高校時代。部活終わりの部室にて1人の後輩とテニスの大阪なおみ選手に関する話をしていたところ、もう1人の後輩から「誰かを応援する気持ちがわからない。だからスポーツなんて見ない」という言葉を投げかけられたことがあります。その時はムッとしたわけでもなく、なぜか「ああ、そうだよね」と思ってしまいました。

我々が健常に日々を過ごしていることが当たり前ではないということと同じように、誰かを応

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週刊リーグアン#12

週刊リーグアン#12

🇬🇧のロックバンドThe Beatlesの新曲「Now And Then」がリリースされてから一週間近く経ちました。もうみなさんはお聞きになりましたでしょうか。

本作は元々ジョン・レノンが生前にラブソングとして制作していたとこから、途中段階の曲をAIの技術を活用しながら完成させたとのこと。

自分はThe Beatles世代ではないですが、今回の曲はThe Beatlesとしての哀愁を感じる

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週刊リーグアン#11

週刊リーグアン#11

阪神タイガースが38年ぶりの日本一を成し遂げた日曜日。私は野球はプレーしたことはないのですが、野球界の反応を見てつくづく思うのは、やはり日本は野球文化が浸透していること。

起きた事象に対して、識者達がこぞって自分の見解を述べていますが、そこには「お前が言うな」という軽率なコメントはほとんどありません。スポーツは結果論になりがちですが、「質より量」をとる日本のサッカー慣習との違いを感じました。

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