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週刊リーグアン#13

人間は考える葦である」フランスの哲学者Blaise Pascalが残した個人的に最も好きな言葉です。

「人間は自然の中では葦のように弱い存在である。しかし、人間は頭を使って考えることができる。考える事こそ人間に与えられた偉大な力である」というのがこの言葉に込められた意味です。

現代では誰もが気軽に情報を入手することが容易になっていますが、目先の情報を鵜呑みにして"知ったかぶり"になるのが一番怖いこと。真新しい情報を目にした時こそ、与えられた偉大な力である思考力・分析力を有効に活用して物事を吟味する能力がいち人間として求められると個人的に思います。



①「混ぜるな危険」が生み出した大差

インターナショナルマッチウィークが明けたリーグアン第13節の口火を切ったのは「PSG×モナコ」の一戦。PSGは代表ウィークに負傷者を複数名出し、モナコはベンチが予想された南野拓実が3試合ぶりのスタメン出場となりました。

総得点ランキング1位と2位の攻撃力が自慢の両チームには火力がある反面、いくつかの守備面の不安が露呈されています。しかしながら、各々のボロを比べた時にどちらが相手のボロを活かすことができるかという点においてはPSGに分があると個人的に読んでいました。

それが一番現れたのは5点もありながら、逆に得点に結びつかなかった場面

17分と32分のシーンに代表されるPSG(紺)の十八番攻撃

モナコの守備としては基本的に相手の3トップに対して3バックがそのままつく形。それ以外はハーフウェー以降はゾーンディフェンスなのですが、上記の図で説明しているシーンはそのモナコのゾーンを破ったシーンでした。

インサイド寄りのハキミから大外のデンベレへボールが渡ると、ハキミは同じタイミングで対面するヤコブス目掛けてバックドアカット。17分の決定機では、デンベレが縦ドリブルをしたのに対してのCBマガサの寄せが甘く、近くのゾーンを守っていたカマラが縦ドリブルを制限しようとして足が止まった瞬間にバックドアカットをしていたハキミにインサイドキックパス(ドリブルアット×バックドア)。ヤコブスの曖昧な立ち位置によりモナコはピンチを迎え、逆にフリーになったハキミはこの場合はシュートを選択しました。

32分のシーンに代表されるように、この作りを活かした攻撃はマイナスで待つエンバペへ という選択肢もあります。17分と32分同様にニアで引っ張るゴンサロ・ラモスの囮の動きがあってこそですが、このマイナスの形でエンバペは今季何度も得点につなげています(ニース戦等)。17分のピンチはヴァンデルソンがうまく絞ってマイナス方向を塞いでいましたが、逆に相手DFがついた場合エンバペはスルーを選択することも(モンペリエ戦のイ・ガンインのゴール)。

詳しくはfootballhackさんの「渦の理論」と「ドリブルアット×バックドア」で

結局3点目までは全てデンベレが絡むことに。本職CBではないマガサを手玉に取った彼がこの試合もスーパーでした。逆に今季のモナコの課題に挙げられるCBが釣り出された際のゾーン守備の設定が終始ピンチを招く展開に。PSGのストロングポイントとモナコのウィークポイントがマッチしたシーンでした。


逆にPSGのウィークポイントが顕になったのが我らが南野拓実が一時同点弾を決めたシーン。

南野拓実の同点弾に繋がったモナコ(赤)の守備設定

ビルドアップの際はゴンサロ・ラモスとヴィティーニャが左右のハーフレーンに位置する4-2-2-4のような形をとるPSGですが、この試合は上記の図のような配置が多かった印象でした。アンカーのウガルテに対してはゴロヴィンがついて、中盤をマンマークにしてパスコースをサイドに限定。22分のこの場面は、シュクリニアルを切りながらドンナルンマに左方向を向かせたバログンの2度追い守備が素晴らしく、左方向に蹴ろうとしたドンナルンマはミスキック。南野の元にボールが渡りました。

ただのドンナルンマのミスキックではなく、モナコの高リスクな守備設定が呼び込んだ同点弾でした。3バックが3トップと1対1になるのは相当リスキーな状況ですが、前節のスタッド・ランス戦にて同様の場面で苦しんだPSGの弱点を読んでの采配だったと思います。ただ、この試合この守備設定を長続きさせることができなかったのが痛かったと思います。


この試合は他にも語るべき箇所がありますが、他の試合もあるのであと1点だけ。我らの南野拓実に沿った話題で締めましょう。

この試合では1ゴール1アシストという明確な結果と共に、4本のシュート機会があったモナ王。前半もそうですが、特に後半は多くの決定機に絡みました。序盤はハーフウェーライン以降で3バックになるPSGの3バックの両脇のスペースを狙うという攻略本通りの攻めを狙っていましたが、カウンターの起点となる前線3枚が中央寄りの位置だったことと、サイドを狙うためのWBが後ろに追いやられていたこと(特に左サイド)から効果的な攻めができず、逆に中央の3枚を生かした3線速攻の形もウガルテ中心に潰される場面が目立ちました。

落ち着いてボールを握る時間が増えた後半で目立ったのはまたもやPSGのウィーポイント。最近は4-4-2気味のゾーン守備(チャレンジ&カバー精神0)を敷くPSGですが、その弱点を突いたのが下記の図のシーンです。

やや渋滞気味に左サイドに人数を集めるモナコは、テクニシャンのゴロヴィンを絶対軸に据えて遅攻の工夫を図りました。このゴロヴィンが左サイドでボールを持った瞬間に寄せたのはCBシュクリニアル。ゴロヴィンはそのスペースに顔を出した南野を使って、決定機を演出しましたが、CBが釣り出されたスペースに誰も寄せず(本来寄せるべきは中盤ファビアン)ピンチを迎えるのは今季のPSGではよくあることです(ブレスト戦1失点目同様)。

逆にモナコはこの優位な時間に追いつくことができずに失点を重ねました。結果としては相手のウィークポイントをより多く突いてゴールに繋げたPSGが大勝を飾りました。多くの視聴者が「個の力でPSGが上回った」という書き込みをしていましたが、個人的にはグループとしての長所短所含めた噛み合わせによる相互関係がこの結果を招いたと思いました。



②リーグアンに異質なウノ・ゼロ文化

前半戦の終焉に向かっている5大リーグの中で未だ無敗を維持しているのは、ドイツ🇩🇪のバイエルンとレバークーゼンに加え、フランスではOGCニースが12試合7勝5分という成績を残しています。さらに、ニースの総失点4という記録は5大リーグの最小記録です👏 前回の記事で私はこの試合を注目試合に挙げましたが、今節ニースがホームに迎えた相手はトゥールーズでした。

先発出場を果たした試合では5試合連続で得点を挙げている絶対的エースのダリンガを出場停止で欠いたトゥールーズは劣勢が予想されましたが、そこはさすが毎試合入念に相手を研究した戦略を用いるカルレス・マルティネス監督がニースを苦しめました。

バックスと中盤3枚がこの正六角形のような布陣でビルドアップをする今季のニースですが、トゥールーズはオーソドックスかつ欧州では基本中の基本である4-4-2ゾーンディフェンスで対抗しました。

ニース(赤)のビルドアップ配置図とトゥールーズ(紫)の守備配置

本来であれば4-4-2のディフェンスに対しては、相手の2トップ脇のスペースを狙うのがセオリーですが、ニースの場合はその狙うべきスペースに両SBが陣取っているため、苦しい状況になるのは確かです。しかし、あえてSBがその位置にいるのは、大外斜めで待つWGにボールが入った時の連動性(バックドアカット等)でフィニッシュを図ろうというのが狙いとしてあります。

ニースの戦術に関しては以下の記事をご覧ください

WGにボールが入らなければ尚更苦しくなるのですが、今節のトゥールーズはその状況を見事に作り出しました。両WGが相手SBに外切りのプレスを仕掛け、WGへの斜めのパスコースを消すと共に、中盤とSBが連動して下がってボールを貰いにくる相手に寄せていたため、ニースは出口を作り出せずにおそらく今季一番苦しんだのではないかと思います(カルレス・マルティネスあっぱれ👏)。

CBにロサリオ、アンカーにテュラムと複数の選手が本職ではないポジションを任されていたこともあり、個人としてのプレス回避能力にも困っていたニースは、前半途中から右のラボルドゥとトップのモフィの位置を入れ替えました。

ニースの配置変化

ニースのプレス回避はCBダンチの高い左足のフィードが1つの策としてありますが、そのダンチの楔を受ける対象をラボルドゥに変更。ラボルドゥはPSG戦のように、相手DFを背負って半身の状態からの展開に長けている人物で(ケインや大迫と同じ懐の技術)、そこから図のように右で待つモフィへ渡して、あとは従来の攻撃の形を彩っていくという狙いが見えました(右サイドからのカットインキャノン砲はラボルドゥよりもモフィの方が強いインパクトが打てる)。

前半はスコアレスに終わりましたが、4-4-2守備のトゥールーズのジャブよりも先にニースの采配が実りました。

ニースの先制点の動き
黒矢印:ボールの動き 黄矢印:人の動き

攻撃時は右サイドに人を渋滞させて攻撃手法を探る展開が多かったトゥールーズですが、この攻めに対して勇気を出したのがLSBのバーでした。起点になっていたRSBのデスラーにチャレンジし(後ろのカマンジはボガが入れ替わる形でサポート)、中央にいたラボルドゥは1タッチでバーへリターンパス。瞬間的にハーフスペース目指してアンダーラップを仕掛けたサンソンに対して、CBニコライセンが釣り出されたことでフリーのモフィがフィニッシャーとなって得点が生まれました。

先制してだいぶ楽になったはずのニースでしたが、ここからはトゥールーズの逆襲が間ていました。

後半のトゥールーズの攻め

今季のニースはアンカーにCBも兼任可能なエンダイシミエを配置して、守備時は5バックになる采配をとっていますが、アンカーが本職ではないテュラムにもその役割を与えていたことで、ネガトラ時にテュラムは5バックになるのか、中盤で遅らせるかのポジショニングに関わる判断に迷いが生じていたために中央に大きなスペースが生まれ、間伸びする展開となりました。

このスペースを見逃さなかったマルティネス監督。個人打開力と高精度の左足キックをもつスアソをLSBから1列上げて、そのボールの狙い先にはチームNo.1の技巧派セサル・ヘラベルトを投入して危険な仕事をさせようという魂胆が見えました。

スアソに疲労が見え始めた頃にはドリブラーのイブラヒム・シソコを投入してさらに攻勢を強めようとしたトゥールーズでしたが、再三の決定機もゴールライン間際のシュートブロックでニースに弾かれる攻防が続きました。

結果的に終盤のピンチを跳ね除けたニースが開幕13試合無敗を継続。最後のファリオーリ監督のガッツポーズが印象的でした。これで1-0の勝利(いわゆるウノ・ゼロ🇮🇹)は今季5回目。南仏はマルセイユ中心に攻撃的なチームを望むファンも少なくなく、ファリオーリがニソワの心を完全に掴んでいるとは言い切れませんが、「蜂の一刺し」というニース及びリーグアンには異質な空気が南仏のリゾート地に流れています。

今季のトゥールーズは個人的に最も好きなチームですが、ダリンガがいない状況でニースの理不尽的な固い守備をこじ開けることができず、不運もありながらリヴァプール戦以降の流れをまだリーグには注入できていません。ましてやそのリーグ戦を前にELグループステージ突破をかけた大事な試合がある状況下でどこまで一体となれるかが焦点です。



③らしさ復活は初見の対象

積極的補強による開幕当初の期待感からは少し離れた成績になっていたレンヌ。成績不振と上層部との方向性の相違、さらには家族と離れ離れになっている状況に疲弊していたジェネジオが辞任の判断をとり、後任には2018年から2021年までレンヌを率いていたジュリアン・ステファンを呼び戻しました。

Julien Stéphan

このジュリアン・ステファンはフランス代表のアシスタントコーチを務めるギー・ステファンの息子にあたる人物で、昨季途中まではストラスブールを率いていました。レンヌ時代にはクープ・ドゥ・フランスのタイトルをもたらしたり、クラブ史上初のCL出場に導いたりと、レンヌ史上最高の監督として地元人気が高い人物です。

そのレンヌのホームに乗り込んだスタッド・ランスは久しぶりにウィル・スティルが一番やりたい4-3-3のメンツが揃いました。

ステファン時代のメンツからは多少変化があったので、試合の展開は全く読めなかったのですが、開始4分でCKの流れからレンヌが先制するという動きがありました。スタッド・ランスにしては、2試合連続で開始早々に先制点を許すことに。

ジュリアン・ステファンが初陣に採用したシステムは3-4-3。守備時は後ろが5枚になって、低いブロックで耐えるといった姿勢はストラスブール時代から不変で、あれこれ手をつけることができないわずか数日間の準備といった点を踏まえると妥当だと思います。

レンヌ(赤)の守備網とスタッド・ランス(水)の左右の攻撃時の狙い

もともと遅攻が苦手なスタッド・ランスは保持の際の引いた相手に苦労するのが定番で、今季はマークが集中する伊東純也の元にテウマがサポートするといった光景がしばしば散見されますが、まさに5-4-1の守備ブロックを敷くレンヌの策にはまってしまった印象を受けました。

代表戦でも活躍した伊東純也は長旅でコンディションが落ちているという投稿を目にしましたが、今季は特に(この試合はテアテとトリュフェのマーク)相手のマークが厳しくなってプレーエリアが制限されているのでそういう風に見えたのも納得ですが、個人的には同点弾のアシスト含め危険なクロスは何本も通している印象があったので、そこまでコンディションは落ちていないかと(そもそも本人が気にしないタイプ😤)。

右サイドに人を集めるも打開策に困ったスタッド・ランスは左サイドのドリブラーであるダラミーに預け、対面するブリジョー(RWB)が本職ではないことによるミスマッチの状況を有効活用しようとしましたが、アンダーラップするデ・スメトの対応含めて、スピードを活かしたカバーリング能力に長けているウーと質の高いプレスバックで貢献するグイリらでブリジョーの背後をうまくカバーしていました。→カバー能力の高いウーとテアテを脇のCBに配置する人選の見極めはステファンあっぱれ👏

前半ATに伊東純也アシストのディアキテ弾で苦しい状況の中で同点に追いついたスタッド・ランスでしたが、後半開始はその出鼻をレンヌがうまく挫きました。

レンヌの2点目の構図

前後半のパフォーマンス差が問題視されるスタッド・ランスでしたが、この試合最も苦労したのは相手が初見であるということ。普段であれば相手(特にビルドアップ)を入念に研究した采配で遅攻が苦手ながらショートカウンターを基調とした現実的な采配をとることが多いウィル・スティル監督ですが、監督交代があってほぼ何も情報がない相手を前に、普段通りができませんでした。

その構図はこの2点目によく現れており、まずCBテアテがターンで伊東純也を交わして運んでから(フリー選手の鉄則)、テアテかトリュフェに寄せる判断に迷い出足が止まったフォケの裏にいるトリュフェへ繋ぎます。スライドしてCBアグバドゥが寄せてきた裏のスペースに深さをとったカリムエンドのサポートと共に、同レーンで重なったテリエthroughグイリへスキップパス。1タッチで抜け出したテリエにボールが渡り、CBアブデルハミドが寄せたことで逆サイドから待っていたブリジョーがフリーになりました。

このレンヌの2点目を見るだけで色々戦術的には詳しくなれるはずです。
(アイコンを押してご覧ください)
✅フリーの選手はまず運ぶ
✅正対しながら運び、遠くを見ながらドリブル方向を変えた瞬間に裏インサイドキックによるパス→トリュフェに時間とスペース与える(守備者フォケの反応と共に)
✅体の向きによる深さを取ろうとしたカリムエンド向けへのパスではなく、守備者の逆をとるインサイドパス しかもテリエではなく奥で重なったグイリへ(スキップパス
✅デ・スメトに正対したグイリは足を止めなかったテリエへ1タッチパス(正対&リリース
✅DFと重なりやすい多少窮屈なボールが来たためにテリエも1タッチ(左足で)パス
✅逆サイドから侵入してきたブリジョーは完全にフリー

これこそが「戦術」であると個人的には思うのですが、その教科書としては完璧なものをレンヌは提供してくれました。また開始早々にリードを得てだいぶ楽になったレンヌはその後もやることは変わらず、低いブロックで相手の苦手な遅攻に持っていきながら効率よく3点目を奪い、初陣を白星で飾りました(リーグ戦6試合ぶりの勝利)。

一方、前半でムネツィを失ったスタッド・ランスでしたが、個人的にはリシャルドソン投入が1つのキーポイントになっていた気がします。ボックス専門のムネツィとは違い、アンカーのマトゥシワの脇でプレーすることを好む選手ですが、彼があえて相手のハントの対象になることで逆に軸となるテウマへの時間とスペースが与えられる場面が増えたので、個人的にはムネツィがトップのテウマ&リシャルドソンの中盤を見てみたいという気持ちになりました(プレスの際の2トップとしてのムネツィは最高ですが😅)。初見の相手だったので総じて難しい試合になりましたが、逆に収穫が多かった試合だったと分析します。



今節の結果まとめ

2023/11/25
PSG 5-2 モナコ

2023/11/26
クレルモン 0-3 RCランス
ストラスブール 1-1 マルセイユ
ニース 1-0 トゥールーズ
ロリアン 2-3 メス
モンペリエ 1-3 ブレスト
ナント 0-0 ル・アーヴル

2023/11/27
レンヌ 3-1 スタッド・ランス
リヨン 0-2 リール

今節の結果を踏まえてナントのアリストゥイ監督、リヨンのグロッソ監督の解任が決定しました(後任:前者はジョスリン・グルヴェネク、後者はユース部門からピエール・サージュ)。結果が出ない指揮官として、現地メディアはロリアンのル・ブリ、マルセイユのガットゥーゾ、クレルモンのガスティアン、ストラスブールのヴィエラなども立場が危ういと現地は報道しています。


第13節を終えた段階での現在の順位表がこちらです。



次節の注目ゲーム

第14節は「マルセイユ×レンヌ」に注目しましょう。

両チーム共に今季途中で指揮官が変わりましたが、マルセイユはガットゥーゾ監督の未来、レンヌはステファン監督のリベンジがかかった一戦です。

サポーターの脅迫事件を受けてマルセリーノが退任し、後任候補に運良く残っていたガットゥーゾですが、彼の本来の契約は今季終了までで、CL出場権を獲得できなければそのまま退任という契約になっています。その点を踏まえればELでは首位を走っているものの、就任6試合で1勝2分3敗の12位という体たらくを演じている状況です。現地メディアではガットゥーゾの将来が危ういと報道している部門もあり、このビッグマッチが将来が決まる上で1つのポイントになりそうです。

先述のジェネジオの辞任を受けてレンヌに復帰したジュリアン・ステファンですが、結局最後は成績不振によって解任されています。クラブ史上初のチャンピオンズリーグと並行してリーグ戦を戦っていたシーズンだったため、チームマネジメントがうまくいかずに職を失いました。現在レンヌはELに出場していますが、ステファンからするとあの悔しいシーズンへのリベンジに燃えているはずです。地元人気も高いハンサム指揮官が私欲を出しすぎずにどこまでレンヌを再興できるでしょうか。

お互いに複雑な状況下で迎える一戦は複数の感情的要素が混在しているかと思いますが、リーグアンを代表するビッグクラブの一端としてEL明けにどのようなパフォーマンスができるか注目しましょう。



23/24 リーグアン 第14節日程(日本時間)

2023/12/2
 5:00 スタッド・ランス×ストラスブール

2023/12/3
 1:00 RCランス×リヨン
 5:00 ナント×ニース
21:00 ル・アーヴル×PSG
23:00 ブレスト×クレルモン
23:00 モナコ×モンペリエ
23:00 トゥールーズ×ロリアン

2023/12/4
 1:05 リール×メス
 4:45 マルセイユ×レンヌ

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