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マラソン初心者がフルマラソン完走したら人生観変わった話③完

マラソン初心者がフルマラソン完走したら人生観変わった話をお読みいただきありがとうございます!

①と②がまだの方はこちらからお読みください。

さて、いよいよ最終回のマラソン当日のお話です。

結局、マラソンの当日はほぼ寝れなかった。
ドキドキして、いろんな事が頭を駆け巡り、全身興奮状態のまま目が覚める。

そうなんです。私は、次の日にイベントがあると中々眠れない…。
旅行の前日も、デートの前日も…寝ようと思っても次の日のことを考えると目がギンギンになるのです…。

でも、朝起きるのはとっても得意なので睡眠時間が1時間だろうが2時間だろうが、一睡もできてなくても、きちんと目覚ましで目が覚める。

そして当日は、睡眠不足も合わさって朝からテンション結構高め。

これは…つまり……意外と……マラソン走るには良かったりして?ランナーズハイがすでに起こっているような状態じゃないか!?(←絶対違う)なんて・・・笑


いちについて。よ〜い。スタート!


ついにスタートの合図が鳴り響く。

寝不足ギンギンのなか始まってしまったフルマラソン。

とにかく、今まで練習してきたようにペースを守って走っていこう。
落ち着いて、気持ちを穏やかに・・・。

制限時間は6時間。
その間に、関門というものがあり、決められた時間にそこを通過しないとゲームオーバーという過酷なものである。
距離と関門時間を書いた紙をポーチに忍ばせ、走っていく。

フルマラソンでは、途中に給水と給食が出るポイントがあって、走っているとお腹が空くので給食で小腹を満たしながら走るのだ。

もちろん、タイムを狙っている人や、2、3時間で走るような人は途中の、栄養補給もほぼいらないくらいだろうけど……。
6時間も動き続ける私のようなペーペーには欠かせないものである。

そして、この給食も、地方のマラソンそれぞれで地元の名物だったり、珍しいお菓子が出たりなど参加者も楽しみにしている一つなのである。

もう、ここまできたら全力で楽しむしかない。
出てる食べ物全部たべてやろうという気持ちで挑んだ。とにかく片っ端から食べていく。

バナナ、おせんべい、チョコレート、漬物、きび団子(あ、どこの大会か分かるかな?笑)

ポーチにしっかり準備したエネルギーチャージも、
アドバイス通りに○km通過したらこれを補給するというように真面目にこなす。

街中を走るマラソンは、
普段車で行くような場所まで走って行くのだが、そこそこ遠く感じるところでも、
「え・・・こんなとこまで来たのにまだ5km!?」
みたいな絶望感を多々味わうようになる。

今、いろんなところで開催されているマラソンも、
地元以外のところへ行けばきっともっと楽しく走れるんじゃないかと思う。
知らない土地の景色を見ながら走るのは楽しそう!
それに比べて見慣れた風景になると、先の長さを感じてしまい絶望に変わる・・笑

これから楽しくマラソン始めようと思っている人には聞きたくないような話かもしれない。ごめんなさい。不快に思ったら読むのやめてください笑
これは、好きで走っているかそうじゃないかで42.195kmという道のりの過程が変わってくるのだ。

好きな人は、雨が降ってても、「きもちいい〜」と言って走ってるもの・・・。
そうじゃなければ、雨のマラソンは地獄以外の何ものでもない・・笑。


滑り出し順調に走ってきたフルマラソンもちょうど折り返し地点に差し掛かり、25km過ぎたあたりから、
「あぁ~・・・マジでもう無理・・。え、何やってんだろ私・・・。苦しみしかなくない?」
みたいなことで頭いっぱいになってくる。

30kmにしかかると、俗にゆう「30kmの壁」というものが立ちはだかってくる。

急激に体が重くなり、足もどんどん動かなくなってくる。気持ちもどん底まで下がり、
「あぁ・・・もういいかな?もうやめちゃおうかな?全身痛いし。苦しいよ・・・。帰りたいよ・・・泣泣」

弱音しかでてこん(笑)

そんな中、大会にもよると思いますが、
沿道の声援が途切れなく、お年寄りから小さな子どまで、最後の最後まで沢山の方が応援をしてくれるんですよ。もう、それだけでも十分なのですが、35km過ぎの肉体的にも精神的にも限界がきている時に、高校生たちなんかが、歌って演奏して全力で応援してくれる声を聞くと、涙が溢れてきそうになる。

でも、泣くと呼吸が乱れて余計に苦しくなるので必死に我慢(笑)

大会によっては、格沿道で踊ってる人がいたり、歌ってる人がいたり、結構楽しませてくれるゾーンがあります。
こういった応援があるのとないのじゃまた全然変わってくる。

そんな心も体もボロボロの中、だんだんとゴールが近づいてくると、
やっぱり「ここまできたんだから最後まで頑張ろう!」と思えてくるんですよね。
痛い足を引きずりながら、少しずつ少しずつゴールに向かう。

ゴールが見えてくると、もう泣きそうになってしまうんですが、
泣いたら呼吸が乱れてとんでもなく苦しくなるので、まだ我慢(笑)

そして、ゴールを切ってからは、なんとも言えない達成感と、我慢していた涙が溢れてきました。

きっと、この達成感と充実感が、世界中のランナーをマラソン中毒にしているんじゃないかと思っています(笑)

元マラソン選手の有森裕子さんの

自分で自分を褒めたいと思う

ほんとに、この言葉通り、自分を褒めてあげたいと思うと同時に、
誇らしくも感じた。


長々と、私の初マラソンのことを書きましたが(お付き合いいただきありがとうございます🙇‍♀️)、この経験で、どう人生観が変わったかと申しますと、

やってみると、できるもんだな


ということを身をもって経験しました。

嫌だと思って避けていたとこ、目を瞑っていたこと、逃げていたこと、

やらざるを得ない状況ではあったものの、
「こんな私でも、フルマラソン完走できたんだ」
と自信に繋がると同時に、

やってみないと分からないことも世の中にはたくさんあるんだと。

経験は財産になるというが、まさにそんな感じです。

しかも、フルマラソン完走したと周りの人に話すと、高確率で周りの評価が上がった気がする。笑
尊敬の眼差しで見られる(笑)多分、走らなさそうな私のギャップが、よりそう感じさせてるのかもしれない。

それからは、

未知の世界に飛び込むことの楽しさを知り、
知らなかった世界を知ると可能性が広がることを知り、いろんなことをやってみるというのは、
自分の知らなかった才能を知ることができたりと、

人生に彩りを与えてくれる「経験」は、

臆病で、怖がりで、心配性で、めんどくさがりで、飽き性な私の人生をこれからも大きく変えてくれるだろう。

フルマラソンへの挑戦は、私の人生観を大きく変えてくれた大きな経験だった。

ちなみに、初マラソン完走後、なんだかんだで4回ほど出場して完走。
一回の挫折を味わい、もうそろそろ体力的にも限界を感じ、2023年に引退宣言をしました(笑)

まだ未経験の方、走ってみると、もしかしたら私のように人生変わるかもしれませんよ♪

あと、マラソンするようになってから、
体力がついたおかげでフットワークが軽くなった気がしてます。それから、冷え性がなくなりました!筋肉大事ですね。


でも、、、
こんな話をしておきながら、なんですが、

42.195kmなんてやっぱり走るもんじゃないっす笑


yumi





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