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確信の裏にこそ思い込みは潜んでいるを知る事が大きな一歩

「彼女には2歳の子どもがいるので、泊まりがけの出張は無理だろう」。メンバーに対して、こうした勝手な思い込みを抱いたことはないだろうか。ちなみにこれは私の話である。

このような「無意識の思い込み・偏ったものの見方」のことを、アンコンシャス・バイアスと言ってなかなか厄介な思考です。

勝手な思い込みで突き進みやがて大失敗をして残ったのは虚しい気持ちだけ。そういう想いをした事あるならこの投稿を見るべきかもしれない。

思い込みは誰にでもある

メンバーにとって良かれと思ってやったことなのに裏目に出た。そんな経験ないだろうか?

私はたくさんある。それはメンバーとの解釈にズレが生まれてしまったからだ。

人は「無意識の偏見」「無意識の思い込み」「無意識の偏ったものの見方」にとらわれている。これを「アンコンシャス・バイアス」と呼ぶ。

アンコンシャス・バイアスの正体は、「自己防衛心」である。

自分は正しい、悪くない、自分のことをよく見せたい。このような自己防衛心による言動は、自然の摂理であり、誰にでもあるもの。

問題なのは、自分のアンコンシャス・バイアスに無視としないことだ。リーダーがその存在に気づき、対処することで、チーム内のコミュニケーションが大きく変わる。

デメリットだらけの思い込み

アンコンシャス・バイアスによって引き起こされる問題とはどのようなものか。たとえば、組織においては、人間関係が悪化する、個人や組織のパフォーマンスが悪化する、コンプライアンスの違反行動が生まれる、などである。

また、個人においては、否定的になって挑戦できなくなる、イライラが増える、などが生じる。

次はリーダー(A課長)の体験談に基づく実例である。

A課長はある会議において、営業成績によってメンバーへの態度を無意識に変えてしまっていた。営業成績がイマイチのメンバーが遅刻した際は、理由も尋ねずに大声で叱責。

続いて遅刻してきたトップセールスのメンバーには、「どうした?」と気遣う言葉をかけた。このことから、メンバーたちは営業成績でしか自分たちは見てもらえていないと感じ取った。

そしてその数ヶ月後、怒鳴られたメンバーからは退職願が出され、複数のメンバーからは異動希望が出されたのだ。

これは絶対に覚えて欲しい事だがリーダーの言動は、あなたが思っている以上に人や組織に大きな影響を与える。

アンコンシャス・バイアスの隠れ場所

自分のバイアスに気づき、そのバイアスが周りにどんな影響を与えているのかを自覚すること

人は確信めいたものをもてばもつほど、自分の考えに疑いを差しはさまなくなってしまう。しかし「普通はこうだ」「そう考えることは当たり前だ」といった確信の裏にこそ、アンコンシャス・バイアスが潜んでいる。

潜むのは厄介な思考という意識を持って気づいて修正する。自分を客観視出来れば理想とも言えます。

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