チャイティーソルジャー

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休日、美容師さんと。熱中しようよ。

「頑張ってたらちゃんと試合出れてたかもしれないですね」 「多分、ちょっとは出れてたかもですね」 あと数十分で店仕舞いする店内で私と村田さんの声だけが宙を漂っていた。 あの頃の自分が何を思っていたのかをうっすらと思い出す。今の私だから、村田さんの言う事が出来るはずのない夢物語だったとはちっとも思わなかった。 行きつけの美容院に行き、いつもカットしてもらっている村田さんに希望を伝える。 伝え終わり、村田さんが準備を始める。 村田さんはいつもぱっとしない顔のまま取り掛かる。

    • 頑張ろうね

      お互い頑張ろう 頑張ろうね 大学生の頃の友人とそんなやりとりをした。 きっかけはインスタのストーリーだった。 その人がアップしたストーリーが定食屋の写真で、それを見るに私の行った事のある定食だったので〇〇にある定食屋でしょ?と送ってみた。 返信の結果全然知らない店だった。 それをきっかけに少しだけお互いの近況報告。その人は少し前に突発性の難聴になったそうだ、色々あったんだと思う。私にも3年の間に本当に色々あったように。 最後にお互い頑張ろうと送り、頑張ろうねと返信が来てい

      • 時間を華麗に操る

        時間を華麗に操ってみたい。 時間てなんて掴みどころのないものなんだろうってずっと思ってきた。これをしてあれをしてって頭の中では24時間の中に予定をびっしり詰め込んで、それを完璧にこなせる。そして残りの時間を有意義に余裕たっぷりに過ごしている自分を何度描いたことか。 だけどそれが現実になると、理想の予定の半分もこなせなくなる。 今まで時間と私の関係はあまり良くなかったように思う。私は自分の時間で生きていたい。 でも社会には既に多くの人が認めた時間があって、それを指標にみなが

        • 離れてくなら、そうすれば

          あれです、UVERworldの新曲です。そうです、好きです。ええ熱中してます高校生の頃から今も。 ちなみに「瞳の住人」も好きです、サビのあのバカ高いとこがいつまで経っても出ません。 新曲「Eye's Sentry」を聴きながら、先週の送別会で先輩や上司に言われた事をふと思い出した。 「素の自分とは違う自分を演じちゃえば良いんだよ」 私は何かと行動や考えるスピードが遅い。 けっこうなマイペース人間。 私の世界のフルスピードは一般人からするとおっそい。「俺がスロゥリィ??」

        休日、美容師さんと。熱中しようよ。

          母よ、はっきり言ったらどうだ

          送別会から良い感じに酔っ払って帰ってきた晩のこと。 私は上機嫌で母に送別会がいかに楽しかったかを話していた。 すると母はふと真面目な顔になり私にこう言った。「で、アンタは次の一年でどうなりたいの?」 え? え、え、え???? 油断していた。急なヘビィパンチである。重たいパンチが視界の外からこめかみ目掛けてやってきた。それは躱わせませんわ。カウンターを合わせようとしても恐怖に一瞬身体が固まって反応が遅れる、これがデンプシーロールに飛び込めない所以か。 そもそも母に何を上機嫌

          母よ、はっきり言ったらどうだ