猿田みみこ

在宅介護(母)しながらエンタメ、文学、旅をあきらめたくない欲深いメスの猿/ヒトでいうと…

猿田みみこ

在宅介護(母)しながらエンタメ、文学、旅をあきらめたくない欲深いメスの猿/ヒトでいうと50代/美味しいごはんとお酒が大好き/ギリギリFIRE/朗読練習中 https://www.youtube.com/channel/UCxvOChjFf7NMRoMYZUyD2sw

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母が死んだらもっと寝る

はじめまして、猿田みみこと申します。 30年超勤めた会社を離職し母を在宅介護して丸2年となる50代女性(独身)、という人間です。 こう書くと、まだ介護の入口に立ったばかりと思われるだろうが、実際私の介護生活は2年ではない。 母はもともと歩行機能に障害がありそれは治療できるタイプのものではなかったので、私の人生において母は一日たりとも健常では無かった。 そして強弱は変化しながらも、常に介助・介護を必要としてきたので、私は今どきの言い方で言えばヤングケアラーからミドルケアラ

    • サル日記 その8・覚えておくからな

      本能寺の変、3連チャン さすがにキツいっす 晩ご飯どき、我が家は母のリクエストにより、過去の大河ドラマを片っ端から見ている。(by NHKオンデマ) 当時リアタイしたものもあれば、途中脱落したもの、丸っきり見ていなかったものもある。 先週末、「麒麟が来る」を見終わった。もちろん最終回は本能寺の変。 すると、12日からアマプラで映画「レジェンド&バタフライ」が見られるようになったため、(早いよね)綾瀬はるかファンの母の希望により即鑑賞。 そして翌日から新たに大河ドラマ「春

      • サル日記 その7・ごはんは手放せない

        このところ、地震が多い。 木曜日の明け方は、ギュイン!ギュイン!という緊急地震警報の爆音で、飛び起きた。 えっ!何?…と思ったら数秒後に…グラグラッ! 怖かった… 皆さまはご無事でしょうか? その後、毎朝聞いているNHKラジオR1の「マイあさ!」も緊急時仕様となり、6:20過ぎ頃からはじまる「きょうは何の日」が無かった。 いつもこれを合図に、ストレッチという名の二度寝から起き上がることにしているので、うっかり寝過ごしそうになり、ラジオ体操の音楽にまた飛び起きた。 「

        • サル日記 その6・成功者って

          驚くべきニュースが昨夜、飛び込んできた。 皆さまもすでにご存知だろう、 「銀座・ロレックス強盗事件」である。 従業員さんや通行人の方はさぞかし怖かっただろうし、大きなケガが無くてなによりだ。 …にしても、驚いたのは、映像で垣間見る犯行模様。 呆れるほど粗雑で、ザコ感まる出しの光景に、 「破れかぶれ」 「手あたり次第」 という言葉が浮かび、むしろ怖さが増幅した。 明けて今日の続報に、さらに愕然とさせられた。 実行犯は全員、19歳以下の未成年… 暗澹たる気持ちになった

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        母が死んだらもっと寝る

          サル日記 その5・ご縁があれば

          グルメビーフバーガーが… …食べたいぃぃぃ!!! 字面を見ただけで、もう強い。 肉汁あふれるパティ、とろけるチェダーチーズ、クリーミーなアボガドスライス…考えるだけでうっとりする。 うちの近所、 図書館や買い物の行き帰りに通る道の一角に、昨年、新しいグルメビーフバーガーのお店が出来た。 「マツコの知らない世界」にも出演したバーガー通、えどぽよさんのインスタにも、さっそく紹介されている。 いいなーいいなー私も食べたい しかし、母を在宅介護している今の私にとって、それは

          サル日記 その5・ご縁があれば

          サル日記 その4・イケメンスイッチ発動

          昨日は歌舞伎座に行ってきた。 團菊祭五月大歌舞伎、昼の部。 初代尾上眞秀くんの初舞台である。 開演前の受付には母・寺嶋しのぶさんの姿もあった。 いつも晴れがましい歌舞伎座が、また格別の祝祭感に包まれている。 場内入口の近くの壁に、「ご挨拶」と書かれ、眞秀くんの写真と松竹会長・社長、そしておじいさまである七代目尾上菊五郎さんのご挨拶が書かれたボードが飾られている。 10歳にして、この盤石なイケメンぶりよ…。 みんなスマホを取り出している。 私も写真撮りたいなー しかし

          サル日記 その4・イケメンスイッチ発動

          サル日記 その3・鳥肌が立つ

          「ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害(猪谷千香・著)を読んだ。 『なぜ、美術業界において、性暴力やハラスメントが横行してきたのか(中略)美術業界の抱える暗闇に迫る。』(まえがきから引用)というノンフィクション。 丁寧な取材にもとづく力強い筆致に引きずり込まれ、一気に読んだ。 この本によって暴かれた現実のおぞましさや理不尽さに、途中何度も鳥肌が立った。 去年退職するまで、私は化粧品会社で35年間働いた。 よく「女性の多い会社で働きやすいでしょう」と言わ

          サル日記 その3・鳥肌が立つ

          サル日記 その2・ハンディファンデビュー!

          この春、ついに、ハンディファンデビューした。 さっそく、買い物の行き帰りに使ってみる。 これがまぁ快適でびっくり! 角度を変えれば、ハンズフリーで首からぶら下げたまま、涼しい風が首筋から顔まわりを吹き抜けるのだ。 良い…とても良いじゃん! 今日の東京の最高気温は24℃。 湿度もまだ低く、日陰は涼しいけれど、歩き続けるとやはり汗が出てくる。でも、これのおかげで不快感はかなり抑えられた。今年の夏は、頑張れそうだ。 てか、なんで、今まで買わなかったのワタシ… コロナ禍前の

          サル日記 その2・ハンディファンデビュー!

          サル日記 その1・葉っぱの奥で眠るのは

          サニーレタスの葉がでかい。 外側のだだっ広い葉が、個包装のビニールからビロンとはみ出し、ずっしり重い。内側も、さぞかし密に詰まっているのだろう、と思う。 別に地方の畑での話ではない。 スーパーの商品のことだ。 レジを打つ店員さんもカゴから取り上げながら思わず「あらぁ!大きいですね」と声をかけてきた。 「これからは葉モノ野菜が安くなりますからね!」 たとえ令和の都会でも、ほぼ毎日スーパーに通っていると、季節のめぐりをなかなか豊かに感じられるものだ。 5月に入った今、葉

          サル日記 その1・葉っぱの奥で眠るのは

          【映画】感想番外編! 仕掛人・藤枝梅安 早乙女太一(第一作ゲスト)の殺陣の凄さに、私の中のレジが鳴った

          化粧品会社のマーケティング部で働いていた時、よくチームでディスカッションをした。 どんな商品、接点機会、体験を提供すれば、お客さまに喜んでいただけるだろうか。ひいては、売上げを拡大できるのか。 あらゆる手を尽くしたその先の、「さらなる打ち手」は簡単には出てこない。 ようやく、いくつかのオプションを書き出したホワイトボードを、肩で息をしながら眺めていたとき、上司が言った。 でも、これじゃレジは鳴らないよね。 これなら、体験者は楽しいかもしれないよ。喜ぶだろうね。 で

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          【映画】感想 仕掛人・藤枝梅安 最後の一滴まで酔わせる仕掛け。江戸ノアールに、今夜も酒がすすむ 

          まだ観てないからネタバレは読みたくない!と言う方にもひとつだけ、言っておきたいことがある。それは 映画が終わっても、明るくなるまで待って! なぜか? その理由は二つある。まず一つ目は、 危ないから! ただでさえ中高年、もっと言うと、明るくても足元がふらつく高齢者も多い客層である。まだ暗い中で階段を降りるのは危険だし、忘れ物もしやすい。だからまず、席を立つのは明るくなってからにしていただきたい。 そして理由の二つ目。それは、 エンドルールがすべて終わった

          【映画】感想 仕掛人・藤枝梅安 最後の一滴まで酔わせる仕掛け。江戸ノアールに、今夜も酒がすすむ 

          【ライブ】感想 ジャニーズWEST 2023 POWER 横浜アリで、ココロのお守り=パワーをもらった話

          コンサートに臨む前に、ツアーグッズのパンフレットを開き、テキストを読んだ。 最近はサーっとページをめくって写真を眺めるだけ。「またいつか、時間のある時に読―もうっと!」と言ってしまいこむ。 そして衣替えついでの大掃除や、数年に一度の断捨離のさなかにうっかり開いて抜け出せない、パンフの山はパンドラの箱となる。 オタク「あるある」だ。 だって忙しいんだもん。 でも今回は、ライブの重岡くんに会う前に(いや、正確には「見る」である)、なんとなく、彼の今の思いを頭に入れておきたい

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          【朗読】百面相役者 江戸川乱歩 【Readings】The Hundred Faced Actor RAMPO EDOGAWA

          大好きな江戸川乱歩。 今日において不適切な表現がありますが、原文のまま、青空文庫さんから参照しています。(青空文庫さん、感謝です) 物語にあったイラストも描いています。 今回は能面をいくつか描いてみました。(動画のほうに) まだまだで恥ずかしい限りですが、もっと上手くなれるようがんばります! #朗読 #江戸川乱歩 #百面相役者 #不思議な話

          【朗読】百面相役者 江戸川乱歩 【Readings】The Hundred Faced Actor RAMPO EDOGAWA

          いとしの「雨女」

          菜種梅雨(なたねづゆ)である。 3月下旬から4月上旬にかけて続く、春の長雨。 極端な異常気象に不安がつのる日々だからか、俳句の季語にもなるような季節のサインがこうしてちゃんと訪れると、どこかホッとするものがある。 とはいえ、やはり雨は困る。 当然のことながら傘という荷物が一つ増え、服も靴も再考が必要になる。 上昇する湿度に髪がうねり、イラだちも増す。気圧の乱高下で頭が重い。 負のスパイラル そんな雨の日に時おり現れるのが、「雨男」「雨女」だ。 なんか妖怪っぽい

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          金柑のドライフルーツ

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          風穴を開けろ 〜ラジオからの美しい滑舌で思い出した精神科医のコトバ〜

          (2023年5月8日 加筆修正あり) 朝、スマホの目覚ましアラームを止めると、そのまま、ラジオアプリ「radiko」を起動する。 そしてしばし、ベッドの中でストレッチをし、身支度を整え、朝食準備のため部屋を出て行くまでの間、「ながら聞き」する。 聞くのはNHK R1の「マイあさ!」だ。 だが、正直言って、天気予報以外にはほとんど注意を傾けていない。 しかし、ついこの間、ひとつのフレーズが、耳に滑り込んできた。 それは「風穴を開けて」という言葉だった。 どの

          風穴を開けろ 〜ラジオからの美しい滑舌で思い出した精神科医のコトバ〜