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【ライブ】感想 ジャニーズWEST 2023 POWER 横浜アリで、ココロのお守り=パワーをもらった話

コンサートに臨む前に、ツアーグッズのパンフレットを開き、テキストを読んだ。

最近はサーっとページをめくって写真を眺めるだけ。「またいつか、時間のある時に読―もうっと!」と言ってしまいこむ。

そして衣替えついでの大掃除や、数年に一度の断捨離のさなかにうっかり開いて抜け出せない、パンフの山はパンドラの箱となる。
オタク「あるある」だ。
だって忙しいんだもん。

でも今回は、ライブの重岡くんに会う前に(いや、正確には「見る」である)、なんとなく、彼の今の思いを頭に入れておきたいと思った。
来年にはデビュー10周年を迎える今の気持ちを。

個人コメントのページを開くと、様々な経験を共にしてきたメンバーへの愛情や信頼を語る表現としてこんなことが書かれていた。

「もしタイムマシンがあって『何年目に戻る?』って聞かれたら、俺らには山ほど戻れるタイミングがある」

ちょっとグッと来た。

長年オタクをしていると、戻りたいと思うタイミングがいくつもある。
あの年、あのツアー、あの地方のあの会場、あの回、あの席。
一度考えだすと、きりがないほど溢れ出してくる。

私にとって、これぞまさに「絶対的真理」だと思う言葉がある。

「思い出と戦っても勝ち目はない」

マンガ「BANANA FISH」の番外編『光の庭』に出て来るセリフだ。

登場人物が電話で、今は亡き「ある男」について話す。そいつがどれだけすごいヤツだったか、どれほど美しかったか。語るほどに饒舌になり止まらない。そいつが死んで幾年月を経てもなお、憧憬と崇拝の念は募るばかりだ。そんな本人は自分の「今」を生きていない。

それを聞いていた電話の向こうから、静かに聞こえてくる言葉。

思い出と戦っても、勝ち目はないよ。

オタクをしているといつの間にか、もう戻れない頃のことを誇っている自分に気づくときがある。

やっぱり、黄金期には勝てないよね
やっぱり、ジュニア担やってるときのほうが楽しかったよね
やっぱり、松竹がいちばん良かったよね
やっぱり、ジャニーさんが生きてた頃がいちばん楽しかったよね

やっぱり、やっぱり、やっぱり

だが重岡くんが言ったのは、「戻れるタイミング」であり、「戻りたいタイミング」ではない。

私はそれを、
『今』が思い出に負けてない、
ということのように感じた。

極めて勝手な解釈だけどそう思い込んで、その気持ちを受け取りたいな。そうすれば、私にとって、デビュー前も含めて彼と彼らを応援してきて15年目になる今回のコンサートがきっといちばん楽しい時間になるだろう。

そう思いながら、久しぶりの横アリに足を運んだ。

と、ここへ来て

前置き長くね?
コンレポは?

と思った人へ。

ないよ!そんなの!
だって「感想」だもん!!!!!!!

セトリだの構成だの立ち位置だの衣装だのMCだのファンサだの見学だのが読みたい人はどこかのレポ垢へどうぞ!または、Dマガジンでもドル誌が読めるので、来月まで待つことをオススメします!

ってことで。

以下、2023年 ジャニーズWESTライブツアーPOWERの、3月24〜27日 横浜アリーナ6公演中、5公演に臨んで思ったこと、感じたことを、極端に偏ってるけど、ありのままに書き残したい。
大体の切り口としては

① 史上最高のRivalペアはずっと最高
② 淳太くん、羽根どうした?
③ やっぱり明るい男だよ
④ 藤井はともだち
⑤ いい男がいてびっくりした

という感じです。

まず、照史と神ちゃん。
WEST屈指の歌唱力を持つふたりが、今回のアルバムそしてツアーでグループ内ユニットを組み、「真っ直ぐ」という曲を歌っている。

2010年の夏、大阪松竹座で、私はやはりこのふたりが歌う姿を見ている。
舞台「少年たち」の劇中歌『Rival』だ。

少年刑務所を舞台に、過去に因縁を持ち対立する少年囚同士として、心の刃を突き付け合って絶唱するような歌。

クリアでみずみずしい歌声がかえってナイフのようで、やり場のない怒りや悲しみが増幅して、ヒリヒリした。この舞台と劇中歌は今もなお、東西のジュニアに受け継がれているが、私はこのふたりが史上最高のRivalペアだと思っている。

そんなふたりが今歌うのは、別れて遠い世界へ行こうとする恋人に向けてありったけの思いを綴った、甘くて悲しい歌だ。
離れたくない心を無理やり引きはがそうとする痛みが、このふたりの透明感とどこかウエット感のある優しい歌声によって増幅され、めまいがする。
アルバムでも鬼リピしたけれど、さらに横アリのあの大空間で聞くと、別世界に引き込まれて毎回涙腺が緩んだ。

ジュニア時代はしのぎを削りながら、同じグループとなってデビューし、ふたりで「ブラッドブラザーズ」という舞台でW主演を務めたこともある。

不思議な絆でつながった兄弟のようなふたりが、きらめいて見えたし、そしてふたりとも、今がいちばん歌がうまいと思ったよ。最高の歌声をありがとう。

その一方で、もうひとつのグループ内ユニットが淳太くん、はまちゃん、望だけど

淳太くん!「羽根」どうなった?
3人によるユニット曲「エゴと一途」で、演出効果として天井から羽根(羽毛みたいなフワフワしたやつ)が落ちて来るのだけど、ある日のMCで淳太くんが

「オレ、さっきあの羽根が口に入って、そのまま飲んじゃった。今この辺(のどのあたり)にあんねん」

って言って、会場はウケてたけど私はちょっと笑いごとではなかった。
ダメだよ危ないよ、淳太くんが心配(涙)
なんか、ブラックジャックでそういうのなかったっけ?

だけどその後も普通にコンサートは続いたし、翌日もその演出は変わらなかった。
だから大丈夫なんだろうけど、ずーっとうっすら気になってるよ。

そして、望
やっぱり今回も、明るい男だった。
はまちゃんも、明るい男だった。
(ごめん、記憶が飛んでる)

そして藤井。

私は流星を「藤井」と呼んでしまう。
いや、間違ってない、藤井流星だもん。

昔、まだ7WESTが「もぎたて関ジュース」というラジオをやっている時だったか、重岡くんが流星を「藤井」と呼んだ瞬間があって、それがなんだかツボって、それから私も流星を「藤井」と呼ぶのが気に入っている。

「流星」と言う名前がドハマりな超イケメンを捕まえて「藤井」と呼んでみると、学校のクラスで、イケメンすぎて近寄りがたかったヤツが実はめちゃくちゃ気さくで優しくで、忘れ物も多いポンコツだけどキメルときにはキメル男、だからみんなに愛される・・・
なんていうマンガの世界に入り込んだ気分になる。

重岡くんとのユニット曲「ぼくらしく」での歌声は、重岡くんの熱い直球をゆったりと優しく受け止める、広い広い大地のようだった。

同期のコイツとこういう曲をやれるのが嬉しいねん、と、重岡くんは毎回言った。
アナタという人とずっと良き仲間でいられて、今もこうして一緒に何かをできるってことが本当に幸せだ。
会場全部がその気持ちを共有した瞬間だった。
そう、藤井はいいヤツ、藤井はともだちなんだ。


そして今回、何よりびっくりしたこと

オープニング1曲目(今回は「僕らの理由」)が始まった瞬間、ステージの真ん中を見て

ちょっと!めっちゃいい男いるけどあれ誰???
しげおかくんじゃーーーん!!!

ってなった。
いや、
毎回なってる。
毎年なってる。
何年経っても同じことやってる。自分。

でも最近は特に、なんだか「いい顔」をしてるなぁと思う。

少年が大人になって、年を重ねて、「いい顔」になってくると、その人を応援してきた自分もいい時を過ごして来たんだなぁと思えて、うれしくなる。

ただカッコいいとはまた別で、自信満々で満たされていることとも違う。

年を取ればそれなりに変わるし、日々高い壁に挑んであらがっていれば悩むこともあるだろう。楽なことは一つもない。それも含めて「今」を生きている顔だ。

アンコール最後の曲、自身で作詞作曲した「むちゃくちゃなフォーム」を歌い出す前に、こう言った。

みんなにとってお守りになるような曲作ったから!聞いてー

この「お守り」がまさに、重岡くんが、ジャニーズWESTが、私たちに贈ってくれたPOWERだと思った。

あぁ、この人を見ている「今」は楽しいな。
そしてその「今」は、きっと愛しい思い出として私の中で更新されていくだろうな。

この人はきっと、パンドラの箱に飛び込んでも、囚われることは無い。
きっと箱の底にあるエルピス(希望)を掴み取って、笑って「今」に戻ってくるだろう。

ホントに楽しいライブだった!
ジャニーズWEST、ありがとう
またこの先で、みんなに会えるように、私も生きる。

#ジャニーズWEST
#POWER
#むちゃくちゃなフォーム

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