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サル日記 その7・ごはんは手放せない

このところ、地震が多い。

木曜日の明け方は、ギュイン!ギュイン!という緊急地震警報の爆音で、飛び起きた。
えっ!何?…と思ったら数秒後に…グラグラッ!

怖かった…

皆さまはご無事でしょうか?

その後、毎朝聞いているNHKラジオR1の「マイあさ!」も緊急時仕様となり、6:20過ぎ頃からはじまる「きょうは何の日」が無かった。
いつもこれを合図に、ストレッチという名の二度寝から起き上がることにしているので、うっかり寝過ごしそうになり、ラジオ体操の音楽にまた飛び起きた。

「きょうは何の日」は、明治から現在までの『同月同日』にあった出来事をランダムに4~5個程度ピックアップして伝えるもので、私はこれが大好きだ。

翌5月12日のトピックのひとつに、
『2016年、蜷川幸雄さん逝く』
というのがあった。

私は2015年に「青い種子は太陽の中にある」という蜷川氏演出の音楽劇を観ている。
(主演は我らがKAT-TUN、亀梨和也!)
美しいオーチャードホール、しかしその舞台の上にだけ、何か異様な臭気を放ちそうな、猥雑で混沌とした世界が広がっていた。
ザ・ニナガワワールド。

舞台上の後方は、エグイほどの急斜面になっている。
役者たちはその「ニナガワ坂」を何度も何度も、駆け上がっては途中で止まり、駈け下りては振り向き、また駆け上がる。

まるで悪意のあるだるまさんが転んだを仕掛けられたようだった。

劇場の廊下で、鼻から酸素チューブを繋いで車椅子に乗った蜷川さんをお見かけした。
もっともっと舞台、観たかった…

話は変わるが、昨日、人間ドックの結果が来た。

おおよその所見・数値は一昨年、去年と変わらずだったものの、ある項目に瞠目した。
中性脂肪の値が、爆あがっている。
なにこの「中高年の見本」みたいなやつ。

いや、まだ基準値以内!
でも、このハネ方は論外!

一年でこんなに数値がハネるなんて!
何かの統計数字だったら事件性を疑われる。

しかし、私にはおおよその原因が読めている。
この一年、私はとにかく「ごはん」を食べたのだ。「米」に目覚めたのだ。
なにこの「部活の中学生」みたいなやつ。

30代後半頃から、私はごはんを、お米を、
食べなくなった。
完全にではないが、次第に量が減った。
なんとなく、美味しいものが好きだし、お酒も飲むし、だから主食は抑えようみたいな意識からだったと思う。

会社の昼どき、ランチに出れば
「あ、ご飯は少なめで」といい、ときに
「セットのご飯いらないです」と言った。

そして、
いきなりステーキで赤身肉を300グラム食べ、
BRUNOのブレンダーで謎のスムージーを作り、
もずく酢をすすった。

髪の艶が減り、傷が治りにくくなり、寝ても疲れが取れないような「年相応の老化」は致し方ない。
でもずっと痩せ型を保ち、中性脂肪の値が変わらなければそれでいい、と。

しかし、一昨年あたりから、私はごはんを、お米を、食べるようになった。
きっかけは母の「お粥ダネ」(炊いたごはんで大量のおにぎりを作って冷凍しておく)のためにお米を炊いた時だ。

炊き立てごはんがあまりに美味しくて、ちょっとときめいてしまった。なんか癒された。

そしてごはんを、お米をしっかり食べるようになってから、どうやら「疲れにくい」と気づいた。
もうひと踏ん張りのパワーが出る、ような気がするのよ!

ところがである。
中性脂肪が、ハネたのである。
どげんかせんといかん。
そこで思いついた。

「そうだ、焼酎にしよう」

週7日のうち、6日は飲む。
ビール、発泡酒、ワイン、日本酒、梅酒…

しかし、その晩酌を、今日から「焼酎中心」に切り替えます!

できることから、ではなく
できることだけコツコツだ。
いいじゃない

日常が、日々が、戦いだ。
私も毎日、心の中の「ニナガワ坂」を登り降りしている。
ごはんは手放せない。







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