自分に厳しいと他人にも厳しくなるって本当?
私は、昔から
「自分に厳しい人だね」
と、よく言われてきました。
だから、
他人にも厳しくなってしまうのは
仕方がないことだと思っていました。
でも、そうではなく
本当は、ただ
「わがままなだけ」
だと知った時は、
正直、ショックでした。
「これって、わがままなの?」
こんなことがあります。
旦那は、お腹が痛いとすぐに
「お腹が痛い」
と、口に出して言います。
私は、自分がお腹が痛くても
口に出して言いません。
それを
「我慢強い」とか
「自分に厳しい」という言葉で
表現してきました。
旦那の「お腹が痛い」アピールが
3回目くらいになると、
私はイライラしてきて
「何度も口に出して言わないで!」
と注意してしまいます。
それは、
なぜでしょうか。
旦那が
「口に出して言う」理由は、
お腹が痛いから
「痛い」と言っている
ただそれだけだそうです。
私が
「口に出して言わない」理由は、
伝えた相手にも
「不快」を背負わせることになる
と思っているからです。
お腹が痛いというのは
「不快な感情」です。
それを
相手に伝えるということは、
相手にもその「不快」を
共有させることになる
と考えています。
相手はせっかく
今、この時間を
心地よく過ごしているのに、
わざわざ私の不快を共有させて
不快にさせる必要はないと
思っているのです。
これは
あくまで
「私の考え方」です。
考え方なので
正しいとか
正しくないとかは
ありません。
私がその考えを貫くのは
私の自由です。
でも、私は
「私基準の正しさ」を
相手にもするように
求めてしまっているのです。
「私が正しいと思うことを
他人にもするように求める」
その行為を、
「自分に厳しいから、他人にも厳しい」
と表現することで
正当化していたのです。
そしてそれは、
こう言い換えることもできます。
「私は
相手に不快な感情を口にされると、
その感情を背負わされている気分になる」
つまり、
自分が不快な気分にならないように、
相手がそれをすることを阻止している
ということになるんです。
「他人に厳しい」のではなく、
「私の機嫌が悪くなることをしないで!」
と言っているようなものだったのです。
誰かの考え方が
正解ではありませんし、
もちろん、
間違っているわけでもありません。
正解はないのですから。
でも、
あなたの考えを
一方的に押し付けてはいけません。
まずは
「自分に厳しいから、他人にも厳しい」
のではなく、
「自分の正しさを他人に強要している」
と言い換えてみましょう。
自分のしていることの
「本当」が
見えてくるはずです。
こう考えてみましょう。
旦那の場合はただ、
お腹が痛いから
「お腹が痛い」と
言っているだけなんです。
旦那がお腹が痛い事と
私は、何の関係もありません。
私はお腹は痛くないし、
渡されていない不快を
勝手に受け取る必要もありません。
お腹が痛いのは旦那です。
それだけのことなんです。
「自分だったらそんなことはしない」
ということを
誰かがあなたにしてきたとしても、
その人はその人の価値観で
それをしているだけで
あなたの価値観とは関係ないんです。
そして、
くれてもいない不快を
勝手に受け取らないことです。
それだけで
随分、楽になりませんか?
そして、
自分をもっと
優しいまなざしで
見てあげましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?