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近況報告と、"御用哲学者"による第二回講義「〈唯一者〉とは何か」の告知

登場人物紹介

A君
……横浜国立大学都市科学部都市社会共生学科の学生。高校生の頃、「グローバル人材」になろうと志したが、最近はグローバル人材になることの価値を信じられなくなってきた。

都市社会××学科・学科長(学科長の頭文字をとって、Gと表記)
……都市社会××学科を創設した人。グローバル人材にだけは死んでもなりたくない。実は、文理融合や共生社会の建設にマジメにいそしんでいた時期がかつてあった。

都市社会××学科という学科の存在を知らなかった人は、以下のリンクへ。


※前半部分は、本題である第二回講義とは丸々全く関係なく、学科が最近何もしてないことの言い訳です。本題を知りたい方は、後半から読んで下さい。最低限の情報は以下の三枚の画像から。


↑都市社会××学科関係の人へ


↑哲学・思想関係の人へ


↑詳細

この記事の三つのポイント

①寒い、春から頑張る。『完全学科長マニュアル(仮)』買ってほしい。
②『ぬかるみ派』にシュティルナー論考を寄稿した鵜山ユウジによる、第二回講義「〈唯一者〉とは何か」を1/8に開催。
③哲学・思想系の人は勿論、そうじゃない人も、取りあえずアツい感じの雰囲気にするから来てほしい。


学科の近況報告

G:お久しぶりです。

A:お久しぶりです。最近なにしてるんですか??

G:寒さでひたすら凍えてます。

A:えぇ…。


G:寒さに加えて、最近はニヒって来てしまっているのも手伝って、部屋に引きこもって、知人と内輪で読書会したりだらだらしたり、あと、あろうことか、World Cupを見てメッシの優勝を願ったりして過ごしています。

A:そんなことでいいんですか??

G:まぁ、冬が明けたらまた本気出すよ。

A:noteに記事も上げないし、ビラもバラまかないし、discordチャンネルチャンネル内の読書会もいつの間にかぱったり辞めてるしで、ここ数ヶ月ほどは完全沈黙って感じですよ。

G:noteに関しては、まだ文章のストックは無限にあるんだけど、noteあげて何千回読まれても何百回いいねされても、なんか、別にそんなに意味がないなって思っちゃったんだよね。読まれたりいいねされたりがしたくてやってるわけじゃないしね。

A:なんで??人に読まれて、自分の主張が伝わっていって、良いことじゃん。

G:いや、主張っつってもなぁ…。別に、何か主張して拡散したい"正義"があるから書いてるわけじゃないしなぁ…。

A:何のために書いてるの??

G:とにかく何かアツいパッションを感じてもらって、「自分もなんかやってやるぜ~~」ってアツくなって、ヒマで知的な若者の無軌道な運動がどんどん盛り上がってほしいからやってるわけだけど、全然そうなんないんだもん。

A:そんな雑なビジョンが…。

G:「いいねを押すと、クリエイターの力になります!!」みたいなのがあるじゃん。だけど、なるわけねーだろって話でさ。っていうかそもそもクリエイターじゃねーし。

A:えぇ…。

G:「スキはクリエイターの力にはなっても学科長の力にはなりません!!ホントに"スキ"なら、いいねを押すのではなくビラを撒いてください!!」って感じですね。

A:素直に喜べよ。

G:noteをあげても何も変わらないんで、なんとなく『完全学科長マニュアル(仮)』は、ネットには上げずに紙媒体限定で配ってみた。勿論、そうすると、読んでくれる人の数はどうしても少なくなっちゃうんだけど、でも、渡した人には一定ちゃんと読まれるし、これからは紙媒体でやってこうかなぁ…。やっぱ、デジタルでは人の心の温かさは伝わらない!!って感じで。

A:アナクロな反動でしかない気もするけど…。

紙の質感から、作者の誠実な思いが感じられます!!

G:まぁ、文章のストックは10万文字くらいあるから、それは近いうち何らかの形で一気に公開するよ、多分。

A:まぁ、なんでもいいけど…。noteあげるの飽きたにしろ、週一ペースでやってた読書会や交流会をやればいいじゃん。

G:うーん…。

A:どんな時も、毎回5人くらいは集まっていたじゃん。多い時は10人以上。

G:いやぁ…。

A:何が問題なのさ。

G:いや、これは『学科長マニュアル(仮)』で書いたことだけど、そもそも、都市社会××学科は、読書会や交流会をしたくて立ち上げたわけじゃないんだ。

A:え、そうなの。でも、『都市社会××学科とは何か、前編』では、Gはこう言ってるよ。

A:えぇ、そうなんですか。「都市社会××学科」は、具体的には何をするんですか。

G:一応「学科」と称しているので、テキストを選んで、それで読書会、自主ゼミみたいなことをやりたいですね。それで色々な社会問題を考えていきたいです。

『都市社会××学科とは何か 前編 ~怒涛の"都社共"批判~』


G:いや、それはまぁさぁ、"言葉の綾"ってやつだよ。それくらい読み取ってくれよ。

A:説明責任があるんじゃないの??学科生のみんなは怒り狂ってますよ。

G:第一、考えてみてくれよ。あんなにバカみたいに長い文章を書いて投稿したり、それを宣伝するアホみたいなビラを作ったり、それをドジみたいに何百枚もバラまきまくったり…。ホントに社会問題に関する勉強会とか読書会をしたいがためだけのために、そんな七面倒なことをしてたはずないでしょ。労力と成果のバランスが悪すぎるよ。

A:まぁ、それはそうかもしれんけど…。

G:そして、この、交流会や読書会を目的にして「いない」、ということが、非常に大事な都市社会××学科の特徴であり、最早長所ですらあると自分で思っている。コミュニティ作りでもネットワーク作りでも教養主義でもない、勿論、「社会にある問題を解決しよう!!」みたいな意識の高いノリでもない。そのどれでもないノリを今この時代においてやるのは、結構特殊なことだと自分で思うんだよね。

A:じゃあ、何を目的にしてやってるの??

G:そう言われると困るんだけど……。取りあえずは、『都市社会××学科とは何か 後編 ~創設の感動(?)秘話(?)~』で言った通り、"逆張り"と"ストレス発散"なんじゃない。後は、自分を導いてくれる"とにかくめちゃくちゃスゴイ奴"を探す旅だよね。

A:そっちは"言葉の綾"じゃないんかい…。

"ガス抜き"であることに開き直る衝撃の展開は、以下の記事の後半から。

G:まぁ、細かいことは『完全学科長マニュアル(仮)』を読んでよ。そうすれば、交流会でも読書会でも意識高い系でもないノリが、なんとなく分かると思うから、多分。欲しい人は、僕に連絡してくれれば、郵送か直接会って、100円とかで渡します!!今、一回目に刷った部数の在庫がなくなったついでに、”解説”を加えた改訂版を準備中だから、こうご期待!!

A:滑らかな宣伝…。

『完全学科長マニュアル(仮)』の目次。面白そう!!

G:まぁ、春になって年度が替わったらまた色々やり始めるよ。春になったら大学に新入生も入ってくるから、"とにかくめちゃくちゃスゴイ奴"も現れるかもしれないし、多分。


雑誌『ぬかるみ派』と哲学者・鵜山ユウジについて

G:まぁ、前置きはこれくらいにして、本題に入りましょう。遡ること半年前、6月18日に、当学科の衝撃で伝説の初回講義が開かれました。

A:最早遠い昔ですね。

伝説の初回講義の活字版は↓から

G:あれから半年、満を持して遂に、第二回講義が2023年1月8日に開催されます!!

A:第二回講義は、どんな内容になりそうなんですか。

G:第二回講義では、らしくなく謙虚なことに、僕は司会・質問役というポジションになります。今回の講師役は、都市社会××学科の"御用哲学者"にして"鬼才哲学者"・鵜山ユウジに務めてもらって、「〈唯一者〉とは何か」と題して、政治哲学、及びに哲学史の講義をやります。

A:なんか、どんな感じの"講義"になるのかが全然想定できないんですけど…。

G:ときにA君、『ぬかるみ派』という雑誌を知っていますか⁇

A:『ぬかるみ派』??

G:20代前半の世代が中心となって作った、哲学・思想系の雑誌ですね。現代思想等に興味を払っている人達の間で、非常に話題になっています。細かいことは以下のリンクから。

https://twitter.com/SludgeA_ccelerA?s=20&t=LzIZ582cQnyguR2Cuea9Sw

A:へぇ。その『ぬかるみ派』が、今回の第二回講義とどう関係するんですか??

G:『ぬかるみ派』vol.02は、「特集=加速主義」と題されていて、加速主義という思想潮流に関連する論考や翻訳文が載っているわけです。しかし、そんな中、『幽霊を裁く最後の審判ラッパーーシュティルナーのために』という、加速主義とは一ミリも関係ないにもかかわらず40ページほどのスペースを占拠した、超長文論考がのっかっています。その謎論考を書いたのが、第二回講義で"講師"役を務める、哲学者・鵜山ユウジです。第二回講義で使うテキストも、まさにその、『幽霊を裁く最後の審判ラッパ』になる予定です。

A:はぁ…。何だか難しそうだし、大学とも一ミリも関係ないですね。

G:そうですね、大学とは一ミリも関係ありません。まぁ、いいじゃん、大学なんてどうでも。

A:イチ学科長がそんなこと言って、立場的にいいのか…。

G:今回は、ゴリゴリの政治哲学、及びに哲学史の"講義"になると思います。細かいことは省いちゃいますが、ここで簡潔に概要だけ説明しましょう。「ヘーゲル左派」として一くくりにされる、19世紀半ば頃のドイツの哲学者たちがいます。有名所だと、フォイエルバッハがそうですね。鵜山ユウジの原稿は、その「ヘーゲル左派」として括られる人物で、マルクス=フォイエルバッハに葬られた、シュティルナーという哲学者にスポットを当てるものなんだよね。

 A:へぇ…。

G:鵜山ユウジに言わせれば、"ポスト1968"の、金本位制崩壊後の21世紀の現代にとって、最もアクチュアルな問いを発しているのがシュティルナーなわけだね。シュティルナーの観点から、政治哲学的に、マルクス、フォイエルバッハ、ニーチェ、ドゥルーズといった錚々たる面々が批判されていきます。

A:…。なんというか、硬派過ぎやしませんか。

G:硬派も硬派、ガッチガチのガチです。

A:哲学とか思想とかが好きな奇特な人からすれば面白いのかもしれないですけど…。大学とも関係ないし、都市社会××学科とも何にも関係なくないですか??

G:そうだね。まぁ、都市社会××学科は、政治哲学とか哲学史に言及することは全くたりともないからね。

A:えぇ…。じゃあ、何のためにするんですか。

G:鵜山ユウジからすれば、せっかく頑張って書いた原稿が、どうも難解すぎて誰にも理解されていない気がするので、一旦自分で解説する機会が欲しかったというのもあるでしょう。

しょうがないから、自分で解説するしかない!!

A:ってことは、今回の"第二回講義"、単に学科長が知り合いへの忖度でコネで開いてあげたってことになるんですか??

G:まぁそういう面もなきにしもあらずですが、それだけじゃないよ。

A:というと??


『学科長マニュアル』=おれの哲学の実践版……ってコト!?

G:第二回講義の講師役が鵜山ユウジな理由、それは、都市社会××学科の"御用哲学者"だからですね。

A:御用哲学者??

G:学科長渾身の著作にして、10年20年語り継がれるべき作品『完全学科長マニュアル(仮)』について、鵜山ユウジは以下のようなツイートを残していました。

『学科長マニュアル』=おれの哲学の実践版……ってコト!?
むしろおれの哲学が実践の理論化……ってコト!?

鵜山ユウジのツイート


「廃業」が鵜山のアカウント

A:えぇ…。あんなテキトーに書き散らかしたような『マニュアル』が、そんなガッチガチの硬派な政治哲学とリンクするんですか??

G:それがリンクするわけですね。これだから、運動や思想ってヤツは面白いわけです。

A:どうリンクするんですか??

G:その辺を"御用哲学者"に喋らせるために、第二回講義が開かれるわけです。この講義を聞き終えた頃には、都市社会××学科の活動は、壮大な政治哲学の中に位置づけられることになります。

A:おぉ、強そう。

G:でしょ。だから、ぬかるみ派や鵜山ユウジをもともと知っていた、或いは、シュティルナーやヘーゲル左派に元から興味があった様な、哲学・思想系のインテリ系の人は勿論、そういう哲学系の文脈は全然知らなかったけど、当学科のことだけは知っていた人も来てほしいですね。自分が興味を持ってた活動が、いかに凄まじいスパンを捉えていたものだったのかを知ることが出来ると思うから!!

A:ハードル上げますね。

G:マジメに話すと、当日は鵜山ユウジが喋って、僕が司会・質問役みたいな感じで、哲学・思想界隈じゃなくても何となくの雰囲気は理解できるようにしていくつもりではあります。場合によっては、『フォービギナーズ 鵜山ユウジ』も作成する予定だしね。

A:何となくの雰囲気で理解って、あんな硬派でガッチガチの哲学で、そんなことできるんですか??

G:まぁ、もしも誰も全く理解できなかったとしても、とりあえずなんかアツそうで情熱的な感じが伝われば、もうそれでいいよ。鵜山本人もそれでいいって言っていたし。

A:アツそうって…。そんなテキトーでいいのか…。

G:良いんだよ、ゴリゴリの哲学・思想系の学生じゃない俺が、こういうイベントを開く意味って、なんか盛り上がった感じのアツい雰囲気に持っていくことくらいしかないと思うし。後、ついでに、せっかく「『学科長マニュアル』=おれの哲学の実践版……ってコト!?」とか言ってくれてるんで、鵜山講義にあやかって、「今日やった講義の実践版だ!!」と称して、『完全学科長マニュアル 改訂版』も、希望者には配る予定だから、それが欲しい人も来てほしいね。

A:うおおお!!参加するしかないぜ!!

G:とにかく、『ぬかるみ派』や鵜山ユウジ、シュティルナーに元から関心があった哲学・思想系の若者に限らず、この冷えきった時代にとにかくアツくなっていきたいだけの、俗流に疎外されているそこの君も参加するしかない!!参加希望者は以下の連絡先のどれかに連絡しよう!!詳細はそこから連絡します!!

gmail:yokokoku.tosyaha@gmail.comか、学科のTwitterアカウントまで。
discordは、以下のリンクから、学科長の個人アカウントまで。


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