ちすけ

都内某大学に通う、音楽好きです。 ぼちぼちエッセイかきます。

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最近の記事

「LONG SEASON / Fishmans」を大学生が聞いてみた!

米国「Rate Your Music」の『史上最高の日本の音楽アルバム』を片っ端から聞いてレビューしてみようという企画第一弾!  (いつまで続くかな。 初回が「LONG SEASON」なのはだいぶ重かった。35分もあるからね。鳴ってる音自体はダブだったりアンビエントだったりだから、終始心地よく聞けるんだけど、LONG SEASONは心地よいだけじゃない。どこかでとても深刻な感じがする。繰り返されるピアノのアルペジオなんてまるで何かを訴えてるようすらある。 そしてメランコリ

    • CITY POPの消費の仕方。

      この前、みのさんがこんな動画をあげていた。 今まで音楽好きを自負していたけれどそういえば「A LONG VACATION」を聴いてこなかったなぁ。ちょっと聴かなあかんのかもなぁ。日本を代表する作品だものなぁ。(キムタクにあらず) と思ったので、昨日の夜はヘッドフォンを装着し約40分間のバカンスをしてきた。 感想はおおぉ。おおお……?という感じ。 確かに「君は天然色」は大名曲だろうし、アルバム通して心地の良い音で楽しかった。 だけど、そんなに伝説なのか?同じ日本人アー

      • summer situation 〜不思議なこともあるのも生活〜

         このあいだ、STUTS(日本のトラックメイカー)が武道館でライブをしていたみたい。  見に行った友達がストーリーでその様子をあげていて、素直に「あ〜いいなぁ。」って思った。その影響で最近、彼の携わった楽曲を聞き直している。  バイト終わりに聞く、「夜を使い果たして」とか「summer situation」とかはド定番だけど外さない。自分の勤務先が渋谷というのもあったり、最近やたらと暑いというのもあって、すごいイイ感じ。こんな自分でもオシャレcity boyになったと錯覚で

        • レコード屋の楽しみ 〜下北でイチバン安心できるところ〜

             若者文化の聖地、下北沢。  ここにはライブハウス、古着屋、カレー屋、カッフェその他とあらゆるカルチャーが集結している。そしてその人気ぶりはすさまじく、昨今の古着ブームの煽りもあり金土日になると人だかりでスゴイことになる。  茶沢通りの住民であるぼくも下北を散歩することが大好きなのだが、古着屋の混雑具合には辟易してしまう。  そこで最近足を頻繁に運んでいるのは、レコード屋さん。  実はここが下北でイチバン安心できる場所ではないか?と思ったりする。  なぜか。それに

        「LONG SEASON / Fishmans」を大学生が聞いてみた!

          マティス展に行ってみました!

           上野の東京都美術館にて、マティス展が開催されていたので足を運んでみました!  マティスはその活動期間のなかで、次々と創作スタイルを変遷させていく芸術家で、時期によって作風が大きく異なったりします。  ぼくが好きな時期はなんといっても、後期の時期です!  切り絵をやり始め、ジャズシリーズなどを創作しているころですね。 展示会ではジャズシリーズの部屋とロザリオ教会の部屋とで、計二部屋分、彼の作品を堪能することができました。  後期マティスの絵画の持つ、不思議な多幸感、生命

          マティス展に行ってみました!

          イライラしてしまう

           「ライ麦畑でつかまえて」という名作を読んだことがあるだろうか。  16歳の少年、ホールデンくんが高校から退学処分を受けたのち、NYの街を放浪するという話である。青春小説の金字塔として名高く、もちろんぼくにとっても大のお気に入りの一冊である。  しかし、このホールデンくん。とにかくお口が汚い。洋書版を読んでみるとありありとわかるが、やたらとhell、hateを使いたがるのだ。例えば映画、校長…。あげればキリがない。  嫌いなモノ多すぎとツッコミを入れたくなってしまう。  

          イライラしてしまう

          映画「LOVE & POP」を見たが……

          ①  あらゆる文化の流行には周期性があるという。 豪奢のもの次には、簡素なものが。 清楚なものの次には、アナーキーなものが。  そして現在、2023年には「平成レトロ」「90年代リバイバル」ブームが到来している。例えば渋谷の街では古着コーデで身を包んだ若者が闊歩し、tiktokでは広瀬香美の楽曲がまたウケたりしている。  そういった意味で、90s後期の世界をタイムカプセルのように保存したこの映画、「LOVE&POP」は若者のバイブルとして非常に重要でありうるだろう。 ②

          映画「LOVE & POP」を見たが……

          レジスタンスなんです。

           ぼくは、数少ない先輩たちとアートや哲学みたいなことを、ああでもないこうでもないと語らうことがある。この前なんか、深夜の公園で夜通し熱中した。言うまでもなく翌日に風邪を引いた。  身の丈にあっていなく、こまっしゃくれてるのはわかってる。  でもその手のことがどうしても気になってしまうのだ。  楽しいときでも、悲しい時でも、ハタと立ち止まりメタな視点で物事を省みてしまう。それって結局…とかいって。  (全くこんなんだから友達が少ないんだ。    でもその集会?は秘密裏的で、反

          レジスタンスなんです。

          60sロックな先輩の話②

           ぼくの数少ない先輩のひとりにKさんという方がいる。  彼には非常にお世話になっている。なんせ色んなイベントに呼んでくれるし、バイトも紹介してもらった。音楽の話も合う。  けどぼくらが顔をつき合わせたときに、特に話が弾むわけではない。  かといってその沈黙が心地よいわけではない。普通に気まずい。  なんなんだこの関係……。

          60sロックな先輩の話②

          世の中ってさぁ、、、結局○○だよね

           ふとした瞬間に日付を見ると、時間の過ぎる速さに驚くことがある。  まさしく光陰矢の如し。  ありがたいことに、大学生活で充実した毎日を送らせてもらっているので余計にその体感がすさまじい。  ベルトコンベアーで運ばれていくよう…。じゃまだ足りない。川の激流に成す術なく押し流されていく感じだ。     そこでぼくは世の中の一つの真理に気づいてしまったかもしれない。  世の中って結局体力勝負だ。  それってどれだけマッチョか、とかそう言う話ではなくて、どれだけ動き続けられるか

          世の中ってさぁ、、、結局○○だよね

          都市と田舎

           今朝はなかなか毛布の中から出れなくて、ベッドの中でダラダラとスマホをいじっていた。通知もないくせに、インスタ開いてみたりTwitter開いてみたりするのに飽きて、さぁ今度はyoutubeのオススメ欄をスクロールしてみると、こんなサムネが目に飛び込んできた。     なんというサムネ破壊力………。    東京消滅って。  内容のほうももちろん、とても興味深く、ほーんって感じだった。  普段こういう人たち、ホリエモン、中田敦彦、西野とか、いわゆる強い言葉を使ってくる人たち

          都市と田舎

          コーヒーマスターな友達

           僕の数少ない友達の一人に、コーヒーメーカーへの就職を目指している男がいる。しかもどうやら、そいつは本気らしい。大学一年生のこんな時期から、毎日夢に向け本気で取り組んでいる。  しょっ中喫茶店に足を運んではコーヒーの味を研究し舌を肥やしているらしく、それ以外にも自分たちでカフェを開くポップアップもしているらしい。  そんな彼についたあだ名は、マスター。(カッコいいじゃないの  服が茶色く染まっていたらいいなとか、バッグからほのかにコーヒーの匂いがしたら面白いだろうな、とか

          コーヒーマスターな友達

          梅雨の日のくだらん妄想。

           6月ももう10日ということで梅雨真っ盛りである。雨が降っているんだか、雨が降っていないんだかの天気がここらへんずっと続いている。全く鬱陶しいことこの上ない。英国人なみの皮肉を誰かにぶちたくなってしまいそうだ。  そうそう、英国といえば一年のほとんどを通してシトシト雨が降ることで有名だ。雨とともにあることがもはや日常なのだそうで、傘をさすことも少ないのだそう。  多くの日本人はこの梅雨の季節が来るたびにうんざりするが、在日英国人も同じ気持ちを共有しているのだろうか。それと

          梅雨の日のくだらん妄想。

          竹下おさんぽ

           今日の午後は何の予定もなかったので、クレープの甘ったるい匂いに誘われるままに竹下通りを散歩していた。そしたらなんと、怪しげな服屋のお兄ちゃんたち、(それぞれ別ポジションに待機している)ほぼ全員に声かけられてしまった。  俺ってそんなにチョロそうに見えるのかと軽く絶望していると、表参道の向こう側から超絶スタイルの白人美女が歩いてきてキツい追い討ちを喰らったぜ。顔はトマトくらい小さいし、足はフラミンゴのように細くて、まるで白黒映画のヒロインみたいだった。  なんという格差!

          竹下おさんぽ

          一人暮らし、または川のほとりについて

           4月1日に一人暮らしを始めて、もう2ヶ月が経ったらしい。はやいなぁ。引っ越し当初は本当に大変だったけど、慣れというのは怖いものだ。だんだん平気になってきた。    多摩川のほとりにたって(情けないことに)ぐずってたのが嘘みたい。 「なんで一人暮らしなんて始めてしまったんだろう。もうぼくは2度と実家から出ないぞ」と18才にして、永久ニート宣言をし、葛飾ラプソディを聴いてはノスタルジーにひったていたものだ。(ちなみにあの曲の舞台は中川であって、多摩川でない。)  そんな我が聖

          一人暮らし、または川のほとりについて

          60sロックな上級生

           僕の数少ない先輩は、皆んなちと変わっている。    第一見た目が普通の大学生じゃない。わかりやすく言うなら、let it beのころのビートルズみたいな感じ。髪の毛がロン毛で(それも木村拓哉とか長瀬智也みたいのじゃない)、伸びまくったヒゲは仙人みたいだ。愛聴のレコードは風街ろまんとか、細野ハウスとかそこらへん。そして下手な喫煙いきりなどせず、巻きタバコをその場で作り恍惚な表情でポッ〜とふかすのだ。  まったく、滲み出る貫禄が20そこらの若者じゃないんだな。  入学する前の

          60sロックな上級生